PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

品女遺伝子の現れ方

今年の入試広報用パンレットを作っています。その中に、仲の良かった卒業生のグループが対談して、品女時代から28才へとつながるストーリーを語ってもらうページがあります。詳しくは記事が完成した時点でご紹介しますが、1人とても印象的なことを言った卒業生がいました。 この卒業生は文具や事務機器、家具などを扱う大手メーカーに勤めているのですが、就職活動のときに航空会社のCAでも内定をもらったそうです。CAも以前から憧れていた仕事で選択に悩んだそうですが、最終的には今の会社を選んで営業を行っています。その決定打は何ですかとインタビュアーに聞かれたときに彼女はこう答えていました。初めて社会人になるのだから、知らないこともたくさんあるだろうけど、CAという仕事はある程度の範囲までは想像のつく仕事だった。それに対して現在の職場は、どんな会社で、どのように自分が役割を果たすのか想像もできなかった。だから後者を選んだ、と。もちろん誰にでも応用できる考え方ではありませんが、理事長のよく言う品女DNAが一つの要素となったのは間違いないようです。 インタビュー風景。1人は出産後1か月、1人は秋田県在住ですが、2つ返事で参加してくれました。   今日は体育祭が予定されていた日。6年生は着る予定だった揃いのTシャツで1日を過ごすそうです。初めてのこと、C棟5階フロアや6年生教室はどんな光景になるのでしょう。

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高等部校長

それぞれの悔しさ

昨日、生徒には残念なお知らせをしなければなりませんでした。特に6年生は、受験勉強の時間を削って練習していましたし、実行委員は長期にわたって準備を重ねてきたので悔しいでしょう。4,5年生もそれぞれの競技の練習をし、横断幕もほぼ完成していたと思います。 この悔しさをバネに、などと大きいことは言いません。ただ、体育祭やその準備に費やしたであろうこれからの数日間、短い時間であってもそれを大事に使ってほしい。そう思っています。

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高等部校長

それぞれの前向き

昨日も総合学習を見てきました。年度の最初ということもあるのでしょうが、みんな前向きで良い雰囲気です。 4年生は、起業体験の取締役を決めているクラスが多かったですが、中にはすでにスライドを使ってプレゼンテーションをしているクラスも。取締役を決める投票の直前の決意表明では、「これまで文化祭ではあまり良い思い出はないけれど、このまま卒業したくないので今回はマネージャーとして頑張ろうと思います。」というようなことを言った生徒がいました。まだ高校1年です。これまで何があったのかは知りませんが、心機一転再挑戦しようという姿勢がうかがえました。 5年生はCBL(意味は中等部校長日記参照)の活動でした。まず個人のリフレクション・シートを作成し、グループ活動の中でのこれまでの自分の役割や得意分野、そして逆に苦手だと思われる分野を洗い出していきました。この作業をしているとき、どのクラスも真剣です。これから班に分かれて活動していくことになりますが、まず自分を知ることは重要です。そして、何かをグループや組織で成し遂げていこうとするときの道筋を体験することは、今後大学生、社会人になったときに必ず有利に働いてきます。品女では特に役職を持たなかった生徒が、大学生になると自然とチームの推進役になっていることがあります。自分でやらなくても、周りが行っている姿、手順を覚えているのでそうなりやすいのです。今やっている過程を、少しずつ意識しながら進めていって下さい。 6年生は先週に続いて着付けの練習。具体的な内容は秘密です。少しだけ見てきた踊りの写真も曲名も載せません。今年は保護者の方に見ていただくことができないので、ヒントぐらいはとも思いましたが、DVDや写真を楽しみにしてください。本当に忙しそうですが、必死な表情の中にも、1つのものを作り上げている充実感を感じます。リーダーを中心に1週間でここまで仕上げたのは凄いです。昨年の6年生にも、この忙しさと必死さと充実感を味合わせてあげたかったなと思いながら、華やかな衣装で踊っている姿を見させてもらいました。こんなに忙しいのも火曜日まで、頑張れ6年生。 写真部生徒撮影。今年は花が早いようで、1年生の教室、演習室前に少しずつ咲き始めました。昨年は誰にも見てもらえなかったバラ、ここで見られるのも来年までです。

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高等部校長

総合学習で見てきたこと(6年)

