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白ばら日記

入試を終えて

入学試験が終わりました。例年のブログでお伝えしていることを今年もシェアさせていただきます。 思い通りの結果になった人、そうでなかった人、思いは様々だと思います。今年は感染症の流行が重なりましたが、私自身、入試前日に高熱を出し、第一志望の試験中に気を失って医務室に運ばれた経験があります。受験生の気持ち、ご家族の気持ちを思うと、入学試験を実施する身としても、大学受験へと生徒を送り出す身としても複雑な気持ちです。 しかし、40年近く、入学のその後を見てきて実感していることは、「縁あって進学する学校が、その子とって一番いい学校」ということです。結果が思い通りにならなくて気持ちがすっきりしない方へ、これまで生徒の成長を見ていて教えられたことを3つシェアします。 1,未来から逆算する お子さんの長い人生から見れば中学受験は一つの通過点です。 「そのとき思い通りにならなくてつらかったこと、こんなことに何の意味があるのだろうと思っていたこと、その一つ一つの点が、後で振り返ると繋がって意味のある線を描いていた」と、多くの卒業生が語っています。 2,愛情からしたことはすべて肯定する 中学受験は親主導の場合が多いと思います。ああすればよかったと後から思うこともあるかもしれません。しかし、自分のことで親が悩んでいるのは子どもにとってかえってつらいことです。 中学生になれば、だんだんと自分のことは自分で決めて自立するようになっていきます。親が自分の問題と子どもの問題を分けて考えられるようになることが子どもの成長に繋がります。 すべての行動の奥には価値観があります。親が子供のためにしたことの意味は、いつかきっとお子さんに伝わります。 3,得たものを見る お子さんが目標に向けて頑張ったその過程にこそ意味があるはずです。得た物を数えてみます。 進学した学校に前向きな気持ちで通う子は必ず伸びます。 この学校でよかったと思えるような学校生活をおくれるよう、ご家族みんなで応援してあげてください。 進学した学校に前向きな気持ちで通う子は必ず伸びます。 この学校でよかったと思えるような学校生活をおくれるよう、ご家族みんなで応援してあげてください。

