PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

驚異の占有率

昨日放課後、懐かしい卒業生が遊びに来てくれました。私が担任をしていた世代の生徒で、大学卒業後秋田のテレビ局に就職し、アナウンサーとして活躍しています。実はこのテレビ局にはもう1人本校出身の先輩アナウンサーがいて、彼女は卒業時の担任でした。ホームページを拝見する限り女性のアナウンサーは7人ですので、もの凄い品女占有率です。 1年少し前には、2人揃ってズームで授業に協力してもらったことがありました。生徒が2人を見る目は輝いていて、話しが上手であると同時に、どこか品女生の雰囲気が残っていたことも生徒を惹きつける要因になっていたと思います。人が職業を選ぶ理由はさまざまですが、憧れも立派な動機になりますので、この授業を受けた人の中からきっと同じ職業を目指す生徒が出てくると思います。 昨日はたまたま帰京した後、羽田から秋田に戻る途中に寄ってくれました。(卒業生の中には、品川駅での待ち合わせの時間調整で学校に遊びに来る生徒もいます。まあそれでも嬉しいですが)あまりに昔話が楽しく、出発の時間が迫っているのにだいぶ引き留めてしまいましたが、はたして彼女は無事飛行機に間に合ったでしょうか。 [gallery columns="2" size="medium" ids="20042,20041"]   授業に協力してくれた時の写真。授業中はマスク、最後は外してもらって生徒が撮影。

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高等部校長

地域に支えられて

授業見学前後にC棟スタッフルームで待機をしている時、 写真のような光景を目にすることがあります。 御殿山の方から道路わきのゴミを1つ1つ拾って進み、 学校横の通りも長い時間をかけてきれいにしてくださいます。 通り過ぎる方が声をかけることはほとんどなく、 黙々と作業を続けています。お年寄りのボランティアの方です。 本校は今年で97年間この地に存在しています。 一世紀近くも同じ場所にいて、 地域の方々から愛されない学校であってはなりません。 時々校内から大声を出して近隣の方々にご迷惑をかけることがありますが、 見えないところで地域の方々に支えられていることがわかっていれば、自ずと行動も変わってくるでしょう。 もしこのような方を見かけたとき、ひと言でいいので「 ありがとうございます」と言える生徒になってほしいと思います。  

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高等部校長

起業体験相談会

4月30日の放課後、各所で行われているクラブ活動を観察しようと廊下を歩いていると、何やら熱気に溢れている部屋が。起業体験取締役を対象とした相談会を行っていました。これは私が起業体験を担当していた頃にはなかった会で、初めて参加する中学3年生を対象に、幹部の役割を相談したり、クラスの企画について質問をするというもの。連休の谷間にも関わらず多くのサポート委員保護者の方にご参加いただき、各クラスの机を回って熱心に質問に答えていただきました。おそらく、この会が一般企業で行われていれば確実に有料になるものでしょう。 「企業理念と商売を結びつけるのが本当に難しいんですよ」とか、「それは社長が決めてしまっていいのでしょうか?」など、先輩の誰もが悩んでいたような質問が聞こえてきます。写真を撮ったり、聞き耳を立てている私には目もくれず、保護者の方のお話しを熱心に聞いてメモをとっています。本校の起業体験は6ヶ月続きますが、すでに雰囲気は文化祭間近のようです。高等部生徒に挑む彼女たちのこれからの奮闘が楽しみです。    

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高等部校長

品川女子学院には97年の歴史があります-英語ではどう言いますか?

1つの言い方としては、Shinagawa Joshi Gakuin is 97 years old.  中学1年生から使える表現です。上級生になれば、直訳(word-for-word translation)では通用しない場面が増えてきますね。一旦頭の中で意味や状況を整理してから翻訳するよう心がけましょう。 5月2日は本校の創立記念日です。本日、記念品として校名入りのボールペンが配られました。コロナ前はこの日にお菓子が配られることが多く、担任をしていた頃は「下校中に食べないように」などとよく注意していましたが、筆記具ならその心配はありません。後援会からいただいたものですので、有効な使い方を考えてみてください。私も1本いただきましたが、軽いので手帳につける筆記具として使おうかと思っています。 もうすぐ100年になる歴史は、「扉の向こうに」やホームルームで紹介されていますので、ここでは振り返りません。先日の体育祭でもお伝えたした通り、本校の伝統は誰かに押しつけられたものではなく、ほとんどは生徒の自発的な行動が習慣化したものです。体育祭をはじめ行事のほとんどが生徒会・実行委員によって運営されることがその典型で、これは大いに誇れる伝統だと思います。これからもずっと続いていくことを祈ります。 始業式の頃にはC棟の窓から僅かに桜が見えていましたが、今はすっかり新緑に変わりました。どの学年の生徒も本当に慌ただしい1ヶ月だったと思います。明日からの数日間で少し羽を休めて、また連休明けから頑張りましょう。 後援会をSupporters' Associationと記してあります。高校生は、sの後にアポストロフィ(')が付いている理由がわかりますね。