先週水曜日の総合学習。今日は6年生について。 C棟3階から5年生の4階を通り、6年生のフロアが近付いてくるにつれて、ざわざわ音がしてきます。大丈夫なのだろうかと思って5階にあがると…そうでした、着付けの練習をしているのでした。練習と言ってもまだ新学期が始まって数日ですから、動きのシミュレーションをしたり話し合いをしたりしていました。 ご存知の通り昨年の6年生は着付けができませんでした。秋の体育祭に参加できないことを告げたときも、本当に悔しかったと思いますが受け入れてくれました。今度の6年生も、本格的な受験勉強が始まり、放課後は自由選択や予備校、その上例年より早い4月中の体育祭。本当に忙しく、頭と体が限界かもしれません。4月は全国の高3生が勉強を始めますから、相対的指標である偏差値がなかなか伸びず不安になる時もあります。 でも品女生活5年間で培ってきたバイタリティは並のものではありません。中にいるからわかりませんが、これだけ多くのイベントをこなしてきた高校生は、そうはいません。これまでに比べれば6年がやることは1つ。教科のバランスをとって1つ1つこなしていけば、徐々に結果はついてきます。今は忙しいと思いますが、自分に言い訳せず1歩ずつ前に進む。繰り返しますが、辛いとき、忙しいときにどういう態度がとれるか、それが大人には大切です。 写真部生徒撮影。意外とこういう写真を撮るのは難しいです。6年フロアから見えます。勉強などで目が疲れたとき、遠くのものを見るのが良いと言います。探してみてください。

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高等部校長

総合学習で見てきたこと(4年)

今週水曜日は4年生と6年生の総合学習を見に行きました。今日は4年生について。 第1体育館での学年集会でした。月曜日もオリエンテーションを見に行ったのですが、理事長からは28歳を見据えた社会と女性のあり方について、教務部からは高等部の進級制度、起業体験担当教員からは問題発見へのアプローチとルールについて、そして水曜日はSNSの付き合い方と英語学習について。私が聞いていても頭がパンクしそうですが、自分自身も、高校入学の時、大学入学の時、初めて就職した時(品女ですが)は全てが?で情報の渦に呑みこまれそうだった記憶があります。しかし大丈夫です。1つ1つ目の前のことをこなしていけば、この2日間で聞いた話はじきに全部つながって、意味がわかるようになります。新しいことだらけで毎日大変ですが、4年生、慌てず頑張れ。 左から4、5、6年フロアの同じ位置の窓。わかりやすい変化です。

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高等部校長

始業式でお話ししたこと

本年度より高等部校長に就任しました権藤です。本校で32年目の勤務になります。昨年は6年生の主任を務めていました。また、つい6年前までは担任をしていました。ですので、私はなるべく具体的なお話しをしていこうと思います。土曜日の始業式では次のようなお話しをしましたので、ご家庭でのお話しのきっかけにしていただければ幸いです。 (昨年まで写真部の顧問でしたので、自分の撮った写真だけでなく、当時の部員の写真も時々紹介させていただきます。最近学校の近くに保育園ができて、こんな光景をよく見かけるようになりました。) 4年生 ・制服はリボンタイからネクタイへ小さな変化だが、高校生になる意味は大きい。自分の感情を優先する年齢から他者との関係を考える大人へ、少しずつ変わってほしい。 ・修学旅行の中止に関して、学年集会で発表されたときの態度は本当に立派だった。人は辛い状況になったときにどう振る舞えるかが重要。その意味で頼もしい学年だと思った。 ・文理選択は初めての大きな選択であり、自立の第1歩。~が不得意だから、という消去法ではなく、自分で選びとってほしい。途中で志望が変わっても良いが、 思考をとめないこと。できるだけ周りと話たり調べたりしてほしい。 5年生 ・品女で一番忙しい学年で、クラブ・実行委員・委員会等では自分のことだけでなく組織全体を見なければならない。自分が忙しくなってくると、感情が出やすくなる。しかし、忙しい、辛いときこそどう振る舞えるかが重要。 ・1日24時間、1年365日というのは、全国の高校2年生が一緒。だったら、行事でも定期試験でも、受験でも早く準備を始めるしかない。受験というのは、ゴールの日は厳密に決まっているのに、いつスタートしてもいい珍しいレース。早くスタートしない手はない。 6年生 ・去年の6年生は体育祭・着付けができていないまま卒業していった。その6年には、体育祭練習が始まる少し前に74期を煽るのだけはやめろと言っておいた。その気になったら74期は強そうだから。そして見事に秋の体育祭で優勝。それまでの成績に関係なく、ターゲットを絞って取り組めば勉強にも強い学年だと思う。 ・いよいよ最後の1年。体育祭までは、受験勉強・着付け・競技の練習で忙しいと思う。しかし、4,5年にも言ったが、辛いときこそどう振る舞えるかが重要。週間や年間の計画をしっかり立てることで対処して欲しい。 ・厳しいことを言うが、受験の失敗にどんな言い訳をしても、将来誰も相手にしてくれない。受験に慣れている受験生はいないから、誰もが試行錯誤。何となく少し努力する、では入試には対処できない。生活に明確な変化を起こし(make a difference)てほしい。

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