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中学入試を前に~チェックリスト~

  友人が送ってくれた写真です。寒さを耐えた冬から、春が生まれているようですね。 中等部入試が始まります。インフルエンザも流行りだし、受験生の皆さんもご家族も心配の多い日々だと思います。お子さんをサポートする親御さんに少しでも気持ちの余裕を持っていただけるように、毎年、入試直前チェックリストをシェアさせていただいています。(著書『伸びる子の育て方』の巻末に掲載したものです)最終確認のヒントとして、安心の一助にしていただければ幸いです。 □ 持ち物は学校ごとにチェック表で確認。書類は取り違えないように学校ごとにファイルしておく。 □ 体調不良に備え、マスクの替え、鼻血対応のティッシュ、エチケット袋等も持っておく。 □ 着る物は着やすくて温度調節ができるものを。(保護者室が寒い場合もあるので、親御さんも備えて) □ 前日は消化のいい物を早めに食べて寝る。(寝られなくてもそれが普通。身体を休めるだけでも大丈夫) □ 移動時間はもう一度シミュレーション。土日はダイヤや到着ホームが違うことも。万が一に備えて他の路線があれば見ておく。 □ 受験校の電話番号は控えておく。もしものときはまず連絡を。 □ テストの後、結果は聞かない。結果で叱らない。(本人が一番感じています)ただ、理社の時事問題はその年の傾向があるのでチェックした方がいいことも。そのとき、ケアレスに気づいても、「次はどうしたらいい?うん。それなら次は大丈夫」とよいイメージに変えてあげて。ただし、それもあまり疲れているようなら終わったことには触れずに、リラックスさせることを優先に。 □ 一つ一つの入試結果が思い通りにならない日があっても、お子さんとは”終わった後の楽しいことをシミュレーション”「最終日は好きなものを食べようね」などと明るい絵が見えるように。 □ 学校によって過去問の傾向が違うときは、次の学校への切り替えを(句読点の数え方が違うことも。慌てて時間切れにならないようにどこからやるか時間配分のシミュレーションなどもしておく。満点は取らなくていい、合格点をとればいいので) □ 併願パターンに合わせて合格後の手続きまでを事前に一覧に。学校は期限には厳密。気が抜けてうっかり締め切りに間に合わないようなことがないように。 □ 受験番号は他人に言わない。受験校の同じ親しい友人との行動もどこまで一緒にするか事前に考えておく。(合否が別れたときが辛いので) □ 第二志望以降は数字をつけない。それぞれの学校のどこが好きかを話題にして楽しみに。 □ 不合格になった学校を否定しない。(あきらめたころ繰り上げがくる学校もありますし、手に入らなかったものを否定する概念をいれないように) □ 合格した学校に「あなたを認めてくれた」という言葉を使わない。(選んで受けてくれた受験生を認めていない学校はありません。合否は本人のとった点数の結果です。逆の場合に否定された気持ちになってしまいます) □ 万が一の場合を考え、親類縁者、人手を確保しておく。親が気持ちの余裕を持つため手の抜けるところは抜けるよう、自分でなくてもできること、他の人に手伝ってもらえることがあれば頼んでおく。(一段落してからでも大人同士のフォローはできます) □ 何かあっても親は慌てた顔をしないで深呼吸。お子さんが落ち着いて受験できることを最優先に。 □ 自分自身の精神状態を安定させるため、入試期間中の息抜きの時間や場所(お茶の時間、好きなスイーツ、部屋に飾る花、待っている間に読む楽しい本、愚痴を言える人等々)も確保しておく。(お母さんを子どもが慰める場面を何度も見ました) □ 下の子のケアを疎かにしない。(「お姉ちゃんは受験だから仕方ない」が通用しない年齢もあります) □ 未来を犠牲にしない。(中学受験はとても大変で大きな出来事ですが、お子さんの長い人生から見たら前半の一通過点です。未来を見たとき受験より大切な価値観は見失わないように) □ 学校選びは人の評判の「良い悪い」より、自分に「合う合わない」が大事。複数の学校に合格して迷ったら、他人の評価や動く数字でなく価値観を優先して。最後は子ども自身に決めさせる。(入学後、思い通りにならないことは必ずあります。そのとき、乗り越えられる子は自分で選んできた子です。自己決定が成長させます。) 受験期間中、お父さん、お母さんの一番の仕事は、「笑顔でいること」です。 30数年、この世界にいてしみじみ思うことは3つです。 「受験のその後の人生は長い」 「入学することになった学校がその子にとって一番いい学校」 「結果がどうあれ、受験勉強の過程で得た財産は消えない」 試験が終わったら、どうか笑顔で、これまで頑張ったお子さんとご自分自身をねぎらってあげてください。受験生の皆さんが、落ち着いてこれまで努力した実力を発揮できるよう祈っています。