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体育祭点描

昨日無事体育祭が終了し、接戦を制して6年生が見事に優勝しました。詳しい内容は、お嬢様のお話しや学年・クラスのブログで紹介されると思いますから、ここでは写真とコメントを少しだけ。この学校の体育祭は、何と言っても実行委員あってのものですので、数枚ですがそれも入れておきました。 国立代々木第一体育館。久しぶりにツツジの季節の体育祭です。 3年生は他学年より早く登校し、無人の会場で演舞のリハーサルをしていました。 実行委員が競技用のポイントを付けているところ。手にいっぱいガムテープを貼っています。 審判部の実行委員でしょうか。活動前に円陣を組んで気合いを入れます。 学年カラーの襷をつけた責任者が集まって選手宣誓します。 最初の競技、徒競走。下級生には負けられません。 玉入れの1回戦は4年生の圧勝でした。 6E担任が更衣室でイメージトレーニングをしています。 パン食い障害物競走。左手にパンを持って激走。 大縄。経験が重要なこの団体競技で1年生は4位になっています。 ビーチフラッグのスタート直後。この競技はダッシュ力が勝敗を大きく左右します。 6年担任が着付けの出番を待ちながら、心配そうに得点の中間発表を待っています。 クラブ対抗リレー。走りづらそうな衣装ですが速かったです。 演舞本番。ファインダー越しでもかなりの迫力を感じました。 着付け6年F組。担任はもう振り切れている感じですね。世界観がありました。 着付け6年E組。この後、衣装を投げる姿がカッコ良かったです。考えられた展開です。 着付け6年B組。担任をよく目立たせていました。雰囲気作りがとても上手です。 着付け6年C組。最初は担任がわからないくらいでした。踊れる教員をうまく使っていました。 着付け6年A組。普段と今回の担任、本当はどちらなのでしょう?企画の段階で成功です。 着付け6年D組。担任は生徒と手を組んでずっと回っていて心配しました。トリにふさわしい華やかさでした。 着付けエンディング。学年団の教員が揃っています。学年主任が制服を着ていますが、あまり抵抗がなさそうです。 1年生綱引き。この競技での上級生との対戦は大変です。 宅配便リレー。6年生の荷物が危ない! 実行委員器具部の生徒が、毎競技ごとに素早く運んでくれます。 メディシングボールの順位発表。上級生の経験が生きます。 借り物競走。生徒が必死で、渡す教員はけっこう怖いです。 はっとしてピョン。低い位置で素早く棒を通すのは、なかなか腰がキツいんです。 学年対抗リレー。このレースに象徴されるとおり、体育祭を通して6年対5年の図式が続きました。 最終結果。 体育祭の振り返りビデオを見る6年生。みんな笑顔ですね。優勝おめでとう。 体育祭実行委員長による閉会の言葉。やはり今日1番の拍手。 生徒が下校し終えてから1時間以上経っての実行委員最終集会。本当にご苦労さまでした。

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高等部校長

超えられない棒はない?

明日は体育祭。下校延長をしている6年生のフロアをちょっと覗いてきました。各教室に数名ずつ残って集中して勉強していますが、中には教卓に陣取って参考書をたくさん広げている生徒も。今日は暖かいとはいえ、ほとんどの教室の窓が全開です。もしかすると、下校延長の直前まで踊りの練習をしていたのかもしれません。 廊下に、数日前にはなかった掲示物を見つけました。体育祭優勝への決意がたくさん貼ってある模造紙のようです。それぞれの想いがよく伝わってきましたが、その中に一瞬考えてしまう付箋がありました。「私には超えられない棒はない!!」 本校の体育祭には「はっとしてピョン」という競技があり、走者2人が棒の両端を持ってクラス集団の足下を通過させ、それをリレーしながら早さを競うものです。走者は、急ぎながらも棒を低く通過させる必要がありますし、それを待ち受ける集団はタイミング良く棒を跳び越えなければならない難しい競技です。経験がモノを言うので、優勝を目指す6年生は取りこぼせません。そのプレッシャーに打ち勝つ決意の標語のようです。面白いです。 75期には最後のリベンジのチャンス。前学期に一人一人と話しもしたので是非頑張って欲しいですが、この生徒が気合いを入れすぎて早く跳びすぎないことを祈ります。Go fot it! 6年生

