PRODUCED BY 品川女子学院
図書室日記

図書委員会広報班より

図書委員会広報班生徒による本の紹介です。


 

『お探し物は図書室まで』

青山美智子:著/ポプラ社(ポプラ文庫)

 

したいことに追われる毎日、できないことに悩む毎日。この本は、そんな苦しい日々に、少しだけ活力をくれる連作の短編集です。

人生に悩む街の人々は街の小さな図書室を訪れます。少し無愛想な司書さんにレファレンスをしてもらって渡されたのは、ちょっと驚くセレクトの本と、可愛らしい付録。気まぐれに読んだり、ちょっと置いておいたり、そうこうしているうちに返却期限が近づきます。本を借りた人々は、どんな人生の選択をするのでしょうか。

読書感想文や何かで、「この本を読んで変わったこと」を書いたり、読んだ経験がある人は少なくないのではと思います。でも、読書はそんな風に重く考えなくていいのです。もちろん、この物語の彼らのように、少し心に残るものがあったら嬉しいですが。

2021年の本屋大賞二位に選ばれた本です。一話だけでも、ぜひ読んでみてください!

図書委員会広報班5年