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白ばら日記

オープンキャンパス・国際ガールズデー・ホームカミングデー・お知らせ

秋のオープンキャンパスを開催しました。 校舎竣工まであと2年を切りましたが、それまでは、講堂がなく、校舎も手狭でご迷惑をおかけしています。 そんな中、生徒達は、限られた場所をいろいろ工夫してクラブ活動をしています。 茶道部 箏曲部 生徒による模擬授業 生物部 被服部 吹奏楽部 バトン部 インターアクトクラブ 生徒による相談コーナー 競技かるた部 チェンバーオーケストラ部 28プロジェクトプレゼンテーション テニス部 卓球部 放送部 軽音楽部 ダンス部は週3回の練習ですが、全国大会にも出場しています。先日は、一般社団法人ガールパワーからお話をいただき、国際ガールズデーのチャリティパーティーにて、ブルガリの会場で演技をさせていただきました。今回のパーティーのためにオリジナルの振り付けを考え、衣装も曲ごとに変えるなど、 演出面でも様々な工夫をしたそうで、主催者から感謝の言葉をいただきました。 ガールパワーのHPでも紹介していただきました。『ガール・パワー主催チャリティパーティ2023』開催レポート 28歳ホームカミングデー(66期)が開催されました。 私たちの学校は98年前、まだ女性に参政権がなかったころ、家庭と両立して政治や経済の分野でも活躍する人を育てるために設立されました。これまで2万人をこえる卒業生を送り出してきましたが、まだまだ日本のジェンダーギャップは大きく、人口減少社会の中でこの国を支えていく人財を育てるため、女子教育が果たさなければならない役割は大きいと感じます。 最近は企業経営における人的資本が定量化されるようになってきましたが、女性管理職比率の高い企業はパフォーマンスも高いというデータもあります。 以前、米国議会初の女性議員がたった一人だけ戦争に反対票を入れたという話を書きましたが、コロナ禍において、女性リーダーが優れたリーダーシップを発揮したという話もあります。 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー女性は危機下で男性よりも優れたリーダーシップを発揮する *以前、特別講座を実施してくださった眼科医で起業家の窪田良先生が、先日、オンライン朝礼で近視についてお話しくださいました。 28日に文科省から報告も出ていましたが、現在、問題になっている子どもの近視を防ぐため、ボランティアでZEROーDiopter Projectを推進なさっており、私も来週、窪田良さん、茂木健一郎さんと、瀧口 友里奈さん司会のパネルディスカッションに参加します。 生徒データ、アンケートなども、個人情報をカットしたビックデータとしてディスカッションに活用させてもらいます。 *世界最大級の女子中高生向けアプリコンテスト「Technovation Girls 2024」プログラミング初心者でも5ヶ月でIT起業体験ができる無償の国際的なプログラムSDGs、グローバル、社会課題に興味がある人はチェックしてみてください。締め切りが9日までです。▼詳細はこちら https://www.technovation.waffle-waffle.org/

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入試を終えて

入学試験が終わりました。例年のブログでお伝えしていることをシェアさせていただきます。 思い通りの結果になった人、そうでなかった人、思いは様々だと思います。私自身、入試前日に高熱を出し、第一志望の試験中に気を失って医務室に運ばれた経験があるので、受験生の気持ち、ご家族の気持ちを思うと、入学試験を実施する身としても、大学受験へと生徒を送り出す身としても複雑な気持ちです。 しかし、30年以上、入学のその後を見てきて実感していることは、「縁あって進学する学校が、その子とって一番いい学校」だなぁということです。結果が思い通りにならなくて気持ちがすっきりしない方へ、これまで生徒の成長を見ていて教えられたことを3つシェアします。 1,未来から逆算する お子さんの長い人生から見れば中学受験は一つの通過点です。 「そのとき思い通りにならなくてつらかったこと、こんなことに何の意味があるのだろうと思っていたこと、その一つ一つの点が、後で振り返ると繋がって意味のある線を描いていた」と、多くの卒業生が語っています。 2,愛情からしたことはすべて肯定する 中学受験は親主導の場合が多いと思います。ああすればよかったと後から思うこともあるかもしれません。しかし、自分のことで親が悩んでいるのは子どもにとってかえってつらいことです。 中学生になれば、だんだんと自分のことは自分で決めて自立するようになっていきます。親が自分の問題と子どもの問題を分けて考えられるようになることが子どもの成長に繋がります。 すべての行動の奥には価値観があります。親が子供への愛情からしたことの意味はいつかきっとお子さんに伝わります。 3,得たものを見る お子さんが目標に向けて頑張ったその過程にこそ意味があるはずです。得た物を数えてみます。 進学した学校に前向きな気持ちで通う子は必ず伸びます。 この学校でよかったと思えるような学校生活をおくれるよう、ご家族みんなで応援してあげてください。

