SUBJECT教科

英語科

1年生から、英語の授業は英語で指示を出すオールイングリッシュのスタイルです。6年間を2年ずつに分け、それぞれ[入門期][鍛錬期][習熟期]と位置づけています。1・2年生は「英語を楽しむ」、3・4年生は「英語を理解する」、5・6年生は「英語を活用する」が大きなテーマ。読む・書く・聞く・話すという4技能をバランスよく学んでいきます。さらに毎日コツコツと勉強を積み上げていくことの重要度を認識できるように、小テストを頻度高く実施しています。
特に入門期は英語をまねる楽しさや学ぶ楽しさを味わうことを重視し、各教員が指導法を工夫してアクティブに展開し、GTECや英語検定で英語能力の定着を確認しています。鍛錬期になると楽しむことから理解することに重点を移し、3年生は授業のなかで修学旅行に行く準備も進めていきます。4年生はessay writingやプレゼンテーションなどの指導を進めています。習熟期は前半の5年生で高校課程の学力を完成させていくことに力を注いでいます。そして6年生になると入試演習を中心とした授業を行い、将来に活かせる語学力を身につけるようにします。

■授業内容

1年

2年

3年

4年

5年

6年

入門期
「英語を楽しむ」

鍛錬期
「英語を理解する」

習熟期
「英語を活用する」

英語をまねる
楽しさ

英語を学ぶ
楽しさ

基本的な理解

発展的な理解

基本的な活用

発展的な活用

英語

英語

英語

英語コミュニケーションⅠ

英語コミュニケーションⅡ

英語コミュニケーションⅢ

英語演習

英語演習

英語演習

論理・表現Ⅰ

論理・表現Ⅱ

論理・表現Ⅲ

英会話

英会話

英会話

英語表現演習Ⅰ

英語表現演習Ⅱ

英語表現演習Ⅱ

※大学入試科目の変更に伴い、変更する可能性があります。

■使用教科書

「Shape It !」Cambridge/「New Crown」三省堂
コミュニケーションを重視しながら、豊富なエクササイズを通して表現や文法事項を定着させていきます。「英語」では、すべて英語で書かれた教材を使用し、実践的に英語を学びます。


サブテキスト ●アクティブフォニックス ●DataBase1700 など

数学科

6年間の学びを2年ごと3レベルに分け、段階的に理解を深めて知識をきちんと積み上げていけるように指導しています。また新学習指導要領に示されている以上の内容を精選したカリキュラムで、生徒の理解をより確実にして一人ひとりの能力を大きく伸ばす授業を実践しています。テキストに使用している検定外教科書は、中学課程をおおむね2年生までで終わらせ、3年生からは高校課程に入る教材のため、スムースな先取り教育が可能です。特に1・2年生は、基礎となる土台をしっかりつくり上げることに全力を注ぎ、家庭学習の大切さを認識できるように、定期的に小テストを行い、合格点に達しない生徒には補習を実施しています。さらに、iPadのアプリ『MetaMoJiClassRoom』を導入して日常の学習到達度を把握しています。

本校は中学入試の算数でも記述式の出題が多いように、考えたプロセスをきちんと表現できる力を重視しており、これは国公立大や私立難関大学の入試数学で求められる力でもあります。数学科では、そうしたプレゼンテーション能力の育成を、品川女子学院のミッションにも通じるテーマとして取り組んでいます。

■授業内容

1年

2年

3年

4年

5年

6年

数学1・2

数学1・2

数学1・2

数学Ⅰ

理系数学Ⅱy

理系数学Ⅲ

数学A

理系数学Ⅱz

理系数学Cy

理系数学B

理系数学Cz

文系数学Ⅱy

理系数学演習

文系数学B

文系数学C

※大学入試科目の変更に伴い、変更する場合があります。

■使用教科書

「体系数学」数研出版
中高一貫校用なので中学用に高校で学ぶ基礎的な内容も含まれています。2年間で中学内容の学習を終わらせ、3年からは高校内容の学習(数学ⅠA)に入ります。


サブテキスト ●体系数学問題集 ●体系数学問題集ノート など

国語科

国語科では6年間で身につけるべき学力を「基礎学力」と「総合力」の二つに分けて考えています。「基礎学力」とは語彙や文法に関する知識と読解力をもとに、言葉や文章を読み解き理解する力です。「総合力」とは社会に出てから他者との関わりのなかで必要とされる力であり、言語感覚や文学的な感性など、数値に表れない力も重視します。
国語科には「現代文」「古文」「漢文」の3分野の授業があります。現代文は語彙や文法の基礎学力を固めることが第一歩。次第に論理的思考法へと導き、ディスカッションやディベートを取り入れて自らの考えを表現する力と他者の意見を受け入れて理解する力を育てていきます。
古文は「慣れる」ことをスタートに古語の知識を増やし、古文の常識について理解していきます。また古典文法を習得し、古典作品を読解してその世界に親しめるように指導します。
漢文は身近で使われている故事成語に「触れる」ことから、暗誦などで文章に慣れ、読解力を高めていきます。
3分野ともに、大学入試を突破するための国語力だけにとどまらない、社会で役立てられる国語力を養成していくことが目標です。

