PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

Long Way to Go

今日の総合学習は、4年生が起業体験の企画検討、5年生は起業体験の社員募集プレゼン、6年生は自習、担任の話、面談などクラスの状況に応じてさまざまでした。起業体験は、6/4の企画書提出へ向けてピッチを上げていかなければなりませんが、4年生は進捗に大分差があるようでした。5年生は、各クラスの起業体験チームが社員をリクルートするプレゼンをしていました。(5年は参加が任意のため)さすがに経験を積んでいるだけあって、短い時間にポイントをまとめた効果的な発表で、どのチームも大きな拍手をもらっていました。 今年の起業体験は3年生も参加するため数が多く、多様な企画が出てくるのが楽しみですが、この後4ヶ月以上も続く長いプログラムです。1学期で大きな節目となるイベントを簡単にご紹介します。 6/16事業計画書提出:企業理念、事業内容、役職者・社員、出資額、販売品、販売見積もりなどをしっかり検討して記入します。ファンド(学校)が審査を委託するサポート委員に渡る資料ですから重要です。夏休みの宿題レベルかそれ以上の課題です。 6/23起業体験プレゼンテーション:各クラスがファンドから投資を引き出すため、真剣勝負のプレゼンが行われます。毎年新しいサポート委員のどなたかが、うちの社員のプレゼンよりはるかに上手と言われます その翌日:昼休みにプレゼンの結果が張り出され、点数、順位と学校からの出資金額が発表されます。4時間目終了1分後にはその場所が悲鳴に包まれ、毎年わかっていても事件が起きたと錯覚します。(今年は自粛をお願いします。) 7/19設立登記:各クラスの取締役が集まり、会社の定款、登記簿、投資契約書、銀行融資契約書などを作成し、総勘定元帳や領収書管理台帳などのフォームが配られます。最後、登記簿に法務局の印が押されるときは、東京証券取引所の打鐘にも負けない雰囲気です。 写真部生徒撮影(お店から掲載許可をいただいています)再度北品川の古い町並みから、慶応元年創業の丸屋履物店。このお店も株式会社です。

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高等部校長

13連続

今日は5年生と6年生の授業を見学したのですが、生徒は少し疲れているようでした。きのう日曜日に学校で模試がありましたので、今日は13日連続登校の8日目です。ここ2年は特にそうですが、会場模試がほとんど実施されないのと、授業時間を確保するために年に数日このような日が設定されています。 5年生は文理に分かれた専門性の高い授業が始まり、CBL/起業体験などの総合学習も行っています。例年ならクラブ活動も最上級生として運営しなければなりません。今年はクラブは原則活動停止中ですが、それでも5年は大変です。 6年生は今年に入って2回目の模試でしたが、まだ結果も返ってきていないので不安だと思います。昨年などはリモート期間でしたから、この時期は全く模試が行えず、生徒の要望もあって過去問を使った手作りの模試をしました。(現4年の数学科佐藤が、ひとりひとりの個票を作ってくれました。)それと比べれば、きちんとした模試を受けられるのはいいことですが、6年生にはいくら勉強をしても自分の力が実感しにくい時期でもあります。 6年のこの時期に一番重きを置いてほしいのは、自分は一定時間コンスタントに勉強しているという事実です。じきに模試の結果が返ってきますが、それは弱点の確認に使うものであって、一喜一憂するものではありません。効率よく勉強する、という言葉をよく聞きますが、受験勉強は誰もが初めてですから、そんなに差はありません。それよりも、自分なりに毎日しっかり勉強しているのだという事実に自信を持ってほしい、そう思います。 柔らかな雰囲気で作られた、6年生の体育祭横断幕。C棟4階~5階の階段手すりに飾ってありました。淡い色合いと、教員の表情と、ところどころに舞い散る桜が、書かれたフレーズに見事に合っています。