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中学入試を前に、ご家庭の準備チェックリスト

今週木曜には、合唱祭を行いました。久しぶりに中高合同で保護者の方にもお越しいただくことができました。 実行委員に聞いたら、コロナ以前とコロナ対応のハイブリッド実施になるので、準備が大変だったとのこと。 練習にも制約があり、マスクをしての合唱でしたが、そんな中でも力を合わせできる準備を精一杯し、美しい歌声が響いていました。 各クラス、学年を締めくくる最後の行事で5年生にとっては最後の合唱祭、実施できたことに感謝し、思い出深い行事になりました。 こうした一年一年が、生徒の未来につながっています。今夜は、28歳ホームカミングデーの特集番組(NHK:BS)があり、卒業10年後の子達が何を語っているのか楽しみです。(再放送は2月2日21時) 1月30日(月)21時からは神谷校長がこちらの教育ニュースに出演します。------------------------------ ---------------------- 来週から中等部入試が始まります。まだ続くコロナ禍の中、受験生の皆さんもご家族も心配の多い日々だと思います。お子さんをサポートする親御さんに少しでも気持ちの余裕を持っていただけるように、毎年、入試直前チェックリストをシェアさせていただいています。(著書『伸びる子の育て方』の巻末に掲載したものです)最終確認のヒントとして、安心の一助にしていただければ幸いです。 □ 持ち物は学校ごとにチェック表で確認。書類は取り違えないように学校毎にファイルしておく。 □ 体調不良に備え、マスクの替え、鼻血対応のティッシュ、エチケット袋等も持っておく。 □ 着る物は着やすくて温度調節ができるものを。(保護者室が寒い学校もあるので、親御さんも備えて) □ 前日は消化のいい物を早めに食べて寝る。(寝られなければ「それが普通。みんなそうだから大丈夫」) □ 移動時間はもう一度シミュレーション。土日はダイヤや到着ホームが違うことも。万が一に備えて他の路線があれば見ておく。 □ 受験校の電話番号は控えておく。もしものときはまず連絡を。 □ テストの後、結果は聞かない。結果で叱らない。(本人が一番感じています)ただ、理社の時事問題はその年の傾向があるのでチェックした方がいいことも。そのとき、ケアレスに気づいても、「次はどうしたらいい?うん。それなら次は大丈夫」とよいイメージに変えてあげて。ただし、それもあまり疲れているようなら終わったことには触れずに、リラックスさせることを優先に。 □ 一つ一つの入試結果が思い通りにならない日があっても、お子さんとは”終わった後の楽しいことをシミュレーション”「最終日は好きなものを食べようね」などと明るい絵が見えるように。 □ 学校によって過去問の傾向が違うときは、次の学校への切り替えを(句読点の数え方が違うことも。慌てて時間切れにならないようにどこからやるか時間配分のシミュレーションなどもしておく。満点は取らなくていい、合格点をとればいいので) □ 併願パターンに合わせて合格後の手続きまでを事前に一覧に。学校は期限には厳密。気が抜けてうっかり締め切りに間に合わないようなことがないように。 □ 受験番号は他人に言わない。受験校の同じ親しい友人との行動もどこまで一緒にするか事前に考えておく。(合否が別れたときが辛いので) □ 第二志望以降は数字をつけず、どこが好きかを話題にしておく。 □ 不合格になった学校を否定しない。(あきらめたころ繰り上げがくる学校もありますし、手に入らなかったものを否定する概念をいれないように) □ 合格した学校に「あなたを認めてくれた」という言葉を使わない。(選んで受けてくれた受験生を認めていない学校はありません。合否は本人のとった点数の結果です。逆の場合に否定された気持ちになってしまいます) □ 万が一の場合を考え、親類縁者、人手を確保しておく。親が気持ちの余裕を持つため手の抜けるところは抜けるよう、自分でなくてもできること、他の人に手伝ってもらえることがあれば頼んでおく。(一段落してからでも大人同士のフォローはできます) □ 何かあっても親は慌てた顔をしないで。お子さんが落ち着いて受験できることを最優先に。 □ 自分自身の精神状態を安定させるため、入試期間中の息抜きの時間や場所(お茶の時間、好きなスイーツ、部屋に飾る花、待っている間に読む楽しい本、愚痴を言える人等々)も確保しておく。(お母さんを子どもが慰める場面を何度も見ました) □ 下の子のケアを疎かにしない。(「お姉ちゃんは受験だから仕方ない」が通用しない年齢もあります) □ 未来を犠牲にしない。(受験はとても大変で大きな出来事ですが、お子さんの長い人生から見たら一時のことです。未来を見たとき受験より大切な価値観は見失わないように) □ 学校選びは人の評判の「良い悪い」より、自分に「合う合わない」が大事。複数の学校に合格して迷ったら、他人の評価や動く数字でなく価値観を優先して。最後は子ども自身に決めさせる。(入学後、思い通りにならないことは必ずあります。そのとき、乗り越えられる子は自分で選んできた子です。自己決定が成長させます。) 受験期間中、お父さん、お母さんの一番の仕事は、「笑顔でいること」です。 30数年、この世界にいてしみじみ思うことは3つです。 「受験のその後の人生は長い」 「入学することになった学校がその子にとって一番いい学校」 「結果がどうあれ、受験勉強の過程で得た財産は消えない」   試験が終わったら、どうか笑顔で、これまで頑張ったお子さんとご自分自身をねぎらってあげてください。 受験生の皆さんが、落ち着いてこれまで努力した実力を発揮できるよう祈っています。

