PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

人のためなら

今日で東日本大震災から11年。もうあのような惨事は当分起こらないだろうと考えていた人は多いと思いますが、その後にも感染症のパンデミックや世界の秩序を揺るがすようなできごとが次々起きています。何かしようと、今日は生徒がウクライナ避難民への援助の一環として募金活動をしていました。人のため、と思うと品女生は行動が早いです。 今日は5年生が本年度最後の模試、4年生は学年集会と卒業生講演会(大学生)、修学旅行準備です。講演会は理系文系に分かれて実施され、卒業生から4年生へダイレクトに伝わる言葉が次々と発せられていました。後輩のためなら、卒業生は惜しみなくアドバイスをしてくれます。ほんの一例をご紹介します。 (勉強法について) ・自分が快適に勉強できる場所を早く見つけた方がいい。例えば多少音があった方が集中できる人は、音楽を聴くとか、敢えてリビングで勉強するとか。 ・学校は朝7時から来て勉強すると、放課後が忙しい日でも必ず一定の勉強時間が確保できる。 ・電車の中でゲームなどをしている会社員をよく見かける。そんな中で必死に単語帳を覚えている受験生というのは、本当に時間を有効に使えていると思う。 ・理系選択であっても、とにかく英語をやってほしい。 ・進路の選択に行き詰まったら、先生など他の人ととにかく話してみるのがいい。 ・受験の時期でも、品女で配られた教材+αくらいでほとんど足りると思う。 (大学生活について) ・教育学部に行っているのだが、同じ学部の人は志が同じなので交流していてためになることが多い。 ・高校と違って、遊びも勉強の計画もすべて自分の意志で決められるのがいい。 ・高校、というより品女で培ったコミュニケーション能力は大学でも本当に役に立つ。 ・実験で、自分の毛髪を使ってDNA鑑定をしてみた。面白かった。 先輩の言葉を聞き逃すまいと、熱心にメモを取っています。

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高等部校長

修学旅行のプランニング

今週の4年生総合学習では、修学旅行の具体的な計画を立てています。楽しそうです。私も今回の目的地はたいていの場所に行ったことがあるので、いくつかの班を覗かせてもらったのですが、メンバーの特色がよく表れています。九州のある班は、着いた初日から博多ラーメンと長崎新地中華街での食事を計画していました。また晩秋の北海道なのに、ラフティングを予定しているアクティブな班も。沖縄の班では、どこが楽しいですか聞かれたので今帰仁村と答えたのですが、すぐ付箋に書いて候補にしてくれたので、ちょっと責任のようなものも感じます。 ニュージーランドよりも自由度の高い修学旅行。計画から実践まで自分たちの意志で行い、成功も失敗も受け入れる。比較的パッケージが用意されていることの多い品川女子学院の行事の中でひと味違います。新学期からはただでさえ忙しい5年生ですが、品川女子学院はじめての企画を先導する気持ちで頑張ってほしいと思います。 最初は空欄が多かった計画表が、1時間回って帰ってくるとかなり埋まっていました。

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高等部校長

変わるもの 変わらないもの

6年生は入試の佳境を迎えています。私立大学の中では日程の遅い早稲田が明日の入試で終了、いよいよ25日は国公立大学の試験です。受験する生徒は最後の力を振り絞って頑張ってほしいと思います。大学入試日程は毎年あまり変わりませんので、4,5年生は共通テストから約1ヶ月間入試が続くと覚えておいてください。体力も必要です。 ほとんど生徒がいなくなった6年生のフロアを歩いていると、覆いの取り外された新校舎の教室が見えます。いよいよ今年夏からはこちらの教室でも授業。学年は原則1フロアで、全教室がコンパクトにまとまりますので、授業間の移動はとても楽になると思います。体育館も新校舎の地下に2つできる予定です。 先週から玄関前に飾られているひな人形。こちらはずっと変わりません。生徒にも喜んでもらえると思いますが、外国人教員にはとても珍しいもので、この風習について質問を受けることが多々あります。これは有志の教員が毎年飾っています。それぞれの人形の配置が難しくてけっこう時間がかかる作業です。一応写真を見て確認するのですが、もしかすると時々違った位置に配置されているかもしれませんがご容赦ください。また、この写真で気づくかもしれませんが、最上段の背後には金屏風があるはずです。しかし玄関正面を向いているひな壇のため、何回立てても屏風が風で飛ばされ続け、数年前にやむなく取り払いました。お雛様、お殿様には本当に申し訳ないですが、勘弁してください。 先週土曜日に行われた中高生探究コンテスト後に撮影させてもらいました。数百校のチームの中の最優秀賞です。詳細は理事長や中等部校長のブログに書かれていますのでそちらをご覧下さい。