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高等部校長

「進路の手引き」から②

4,5年生 ・耳にタコができるほど聞いているとは思いますが、授業はまじめに受けた方がいいです。なぜかと言うと、6年になってからするのは5年のうちにやったことの復習と応用ばかりだからです。これを大半の人が忘れているので、5年までにしっかり覚えていれば大きな武器になります。 ・定期試験は必ず取り組んだ方がいいです。いきなり受験勉強になった時に、勉強習慣がないと辛いと思います。(中学の時から定期試験を意識して勉強してきたとのこと。まず2,3週間のスパンで計画的に勉強できなければ、6年になって1年スパンでの勉強に移行するのは難しい。) 5,6年生 ・英語外部検定は取っておいてよかったです。上智では加点となり、他の大学では英語の試験の点数換算で満点扱いになるところもあります。受験が連続してある際に1科目免除されることは身体面でとても楽でした。(外部試験のスコアを持っておくことは、入試形式に幅が出るだけではありません。入試当日、張り詰めた状態で2科目終了したのち、すぐ家に帰れるか、90~120分の英語の試験をさらに受けるか、の差になることもあります。) 写真部生徒撮影。学校からわずか3~4分のところにある路地で、井戸は現役です。今週来週とリモートで保護者会が行われますが、次回保護者会に見えたときには、ぜひ帰りに古い北品川の町並みを歩いてみてください。

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高等部校長

生徒の興味を研究?

本校の生徒総会はひと味違います。この会は、全生徒に生徒会の取り組みを知ってもらうと同時に、学校の施設や生活上の注意点などについて周知し、さらに本年度予算の承認までを行います。ただ、事務的連絡ばかりを伝え続ければ、肝心の予算の内訳や生徒会として伝えたい事柄をしっかり聞いてもらえなくなるので、様々な企画を織り交ぜているのでしょう。中等部校長日記にある通り、昨日の集会の最初は何人かの教員と生徒が登場し、カフェテリアの人気メニューをチームで当てていくというもの。制作も司会も手慣れたもので、教員のキャラクターを生かしてうまく演出していました。集会の主旨、相手の興味、時間内にいかに効果的に伝えるか―非常によく考えられていて、とても参考になりました。 個人的には「(これからも)生徒の興味を研究したいと思います」と真面目な顔で言っていた教員が面白かったです。

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高等部校長

先生!

昨日は教育実習生のガイダンスがあり、自分の教えた70期の卒業生が来ていました。全員リクルートスーツに身を包み、少し緊張した面持ちで指導担当教員に挨拶。大人の雰囲気になったなと思ってそれを眺めていましたが、その後何人かが挨拶に来てくれて話し始めると、表情や話し方は在学当時と変わりません。成長していて欲しいと思う反面、やはりもとのままだと嬉しい気持ちにもなります。 2週間後からは実習が始まりますが、かなり以前に私が教育実習をはじめた頃、先生!と呼ばれても全く反応できずに生徒を困らせた記憶があります。生徒は実習生でも教員でも意識せず同じように呼んでくれますから、この実習生たちも初めは同じような感じでしょう。ただ、呼ばれ方一つでも、それを意識するうちに教師としての責任を感じるようになってくるのも事実です。彼女たちの変化も楽しみです。 私自身、役職名で呼ばれてもいまだに反応できず周りに迷惑をかけていますが、少しずつ自覚を持っていこうと思います。 授業見学のときに、4年生の教室で見つけたポスター。これは誰が考えたんでしょう。すごく気に入りました。ここですぐ「練習」を「勉強」に置き換えると…などと考えてしまう無粋な私には思いつかないフレーズです。

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高等部校長

麦わら帽子の男

新学期から毎朝、音楽科の小山が校門の前に立って登校する生徒に挨拶をしてくれています。この時期は日差しがどんどん強くなるので、麦わら帽子をかぶって出迎えるとのことです。こういう帽子は似合う人とそうでない人がいますが、スーツ姿でもなかなか似合っています。朝から元気をもらえます。 学校前の道を駅から校門まで登校するときは、端によって整然と歩いてくれるので一般の方も非常に歩きやすくなっています。ただ、駅や電車の中での振る舞いについては、ときどきお叱りの電話を受けます。友人とおしゃべりを始めるので、周りが見えなくなってしまい、マナー違反をしてしまうのでしょう。けして駅や車内でのルールを知らないわけではなく、気がつかないのです。でも、影響を受けた方からすればどちらでも一緒。コロナのことで皆が神経質になっている時期でもありますので、常に周りに配慮する、ということに注意してくれればと思います。