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オープンキャンパス、ダンス部、弓道部、お知らせ

土曜は感染対策に気をつけつつ、参加人数を絞ってオープンキャンパスを実施しました。 成長期の6年間を通う学校選びは、周りの評判や数字の指標の「いい・わるい」より、家庭の教育方針や本人と「合う・合わない」が大切です。 部活や28プロジェクトで実施している様々なプログラムの発表などの様子を見ていただくことで、生徒の日頃の学校生活をリアルに感じていただけたことと思います。   部活の紹介。 ダンス部は部員の多い部活の一つです。今年は、中3が、 小中学生ダンスコンクールの全国大会で金賞を受賞しました。https://www.asahi.com/ articles/ASQB26FV8QB2UTTO002. html 顧問の前田から、以下感謝を込めて。 「今回の作品は、 夏休みのダンススタジアムでも全国3位を受賞したものです。 ダンス部では、作品のテーマ、曲、 振りを生徒たちが考えて決めていきます。今回の作品「タランチュラ」も、昨年の秋から何度も相談を重ね、 生徒たちの手で作り上げてきました。 大会へ向けた練習も、生徒中心で行っていますが、 本校OGである2人のコーチも、熱心に指導をしてくれました。 今年の中3は1人1人の意識が高く、 全員が集中して練習することで、 レベルの高い作品を作り上げることができたと思います。 保護者の皆様をはじめ、 見守ってくださった全ての皆様にお礼を申し上げます。 今後ともご支援をよろしくお願いいたします。」 ダンス部中3全国大会記事 こちらに、密着動画も掲載されています。 8月から二棟目の校舎が使えるようになり、弓道部は念願の弓道場ができました。顧問の大井からその道場開きの様子を報告します。 1989年に創立した弓道部にとって、 弓道場の設置は永年の念願であり、それが実現した瞬間です。弓道場設置に関係してくださった、全ての皆様に感謝いたします。現在部員は82名ですが、当日は土曜日と言うことで行事も多く、 文化祭実行委員やその他の集まりもあって約半数の出席となりまし た。日頃お世話になっている、 全日本弓道連盟教士六段の先生をお招きして、『矢渡しの儀』 を執り行いました。 その後は全部員を代表して、 部長を始め5年生5名による奉納射会を行いました。心地よい的中音を響かせながら、 見事的の中心付近に当ててくれました。射場の中の様子は、 安全上設けられた矢除けネットの外からでは見えにくいので、 その他の部員は教室でzoomで生中継された画面をスクリーンに 映しての観戦です。射会後は参加者全員射場に集まって記念写真。最後に的を据え付ける安土に向かって、 弓道場をつくっていただいた事への感謝と、今後の技能向上、 安全無事を念じつつ、一礼をおこない、散会となりました。この日から、弓道部が新たな一歩を踏み出しました。 (弓道場の設立は、部員達の永年の夢だけに、 コロナ禍が落ち着いてきたら、 弓道部OGにも集まってもらってお披露目を行う予定です。また、 卒業生にも開放、練習ができるように模索中です。)   *社会で活躍する女性の育成が本校の創立以来のミッションです。個人的にも女性支援のプロジェクトを応援しています。そのうちのいくつかをご紹介します。 ・経済的困難を抱える女性への化粧品支援プロジェクト ・政治家を目指す女性たちのための「村上財団 パブリックリーダー塾」スタート ・骨盤臓器脱で悩む女性が受診しやすい社会へ|大阪大学医学系研究科