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高等部校長

修学旅行プレゼンテーション

ニュージーランド修学旅行に行けなかった4年生が、5年秋に実施予定の国内修学旅行へ向けて動き出しています。今日は、目的地別に教室等に集まり、自分の行きたい場所やお薦めのスポットを1分間でプレセンテーションしました。 各自が地域の中で魅力を感じる場所や体験をアピールするのですが、中には、ニセコ地域に泊まりながらどうしても旭山動物園に行きたいとのことで「片道5時間半かかるけど、途中北海道の景色が楽しめるのでいいと思います」というような思い入れの強い生徒も。また酪農体験の発表をした生徒が、牧場で多くの体験ができると紹介した最後に「子犬の哺乳体験もできます!」。周りの生徒が一瞬??となっていましたが、子牛の哺乳体験の言い間違いで、大きな笑いを誘っていました。そして、東北地方での狩猟体験のプレゼンでは「人間以外の生物は獲物を自分の力で狩るのに、人間だけは脳が発達しているというだけで他人に狩ってもらい、母親に調理までしてもらっている。自分で狩る体験をすべきだ。」と考えさせられるような主張も。ニュージーランドに向けた準備とは違い、一人一人が自分で地域の魅力を発見して発信し、体験する。年長者になったからこそできる修学旅行でしょう。 牛が生徒を凝視しています。

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雪の残る寒い朝も

昨日は建国記念日でしたが、4、5年生の模試が学校で行われました。前日の雪が通学路に残る中を、朝から制服を着て登校し、長い時間試験を受けました。地域によっては、道路が非常に滑りやすかったり、ダイヤが乱れていた路線もあったと思います。1週間前にも別も模試を受けたばかりで、生徒は本当に大変だったでしょう。ただ、今受験真っ最中の6年生はこれが何日も続いています。4、5年生は今回の経験が来年再来年に役立ってくると思います。 模擬試験は、実施の約1年前に問題が作成され、高校の先生が同席しながら何度も審査を繰り返して完成します。ですから、それぞれの問題には必ず教科書の重要な学習内容が含まれています。自分が一生懸命解いた問題の復習をすることほど定着する学習法はありません。吸収力が圧倒的に高いのです。試験で疲れたあとに大変ですが、模試のメインは解くことではなく復習。いつも言われていることだと思いますが、作成者からみてもこれは大正解です。頑張りましょう。 先週水曜日は、4,5年とも次年度用の写真撮影。真剣です。

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生徒がいる場所 いない場所

今日から生徒が戻ってきています。来たら来たで、いたる所騒々しいのですが、でも学校というのはやはりこういう所だなと思います。 そして6年生、今日からいわゆるMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)の大学入試が始まります。ここ数年、2月5日は明治大学と法政大学の全学部(統一)入試が行われ、本校からも多くの生徒が受験に行っていると思います。試験後、模擬試験と違って模範解答や解説が配布される訳ではなく、結果がわかるのも早くて1週間から10日、それもただ合否の通知のみです。4時間以上も真剣に問題を解くので、結果が気になると思いますが、よっぽど確認したい問題以外は見直しにあまり時間を掛けない方がいいでしょう。大学入試で類似問題が出る可能性は低いですし、自己採点して結果が悪いと翌日に響きます。この時期は、終わったことは考えず、前だけを見て進んでほしいと思います。 6年生のフロアだけはガランとしています。6年の教員はホームルームも直前講座もなくなり、職員室にいることが多くなりました。PCの画面を見ている時間も長くなりました。これからの入試本番、いいことがあっても困ったことがあっても、ぜひ担任や学年の先生に連絡してあげて下さい。メールがたくさん来たら来たで忙しいですが、でも学校というのは、そういうことが気軽にできる所だと思います。 C棟5階では、学年主任が一人赤本を整理する音だけが響いていました。

