PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

空が青くなくても(文化祭今昔②)

今度は現在の文化祭です。明日の天候が微妙なので、今日1日でひと通り準備を見てきました。

普段東棟を使っている1,2年生と各クラブは、高等部C棟が展示場所になっていて、広い廊下を使いながら展示物を作成していました。現代の問題点を正面から扱っているクラスが多く、掲示を読んで軽くコメントするつもりだったのですが、私自身が考えこんでしまってうまく言葉がでてきませんでした。それにしても、地面に座って模造紙を書いている中学生の体勢を見ていると、よくあの状態で長時間居られるなと感心します。私だったら、いくつか関節を外さないとあの体勢にはなれません。

3~5年生は東棟です。起業体験では多数の品物を売るので、商品そのものや包装、パンフレットや装飾など、多くアイテムを作成するクラスがあって大変そうでした。(大量に仮想通貨を作っているクラスもありました)でも1人の生徒は「何も考えずに1つの作業ができるものいい」と言っていました。柔軟な考え方をしています。高校生は慣れているので、分担や手順をきちんと決めて効率よく準備ができているようでした。

第1体育館上の人工芝では、特別企画用の舞台の設置とリハーサル、そしてペンキ塗りの作業をしていました。中でも、文化祭のテーマを描いた大きな看板は圧巻です。真っ青な背景に達筆な「結一無二」の文字、そして暖かいデザインが、灰色の空を吹き飛ばしています。来場される保護者の方、実物を楽しみにしていて下さい。

2021.9.17 [高等部校長]