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入試を終えて

桜が一輪、開花しているのを見つけました。 明日は雪の予報ですが、その後にやってくる春を予感させるようでした。 入学試験が終わりました。昨年のブログでもお伝えしたことをあらためて、シェアさせていただきます。 思い通りの結果になった人、そうでなかった人、思いは様々だと思います。私自身、入試前日に高熱を出し、第一志望の試験中に気を失って医務室に運ばれた経験があるので、受験生の気持ち、おやごさんの気持ちを思うと、入学試験を実施する身としても、受験生を送り出す身としても複雑な気持ちです。 しかし、30年近く、入学のその後を見てきて実感していることは、「縁あって進学する学校が、その子とって一番いい学校」ということです。結果が思い通りにならなくて気持ちがすっきりしない方へ、生徒の成長を見ていて教えられたことを三つシェアします。 1,未来から逆算する お子さんの長い人生から見れば中学受験は一つの通過点です。 「そのとき思い通りにならなくてつらかったこと、こんなことに何の意味があるのだろうと思っていたこと、その一つ一つの点が、後で振り返ると繋がって意味のある線を描いていた」 多くの卒業生が語っています。 2,親のしたことはすべて愛情からのことと肯定する 中学受験は親主導の場合が多いと思います。ああすればよかったと後から思うこともあるかもしれません。しかし、自分のことで親が悩んでいるのは子どもにとってかえってつらいことです。 中学生になれば、だんだんと自分のことは自分で決めて自立するようになっていきます。親が自分の問題と子どもの問題を分けて考えられるようになることが子どもの成長に繋がります。 すべての行動の奥には価値観があります。親が子供への愛情からしたことは、いつかきっとお子さんに伝わります。 3,得たものを見る お子さんが目標に向けて頑張ったその過程にこそ意味があるはずです。得た物を数えてみます。 進学した学校に前向きな気持ちで通う子は必ず伸びます。 この学校でよかったと思えるような学校生活をおくれるよう、ご家族みんなで応援してあげてください。  

