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高等部校長

始業式でお話ししたこと

本年度より高等部校長に就任しました権藤です。本校で32年目の勤務になります。昨年は6年生の主任を務めていました。また、つい6年前までは担任をしていました。ですので、私はなるべく具体的なお話しをしていこうと思います。土曜日の始業式では次のようなお話しをしましたので、ご家庭でのお話しのきっかけにしていただければ幸いです。

(昨年まで写真部の顧問でしたので、自分の撮った写真だけでなく、当時の部員の写真も時々紹介させていただきます。最近学校の近くに保育園ができて、こんな光景をよく見かけるようになりました。)

4年生
・制服はリボンタイからネクタイへ小さな変化だが、高校生になる意味は大きい。自分の感情を優先する年齢から他者との関係を考える大人へ、少しずつ変わってほしい。
・修学旅行の中止に関して、学年集会で発表されたときの態度は本当に立派だった。人は辛い状況になったときにどう振る舞えるかが重要。その意味で頼もしい学年だと思った。
・文理選択は初めての大きな選択であり、自立の第1歩。~が不得意だから、という消去法ではなく、自分で選びとってほしい。途中で志望が変わっても良いが、 思考をとめないこと。できるだけ周りと話たり調べたりしてほしい。

5年生
・品女で一番忙しい学年で、クラブ・実行委員・委員会等では自分のことだけでなく組織全体を見なければならない。自分が忙しくなってくると、感情が出やすくなる。しかし、忙しい、辛いときこそどう振る舞えるかが重要。
・1日24時間、1年365日というのは、全国の高校2年生が一緒。だったら、行事でも定期試験でも、受験でも早く準備を始めるしかない。受験というのは、ゴールの日は厳密に決まっているのに、いつスタートしてもいい珍しいレース。早くスタートしない手はない。

6年生
・去年の6年生は体育祭・着付けができていないまま卒業していった。その6年には、体育祭練習が始まる少し前に74期を煽るのだけはやめろと言っておいた。その気になったら74期は強そうだから。そして見事に秋の体育祭で優勝。それまでの成績に関係なく、ターゲットを絞って取り組めば勉強にも強い学年だと思う。
・いよいよ最後の1年。体育祭までは、受験勉強・着付け・競技の練習で忙しいと思う。しかし、4,5年にも言ったが、辛いときこそどう振る舞えるかが重要。週間や年間の計画をしっかり立てることで対処して欲しい。
・厳しいことを言うが、受験の失敗にどんな言い訳をしても、将来誰も相手にしてくれない。受験に慣れている受験生はいないから、誰もが試行錯誤。何となく少し努力する、では入試には対処できない。生活に明確な変化を起こし(make a difference)てほしい。

2021.4.12 [高等部校長]