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高等部校長

「進路の手引き」から①

新年度になってすぐに、高等部生は新しい「進路の手引き」が配られたと思います。その中に合格体験記がありますが、私は昨年度6年の学年主任でしたので、書いた生徒を知っています。ここでは、少しずつ合格体験記の内容を紹介していきたいと思います。(一部こちらで編集、強調しています) 4年生/5年生 ・学校での課題や小テストなどを軽んじることなく基礎を積み重ねていけば、6年生で1日に10時間以上勉強しなくても十分上位校の合格は狙えます。5年生まで遊んで6年生で必死に勉強するか、5年生までの積み重ねで基礎を完成させ、6年生も特に変わらず過ごすか、決めるのは自分です。(文理選択で悩んでいた時期もあったが、志望大学や学部が決まらない時期でもコンスタントに勉強してきた生徒) 6年生 ・私は最後まで周りと自分の成績や勉強の仕方を比べないようにしていました。同じ進学先を目指すような人達と比べスタートが遅くなってしまったことや、6年生の4月の時点で、志望校と自分の実力の間にありえない程の差があり、それを自覚してはいましたが、自分が最終的にはどの成績まで上がるかなどということは誰にもわからないので、焦らず着実に自分のやり方で進めていくことが大事だと思っていました。第1志望の模試の結果がE判定でも決して志望を下げる必要は無いし、スランプ期間があるといわれているけれど、毎日勉強してるんだからそんな期間がある訳ないと自分を鼓舞することも大事です。(一貫して自分のスタイルで勉強し続けた生徒)   再び学校のバラ。今が満開です。3号館ベランダから高等部C棟と工事中のタワークレーンが見えます。

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高等部校長

落ち込む男

今日は着付けがありました。体育祭は中止になりましたが、着付けだけはやりたいという6年生の熱意と、やらせてあげたいという6年教員の気持ちが重なって実現したものです。zoomの中継もありましたし、ビデオも撮っていたようですし、卒業アルバムの撮影業者も来ていたので、これから自分たちが踊った姿を見る機会はあると思います。写真をブログに貼るのは、担任や学年主任にお任せしようと思います。(数は多くないですが、私の撮った写真を斉藤先生にお渡ししておきます。) 踊りももちろんですが、私が強く気持ちを打たれたのは、わすか40分しかない総合学習の時間内に、6クラスが踊れるよう協力している姿でした。無観客ですから、何日もかけて準備をした演技が終わっても、拍手の1つももらえるわけではありません。他のクラスのために、余韻に浸る間もなく道具や衣装を抱えて急いでダンススタジオを出て行く姿がそこにはありました。コロナ禍で自己中心的な行動をする人が増える昨今、協力するとはこういうことなのですよ、と教えてあげたくなります。 1枚だけ。元学年主任に厳しい言葉を言われて激しく落ち込む6B担任(という役)。街で本当にこんな姿を見かけたら、声かけられません。

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高等部校長

品女遺伝子の現れ方

今年の入試広報用パンレットを作っています。その中に、仲の良かった卒業生のグループが対談して、品女時代から28才へとつながるストーリーを語ってもらうページがあります。詳しくは記事が完成した時点でご紹介しますが、1人とても印象的なことを言った卒業生がいました。 この卒業生は文具や事務機器、家具などを扱う大手メーカーに勤めているのですが、就職活動のときに航空会社のCAでも内定をもらったそうです。CAも以前から憧れていた仕事で選択に悩んだそうですが、最終的には今の会社を選んで営業を行っています。その決定打は何ですかとインタビュアーに聞かれたときに彼女はこう答えていました。初めて社会人になるのだから、知らないこともたくさんあるだろうけど、CAという仕事はある程度の範囲までは想像のつく仕事だった。それに対して現在の職場は、どんな会社で、どのように自分が役割を果たすのか想像もできなかった。だから後者を選んだ、と。もちろん誰にでも応用できる考え方ではありませんが、理事長のよく言う品女DNAが一つの要素となったのは間違いないようです。 インタビュー風景。1人は出産後1か月、1人は秋田県在住ですが、2つ返事で参加してくれました。   今日は体育祭が予定されていた日。6年生は着る予定だった揃いのTシャツで1日を過ごすそうです。初めてのこと、C棟5階フロアや6年生教室はどんな光景になるのでしょう。

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