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中学入試を前に安心のヒント

寒い日が続きますが、きれいに咲いている梅の花を見つけました。 梅は「百花の魁(さきがけ)」と言われ、厳しい季節にいち早く美しい花を咲かせるところが、本校が大事にしている「0から1を創り出す起業マインド」とも通ずる気がします。 学問の神様、菅原道真にゆかりの深い花でもあり、来週から始まる中学入試を応援してくれているようでした。 オミクロンの感染拡大が心配される中の入試は、受験生の皆さんもご家族も不安の多い日々だと思います。それでなくとも、入試期間中は思いがけないことが起きるものです。お子さんをサポートする親御さんに少しでも気持ちの余裕を持っていただけるように、毎年、入試直前チェックリストをシェアさせていただいています。(著書『伸びる子の育て方』の巻末に掲載したものです) 最終確認のヒントとして、安心の一助にしていただければ幸いです。 □ 持ち物は学校ごとにチェック表で確認。書類は取り違えないように学校毎にファイルしておく。 □ 体調不良に備え、マスクの替え、鼻血対応のティッシュ、エチケット袋等も持っておく。 □ 着る物は着やすくて温度調節ができるものを。(保護者室が寒い学校もあるので、親御さんも備えて) □ 前日は消化のいい物を早めに食べて寝る。(寝られなければ「それが普通。みんなそうだから大丈夫」) □ 移動時間はもう一度シミュレーション。土日はダイヤが違うことも、今は便数が減っていることも。万が一に備えて他の路線があれば見ておく。 □ 受験校の電話番号は控えておく。もしものときはまず連絡を。 □ テストの後、結果は聞かない。結果で叱らない。(本人が一番感じています)ただ、理社の時事問題はその年の傾向があるのでチェックした方がいいかも。そのとき、ケアレスに気づいてがくっとしたら、「次はどうしたらいい?うん。それなら次は大丈夫」とよいイメージに変えてあげて。ただし、それもあまり疲れているようなら終わったことには触れずに、リラックスさせることを優先に。 □ 一つ一つの入試結果が思い通りにならない日があっても、お子さんとは”終わった後の楽しいことをシミュレーション”「最終日は好きなものを食べようね」などと明るい絵が見えるように。 □ 学校によって過去問の傾向が違うときは、次の学校への切り替えを(句読点の数え方が違うことも。慌てて時間切れにならないように時間配分のシミュレーションなどもしておく。満点は取らなくていい、合格点をとればいいので) □ 併願パターンに合わせて合格後の手続きまでを事前に一覧に。学校は期限には厳密。気が抜けてうっかりしないように。 □ 受験番号は他人に言わない。受験校の同じ親しい友人との行動もどこまで一緒にするか事前に考えておく。(合否が別れたときが辛いので) □ 第二志望以降は数字をつけず、どこが好きかを話題にしておく。公立の悪口も言わない。 □ 不合格になった学校の悪口を言わない。(あきらめたころ繰り上げがくる学校もありますし、手に入らなかったものを否定する概念が入ると、責任感や向上心がなくなります) □ 合格した学校に「あなたを認めてくれた」という言葉を使わない。(選んで受けてくれた受験生を認めていない学校はありません。合否は本人のとった点数の結果です。逆の場合に否定された気持ちになってしまいます) □ 万が一の場合を考え、親類縁者、人手を確保しておく。手の抜けるところは抜けるよう、自分でなくてもできること、他の人に手伝ってもらえることがあれば頼んでおく。(一段落してからでも大人同士のフォローはできます) □ 何かあっても親は慌てた顔をしないで。お子さんが落ち着いて受験できることを最優先に。 □ 自分自身の精神状態を安定させるため、入試期間中の息抜きの時間や場所(お茶の時間、好きなスイーツ、部屋に飾る花、待っている間に読む楽しい本、愚痴を言える人等々)も確保しておく。(お母さんが泣いて子どもが慰める場面を何度も見ました) □ 下の子のケアを疎かにしない。(「お姉ちゃんは受験だから仕方ない」が通用しない年齢もあります) □ 未来を犠牲にしない。(受験はとても大変で大きな出来事ですが、お子さんの長い人生から見たら一時のことです。未来を見たとき受験より大切な価値観は見失わないように) □ 複数の学校に合格して迷ったら、他人の評価や動く数字でなく価値観を優先して。最後は子ども自身に決めさせる。(入学後、思い通りにならないことは必ずあります。そのとき、乗り越えられる子は自分で選んできた子です) 受験期間中、お父さん、お母さんの一番の仕事は、「笑顔でいること」です。 30数年、この世界にいてしみじみ思うことは3つです。 「受験のその後の人生は長い」 「入学することになった学校がその子にとって一番いい学校」 「結果がどうあれ、受験勉強の過程で得た財産は消えない」 試験が終わったら、どうか笑顔で、これまで頑張ったお子さんとご自分自身をねぎらってあげてください。 入試当日は密を避けるため、私の講堂での説明はありませんが、朝、玄関で皆さんをお迎えします。 受験生の皆さんが、落ち着いてこれまで努力した実力を発揮できるよう祈っています。     きっともうすぐ夜明けがきます。

