「起業マインドを持つ人」を育む5つの力
「起業マインドを持つ人」とは「自ら社会の問題を発見し、多様な人を巻き込んで、問題解決に一歩を踏み出す人」と定義します。これは必ずしも実社会で起業する人のみを意味しません。社会のあらゆる場所で、起業家的なマインド(=心の構え・姿勢・態度・思考法)を持って他者への影響力を発揮する人物が「グローバル社会のリーダー」たり得ると考え、このような目標と、その実現のための方策を組み立てました。生徒に身につけさせる評価軸は次の5つの力を設定しています。
起業マインド
社会の問題を発見する・多様な人を巻き込む・
解決に向けて一歩を踏み出す
問題発見力
身近な興味・関心から社会と関わる問題を発見する力。
共感力
感情に左右されず、他者の立場や考えから影響を受けながら、自分の意見を改善する力。
発信力
自分の意見やアイデアを提案し、他者に影響を与える力。
内省力
自分の行動を振り返って分析し、将来に向けた行動を見つける力。
これらの力を育成するためのさまざまなプログラムを有機的に関連づけ、学校外と連携しながら実践を通して能力が身につくよう生徒が主体的にチャレンジできる機会がたくさん用意されています。
デザイン思考
「デザイン思考」から「問題発見力」を育成する
2012年に導入しました。「問題解決以前に問題発見を重視する」「チームで動く」「やってみて検証」という考え方が、本校の大事にする価値観と一致していると考えています。1年次より主として道徳・総合学習において学び、学校活動のさまざまな場面で応用しています。
スーパーグローバルハイスクール
(2014-2019)
昨今の教育改革では「早く正解を導く」ことから、「課題を発見し、最適解を導く」教育へとシフトしつつあります。品川女子学院では2002年から実社会と直接関わる教育を重視し、多くのプロジェクトに取り組んできました。さまざまな取り組みが評価され、2014年から5年間、文部科学省より「スーパー・グローバル・ハイスクール」の指定を受け、終了後も『学校と社会が連携し、「起業マインド」を持つ女性リーダーを育成する』というテーマのもと、研究と実践を続けています。