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高等部校長

日常へ戻ります

本日で入学試験が終わりました。自宅で勉強していた(はずの)本校生徒は明日から学校に戻ってきます。教員はそろそろ1週間ぶりの授業へ向けて準備でしょうか。そして、緊張の日々を過ごした受験生は、通い慣れた小学校へ戻ります。 この2年、コロナでさまざまな日常が失われてきました。取り戻せる日常もあれば、そうでない日常もあります。小学6年生にとって、これから卒業までの約1ヶ月は絶対に繰り返されない日常です。緊張から解放された残りの日々を、ぜひ大切に過ごしてほしいと思います。 そしてそれは本校生徒も一緒。二度と同じメンバーにはならない今のクラスとの1ヶ月。今しかできないその学年の勉強やクラブ活動。日常の活動の中からしか得ることのできないものが、学校にはたくさんあります。そんなことを、このあとの朝礼では少し伝えようかと思っています。 各試験室で受験生の心を和ませていた花(あまり見る余裕はなかったと思いますが)が職員室前の廊下に戻ってきていて、いつになく華やかです。

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高等部校長

全ての受験生へのエール

入学試験の2日目が先ほど終わりました。 在校生が、試験の運営を手伝ってくれています。彼女たちは、不安そうな表情の多くの受験生と顔を合わせます。きっと、品川女子学院を志望してくれる6年生には全力を出し切ってほしいし、みんな合格してほしいと思っているに違いありません。しかし受験では、全ての夢が叶うわけではないことも、経験者である彼女たちはよく知っています。 だからこそ、自ら手を挙げて朝早くから手伝ってくれているのでしょう。不安でたまらない気持ちがわかるから、自分たちなりの工夫をして声援を送っているのだと思います。そしてその声は、全力で挑んでいる6年生へのエールであるとともに、過去に同じ状況で頑張っていた自分たちへの声援なのかもしれせん。未来の後輩になる生徒もいますが、今日だけは、頑張っているすべての受験生へのエールです。   受験室への移動の際に使うため、自分たちで作ったボード

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「緊張しますか?」「全然」

5年生の面談を始めました。1人あたり15分弱ですが、校長室や応接室で全員と面談させてもらう予定です。最初に校長面談は緊張しますか?と聞いてみると、ほとんどの生徒がすごく緊張すると答えるのですが、時々「あまり」「全然」という返答も。これはこれで頼もしいです。次に、もうすぐ最終学年ですねと言うと、これは異口同音に「あっという間だった」という答えが返ってきます。そして進路希望の話しに入っていくのですが、どの生徒も自分の言葉でしっかりと説明してくれます。まだ1年ありますから、途中で多少方向性が変わるのは問題ありませんが、現在の考えをはっきり言葉にできるのはとても良いことです。 また、6年の英語教員に少しだけ直前講座を持たせてもらっています。今日は慶應大学文学部の講座でした。文字通り入試直前の講座なので、こちらも少し緊張して授業を始めたのですが、生徒はいたって普通に講義を聴いてくれました。授業終了後にいくつか質問もしてくれて、久しぶりの授業でも少しは貢献できた気がします。本番でも落ち着いて受けてきてくれることを祈っています。 最近ほとんどなかった生徒との直接の交流は、やはり楽しいものです。(生徒は違うかもしれませんが)5年にも6年にも、何かあったら質問に来て下さいと、つい担任の時のように言っているですが、はたして来てくれるでしょうか。「あまり」「全然」と答えた生徒は来てくれるかもしれません。期待して待ってみます。

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