ヨーロッパ研修 – 平和と芸術を学ぶ1週間の旅 – Day 2
本日は3本立てです。
1. ウクライナ避難民の生徒さんたちとのワークショップ
ポーランドのすぐ東はウクライナです。クラクフの美しい街にいると忘れてしまいますが、私たちが滞在しているすぐ隣の国は、現在戦争中です。
本日は、ロシアによる侵攻が始まった後にウクライナから避難してきた生徒さんたちとのワークショップに参加する機会をいただきました。
現地大学の講師であり、ウクライナからの避難民の支援をしている方にアレンジしていただきました。
ワークショップでは、共感力とは何か、私たちが陥りがちな「黒か白か」の考え方(Black and White Thinking)とその考え方が生み出す暴力などについて、異なる文化背景から意見を交わしました。
2. クラクフのバレエ団でソリストと活躍する日本人の方とのセッション
お話を伺うだけでなく、劇場の方に、劇場内の裏側を隅々までツアーしていただきました!
舞台装置を見せていただいたり、衣装を作っていらっしゃる部屋を案内いただいたりと、普段見ることができない部分をたくさん見せていただきました。
3. 「シンドラーの工場」の見学
第二次世界大戦中に多くのユダヤ人の命を救った、オスカー・シンドラーの工場跡地につくられた博物館を見学しました。
どのようにクラクフが占領されていったか、ユダヤ人がどのように迫害されたか、シンドラーはどのようにユダヤ人の命を救ったか、などをガイドしていただきました。
戦後、イスラエルにあるホロコーストの祈念館により、ユダヤ人を救った功績を讃えるメダルがシンドラーに贈られたそうです。
その裏にはヘブライ語で「1人の命を救う者が、世界を救う」と書いてあるとのこと。
自分が同じ時代に生きていたら、力をもつ人たちに対する恐怖心に支配されずにユダヤ人に手を差し伸べることができただろうか、
今、力をもつ人たちに対する恐怖心に支配されず、自分が思う「正義」を強くもち行動できているか。
たくさんのことを考えた1日になりました。
明日はいよいよアシュヴィッツ強制収容所訪問です。旅も折り返し地点です。
グローバル教育部 山岡