始業式・お知らせ
新学期が始まり、オリエンテーション期間が続きています。入学式、始業式で私からは以下のようなお話をしました。
NHK連続テレビ小説の主人公のモデル、三淵嘉子(みぶち・よしこ)は、大正3年生まれ。本校が創立されたのと近い時代。当時、女性に参政権はなく、弁護士にもなれなかった。その後、日本初の女性弁護士のひとりとなり、女性初の裁判所所長も務めた。
彼女は戦後、日本人で初めて、「原爆投下は国際法で違憲」と言明した。これで思い出したのが、日米開戦を決定したアメリカ下院議会のエピソード。賛成388票は全員男性、反対票は一票で初の女性議員の投じたものだった。
意志決定の場には多様性が必要。本校は、日本のジェンダーギャップ(当時はそのような単語はなかったが)を解消することを目標にして創立されたが、今の日本はどうだろう?ジェンダーギャップは世界125位で最低を更新、特に足を引っ張っているのが政治経済分野で、衆議院の議員比率はいまだに一割程度。私自身も委員会などに出席すると、このような割合を体験し、しかも自分は60代。若い×女性の意見は反映されない。日本企業では女性の声は炭鉱のカナリアという人もいる。
カナリアの一声で、変わるときもある。知人が男性が大多数の記者クラブでタバコを吸う人が多いとき、妊娠している女性記者への影響を伝えたところ、会議室が禁煙になったという。
変わらない時もある。多様性が大事だということはみなわかっているが、自分事になると反対意見は違和感があり、総論賛成各論反対となることもある。
多様性がないところに、大きな不祥事や争いが起き、多様性があるところには、最初のうち小さなもめごとが起きる。それを乗り越えなければいけない。
そのために必要な力は?
品女でつけたい起業マインド、その中で特に「共感力」
日本人初、国連難民高等弁務官を務め、国際的な紛争を収めるため、難民救済に奔走した方です。緒方貞子さんに、中高生のうちに身に着けたい力は?エンパシー共感力
この共感力を、身につけるには三つのステップがある。
1, Observe(相手をよく見る)
2, Borrow( 相手の目を借りて見る)
3, Integrate(自分と人の考えを統合する事で器を広くする)
新学期が始まり、新しい学年、クラス、部活でも立場が変わる。品女ではチームでやることが多く、もめ事も多い。このもめごとが共感力を身に着ける大きなチャンス。
品女生は「平和の使い」として世の役に立てるよう、今年も一年、様々なもめごとを経験し、成長してくれること願っている。そして、そのチャンスになるような機会を提供していきたい。

校長からはNYUに留学中の卒業生のエピソード

生徒提案企画のスラックスの制服も
表彰です。
<中等部>
【ECC 部】
第 7 回 PDA 中学生即興型英語ディベート全国大会
ベスト POI 賞
<高等部>
【CBL】
第 6 回 Change Maker Awards 全国大会出場

1年生のオリエンテーションでも話をしました。
今の校舎は、一学年が一つのフロア、廊下スペースが広く、学年集会がその場でできます。
*東京大学グローバル消費インテリジェンス寄付講座の申込期間が、再度延長されたので再掲します。尚、今回が最後の受講申込期限の延長だそうです。
東京大学グローバル消費インテリジェンス寄付講座のご案内です。
<申込み方法>
申込開始: 2024年3月19日(火) 13:00申込締切: 2024年4月5日(金) 13:00 (ID登録締切:2024年4月3日(水) 13:00)
申込締切:2024年4月12日(金) 13:00(ID登録締切:2024年4月10日(水) 13:00)
申込締切:2024年4月19日(金) 13:00(ID登録締切:2024年4月17日(水) 13:00)
※学生枠のみ申込期限延長
※講座申込みには事前にID登録が必要です。
※申込には、WebブラウザとしてGoogle Chromeをお使いください。(Microsoft Edge他非対応)
詳細はHPをご確認ください。