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国際交流

ヨーロッパ研修 – 平和と芸術を学ぶ1週間の旅 – Day 3

ポーランド最終日の今日は、アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所を訪問しました。
日本人ガイドの中谷様にご案内いただきながら、当時何が起こったかだけでなく、ホロコーストの教訓から現在を生きる/これからの未来を生きる私たちが考えなければいけない課題についてもお話しいただきました。

私が特に印象に残ったのは、生存者の方々が口々にしていたという、「アウシュヴィッツは空から突然降ってきたものではない」という言葉です。

「ユダヤ人」に対する嫌悪感はずっと昔から存在しており、第一次世界大戦の後の不況などにより社会の空気感が刺々しくなり、その空気感がアウシュヴィッツに象徴される「ユダヤ人」の大量殺戮に繋がった、とのことです。

ある特定のグループに対する嫌悪感

息苦しい社会によって生み出される、「普通」の人々がもつ刺々しさ

今の世界にも共通していることなのではないかと感じました。

アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館が存在する目的を象徴する、ある哲学者の言葉があるそうです。

Those who do not remember the past are condemned to repeat it
(過去を覚えていない人は、過去を繰り返す運命にある)

生徒たちには、この研修で学んだことを、明るい未来のために活かしてほしいです。

今は、オーストリア・ウィーンに到着しています。
明日からは、音楽の都ウィーンを堪能します!

グローバル教育部 山岡

2024.8.24 [国際交流]