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同じ中1の英語でも

始業式以降、ときどき高等部の授業を見ていますが、今日はC棟を離れて中1の英語を見学しました。行事の多い学校とはいえ、ベースになるのはあくまでも授業。私は英語の教員なので中1の導入は気になります。 私の入った授業では、英文の語順について考えさせていました。まだ英語をはじめて1週間ですので、簡単な英文(I play tennis.)を提示した上で、語順が日本語とどう違うかをグループで話し合ってもらいます。最後に各班が当てられた時には「述語が先にきている」とか「倒置が起こっている」など、文法用語を使ったうまい説明がどんどん出てきます。いいぞ、と思いながらも、教員の説明の余地がなくならないかとヒヤヒヤしました。英語には日本語のような助詞がないので、語順が大きな意味を持ちます。それを早い時期から意識させるのは一つの良い手法だと思います。 思い返せば、私自身が受けた中1最初の英語の授業はThis is/That isから始まっていました。ちょうど1週間くらい経ったところで、ある生徒がthisとthatの違いを教員に質問しました。たぶん、指し示す距離の目安を知りたかったのだと思いますが、返ってきた答えは、thisは「これ」thatは「あれ」と覚えればいい、というものでした。 授業も大きく変化しています。    

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今日は6年が一番楽しそう

今日の総合学習は、4年生が進路ガイダンスと校外授業、5年生も進路ガイダンス、6年生は体育祭の着付けの練習です。 4年生は、学年主任の荒井から大学の建学の精神についての話がありました。今日は、理系とか文系という学部の観点ではなく、大学そのものが大事にしている価値や教育方針について調べるとのことです。つい最近まで中学生でしたから、知っている大学も多くはなかったと思いますが、このように自分で調べたり情報共有をすることで、どんどん選択肢が広がっていきます。夏にはオープンキャンパスにも積極的に行ってほしいと思います。 5年生は、学年主任が進路の手引きを使いながら大学入試の基本的な流れや情報を伝えていました。新学年になり、受験もだんだん身近になってきましたので、生徒はとても熱心に聞いています。その後は校外授業のプラン決めで、この時期に団体で行くメリットを生かしながらプランを考えて欲しいとの注文がついています。たしか、つい先日までは修学旅行のことをやっていたと思います。例年にも増して今年の5年生は忙しくなりそうです。 そして6年生は踊っています。体育祭まで1週間となりましたので、だいぶ踊りも揃ってきました。担任も振りや動きを覚えるのに忙しそうです。(私はよく悲壮感が漂っていると言われていました)本番を楽しんでいただくために、各クラスの演目や写真を載せるのは控えますが、練習の段階からかなり楽しそうでした。中には、参考書を片手に移動して、すぐに小道具に持ち替えて踊る生徒もいます。品女6年生の春だなと思います。 C棟とB棟をつなぐ1階連絡通路の幕が取られ、新校舎1階が見えていました。工事の方が階段の滑り止めの部分を丁寧に作られています。みなさん、大事に使ってださい。  

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高等部校長

今日は生徒がポツポツと-全校面談日

今日は全校面談日、生徒が面談の時間に向けてそれぞれ登校してきています。初めての担任との面談で、どんな人なのだろうと緊張している生徒も多いでしょうが、実は教員の方も同じです。担任面談は現在年4回設定されていますが、6年生などは定期のもの以外に進路に関して面談することが多いです。面談が日常の光景で、本校ではこの「風通しの良さ」も大切にしています。 私は年度末に、新6年生のほぼ全員と面談をさせてもらいました。もちろん話す内容はそれぞれですが、面談の最初にいくつか同じ質問をしていました。その中での話しをいくつか。 ・「校長面談は緊張しますか?」「緊張します。でも友だちが意外と優しかったから大丈夫と言っていました。」 …意外と、って何でしょう。 ・「いよいよ最終学年ですが、これまでを振り返ってどうですか?」「とにかく早かったです。特に5年生はあっという間でした。」 …この感想は多かったです。5年生は本当に忙しい学年なのでよくわかります。ただ、年齢が上がると時の過ぎるのが早い、という絶対法則は保護者の方もよくご存じだと思います。それを言うと嫌がる生徒もいますが。 ・「受験生という自覚はついてきましたか?周りの雰囲気が変わってきたでしょう。」「そうなんです。あの娘が休み時間に参考書を読んでいるなんてびっくりです。頑張らなきゃ、と思いました。」 …「あの娘」を物差しにして自分も頑張るという動機は微妙ですが、実はこの効果がとても大きいです。時に教員や保護者の方の言葉よりも影響を与えます。 ・「では、これで終わりです。」「校長面談は1回だけですか?」「???」 …何かあったら、担任や学年主任のセカンドオピニオンとしていつでもどうぞ。 熱心に読書しながら面談を待っています。写真を撮っていい?などと邪魔してすいませんでした。

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