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最近の行事

緊急事態宣言が出て、校内も対応に追われています。それ以前の行事を中心に、最近の生徒の様子をお伝えします。 安全対策を第一に、その上で、すべてを中止する前に、生徒の学びを止めない工夫をするのが私たちの方針です。 とはいえ、若年層への広がりが懸念される昨今、ルールも見直し、細心の注意を払って過ごすよう、仕組みを作り、生徒達にも呼びかけています。 予測できないことが多く、ご家庭ごとに事情も違い、いろいろな考え方もあろう中、ご協力いただいているご家庭、品川ファミリーの皆様に心から感謝します。   *校外学習 こちらは、先月です。 【1年生】 宿泊行事ができなかった去年、様々な工夫を凝らして作ったプログラムです。それを今年にバトンタッチすることができました。制約が多いからこそ生まれるものもあるんだなぁと教えられました。 初めての校外学習は千葉県木更津にあるKURKKU FIELDSへ行ってきました。大自然の中で、各クラスがSDGsに関するテーマを決め、テーマに沿った体験をさせていただきました。 【2年生】 「日本を知る」をテーマに、茨城県つくばみらい市で、藁細工作りと田植えを体験してきました。浴衣の着付けなど、できないことも多い中、この日は、のびのびと体験をしてこられたようです。 【3年生】   ディズニーリゾートへ行ってきました。事前に創業時からこの施設を知る方にリモートで講演をしていただきました。生徒が自分なりに課題を見つけ、キャストの皆様に取材をさせていただきました。   【4年生】   4年生もディズニーリゾートへ 修学旅行でできるはずだった外国人との交流の機会を少しでも補うため、外国人バディと一緒に周って会話を楽しむ、という企画付きです。 【5年生】 最後の校外学習は、ミュージアムパーク茨城県自然博物館と清水公園へ行ってきました。ミュージアムパーク茨城県自然博物館ではたくさんの展示物に触れ、清水公園ではアスレチックや公園散策などを楽しんでいたようです。 *大学入試説明会 6年はすっかり受験モード。   各大学からお越しいただき、大学入試説明会が行われました。 それぞれの進路に向けて準備を進めています。 本校は、28プロジェクトの影響で進路がバラエティーに富むことが特徴です。 同志社大学の河村先生よりサイン本をいただきました。図書室に入れます。 -実務家のための-刑法概説  難しい本ですが、刑法の概要が分かるので、法学部志望者にオススメです。   *オープンキャンパス コロナ禍で、感染対策をした上で、人数を制限して行いました。6年間を過ごし、未来の土台を作る中高を通う本人に見ていただく機会をなんとか作りたいという思いで、教職員、生徒、みんなで企画、運営をしました。 ミニ説明会 生徒による模擬授業 化学部 箏曲部 28project生徒プレゼン 校長によるミニ説明会 ダンス部 インターアクトクラブ *小笠原流礼法講演 体験学習に制約がかかる中、今年も1年生に向けて、~礼法を活かして幸せな空間をつくりましょう~というテーマに講演をしていただきました。 ご宗家がそのときの様子を公式ブログで紹介してくださいましたので、ご紹介します。小笠原 敬承斎公式ブログ

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