■授業内容

1年

2年

3年

4年

5年

6年

基礎学力を徹底習得する

自らを表現する総合的な国語力を養う

他者との多様なコミュニケーションの場を経験する

高等部における基礎学力を確認し習得する

現代社会の諸問題を分析し論じる
古典の読解力を習得する

国公立・難関私大の入試問題に対応できる力を習得する

国語

国語

国語

現代の国語

文学国語

論理国語

国語演習

国語演習

国語演習

言語文化

古典探究

古典探究

論理国語

理系古典

※大学入試科目の変更に伴い、変更する場合があります。

■使用教科書

「はじめての評論文20選」明治書院
厳選した教科書のみならず、レベルに合わせた検定外の教科書とオリジナルテキストを使用。品女生の基礎となるコミュニケーション力を育て、読解力を深めるために必要な学力を高めます。


サブテキスト ●ちくま評論選 ●現代文学名作選 ●セレクト漢字検定 など

社会科

社会科では6年間の最終到達目標を次の5点に置いています。(1)正確な知識をもとにして、ものごとを筋道立てて考えることができる(2)日本および世界の出来事や文化を自ら進んで学び、その問題点を指摘したうえで自らの考えを述べることができる(3)学んだことの相互の関連性を理解する(4)国際社会の一員としての自覚を身につける(5)希望する進路を実現するための学力を身につける。中等部では社会科の授業で世界地理、日本地理、日本史・世界史、政治・経済・法律・国際社会について総合的に学んでいきます。高等部では、「歴史総合」「地理総合」「公共」を学びます。文理にかかわらず、社会科の各分野の基礎知識を習得したうえで、知的好奇心や問題意識を持ち、物事を調べ、分析するなど、主体的に学習する力を養っていくことを重視しています。

■授業内容

1年

2年

3年

4年

5年

6年文系

地理的分野

歴史的分野

公民的分野

歴史総合

<文系>

日本史演習

地理総合

日本史探究

日本史発展

公共

世界史探究

世界史演習

倫理

世界史発展

<理系>

地理探究

倫理

※大学入試科目の変更に伴い、変更する場合があります。
※5年文系は「世界史探究」「日本史探究」のうち1科目を選択し、学習します。
※6年文系は「日本史演習」と「日本史発展」あるいは「地理探究」、「世界史探究」と「世界史発展」あるいは「地理探究」のいずれか2科目を選択し、学習します。

■使用教科書

「中学生の地理 世界のすがたと日本の領土」帝国書院
日本地理だけでなく世界地理に関する基礎的な知識を身につけます。文献や地図、写真や統計などの資料が多く、それらを収集・分析し、整理して発表する地理的技能が育ちます。


サブテキスト ●図説地理資料世界の諸地域NOW ●中学校社会科地図 など

理科

理科では6年間の目標を「大学入試に対応できる知識を蓄積し、問題を解く力を養う」ことと、「科学について学問的に追究しようとする深い思考力を養う」ことに設定しています。
そのために中等部では基礎知識を身につけるだけでなく、「考える楽しさ」を理解することを重視して指導しています。中等部の授業は物理、化学を学ぶ「理科1分野」と、生物、地学を学ぶ「理科2分野」があります。実験する機会を多く設けて驚きや発見から知識・理解へとつなげる学びを大切にし、個人やグループで話し合い、考えをまとめて実験した内容を自分の言葉で表現していきます。3年生では高校の「化学基礎」「生物基礎」の内容も学習します。
高等部では「物理」「化学」「生物」を学びます。5年生からは理系で授業を行いますが、文系も講習や自由選択科目で授業を受けられます。

■授業内容

1年

2年

3年

4年

5年

6年

科学的感覚を養う・レポート作成を通して考える力をつける
理科に親しみ「知る喜び」を知る

大学入試に対応できる知識を蓄積し、問題を解く力を養う
科学について学問的に追究しようとする深い思考力を養う

理科1分野

理科1分野

理科1分野

化学基礎

化学

物理演習Ⅰ

理科2分野

理科2分野

理科2分野

物理基礎

物理

物理演習Ⅱ

生物基礎

生物

生物演習Ⅰ

生物演習Ⅱ

化学演習Ⅰ

化学演習Ⅱ

※大学入試科目の変更に伴い、変更する場合があります。

■使用教科書

「新編 新しい科学」東京書籍
最新の知見や身近な例を取り入れ、理科への興味関心を高める実験観察と理解しやすい図や写真が豊富な教科書です。オリジナルの問題集で復習もしっかりできます。


サブテキスト ●グラフィックサイエンス最新理科資料集 など

芸術科

芸術科目には音楽・美術・書道があります。中等部では音楽と美術を1年生から3年生まで各学年で学習し、国語の授業内で書写を学習します。高等部では4・5年生で音楽・美術・書道から1科目を選択して学びます。芸術科が最大のテーマとしているのは「豊かな情操を養う」こと。楽しく芸術にかかわりながら表現力や創造力を伸ばし、また優れた作品に触れて鑑賞眼を養うことに力を入れています。さらに生涯学習という観点から、芸術に親しむ姿勢を育むことも重視しています。


[音楽]校歌の歌唱から始まり合唱や作曲、打楽器アンサンブル、和楽器演奏など生徒同士の感性を育てると同時に非認知能力を高めるため、幅広い分野を学習します。また、鑑賞ではクラシック音楽やミュージカル、民俗音楽など、さまざまな分野を聴くことにより、鋭敏な感性を育てます。

[美術]各学年、「感じ取ったことや考えたことなどを基に、平面や立体などに表現する活動」と「伝える、使うなどの目的や機能を考え、デザインや工芸などに表現する活動」のどちらにも取り組みます。また、対話型鑑賞により、他の生徒の考えを知って尊重する態度を育て、他者と異なる自分の思考を深めます。

[書道]中等部では楷書・行書の基礎を学びます。高等部では古典作品を臨書することにより、表現技法を学習するだけでなく、筆者の心情や人間性、時代背景を知ることにより、表現の美しさを味わう心を養い、書における感性を高め、創造力を磨きます。また、篆刻を通して、篆書の造形美を味わい、毛筆とは違う書の表現の楽しさも学びます。

保健体育科

「今できる力で楽しむ」ことからスタートし、新たな課題に取り組んで解決することにより「楽しさや喜びを味わう」授業を大切にしています。平衡性・敏捷性・巧緻性を養う器械体操、チームワークや責任感、マナーとともに攻守の工夫を学ぶ球技、表現力や全身持久力を高めるダンスなど、それぞれ基本技能を身につけたうえで、各自が常にワンステップ上をめざせるように導いています。特に1年生の最初には各種目を行うときに求められる集団行動の〈きまり〉や〈約束〉を重視し、集合や整列などの行動様式も学習していきます。

[1年生] 体操・バレーボール・空手・フットサル・保健・体つくり運動
[2年生] 空手・ダンス・保健・体つくり運動
[3年生] 卓球・空手・陸上・保健・ハンドボール・フラッグフットボール・バドミントン
[4年生] バレーボール・フットサル・バスケットボール・体操・体つくり運動・保健
[5年生] ダンス・ハンドボール・体つくり運動・保健
[6年生] バドミントン・卓球・総合スポーツ

保健は中等部で[環境問題][思春期と性][薬物・飲酒・喫煙と健康]について学習します。自然環境の現況と環境保全の取り組みを考えることからはじめ、思春期の身体や心の変化への理解を深め、健やかに生きていく知識と心構えをつくり上げていきます。高等部では健康や安全面についての内容をさらに掘り下げ、生涯を通じて自らの健康管理ができる能力を身につけます。

家庭科

「豊かな心で、たくましく生きる力を身につけよう」が家庭科の最終到達目標です。授業は1〜4年生の4つの学年で実施。本校が推進する「28project」とも関連づけながらカリキュラムを組んでいます。家庭、地域・社会、衣・食・住、育児、消費、環境など、生きていくうえで必須のテーマを幅広く学び、各学年の成長にふさわしい内容を深め、調理・被服実習なども組み合わせながら授業を展開しています。4年生で取り組むCBL(Challenge Based Learning)は、自ら課題を見つけ調査・分析し、解決策を導き出す課題解決型の学習。グループごとに研究を進めていきます。すべてのグループがプレゼンテーションを行い、代表に選ばれたグループは校外でプレゼンテーションを実施します。

情報科

パソコン・タブレットやクリエイティブツールを主体的に活用し、課題解決へ向けたアプローチをする力を身につけることが情報科の目標です。プレゼンテーションやグラフィック制作、プログラミングまで、実際にパソコンを動かしながら知識と技能を習得します。情報収集・情報編集を行い、課題や目的に応じた適切な表現ができる力を育成します(1年生は技術家庭の時間内で実施しています)。

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