PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

1つ上のフロアでは

今日の総合学習は4年生と5年生がほとんど起業体験、6年生は共通テストの出願説明会でした。もう9月になりましたから、起業体験は教室でのオペレーションを詰めていかなければならないのですが、今年は感染対策も必要です。少ない時間の中で多くのクラスが感染予防についてしっかり話し合っていました。これが無事終われば、今度は11月に体育祭。4,5年生にはとても忙しい2学期が始まりました。 6年生は、いよいよ共通テストの出願書類を書く時期です。いつもは、教員の話をあまり聞かずに、自分で判断して書類をどんどん書いてしまう生徒がいるのですが、この時ばかりは誰もが真剣に聞いています。記入ルールが細かい上に、受験科目など一度提出してしまうと変更できない事柄も多く注意が必要です。そして、出願が終わって大きな受験票が届く頃には、6年生のフロアは受験本番の雰囲気に包まれていきます。 いつも総合学習の時間に、4年生の3階から上に登っていくと雰囲気の違いを感じるのですが、今日はそれが極端でした。5年生は、1フロア上でもう出願書類を書いているなどとは夢にも思っていないでしょう。 体育館が1つになったので、第1体育館上の人工芝のスペースを時々体育に使っています。今日は2年生が長縄跳びの練習をスタートしていました。難しくてほとんど跳べません。でも数回練習するとみんな別人になります。

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始業式

本日、予定通り始業式を行いました。最近の感染状況から学校の再開についてはさまざまなご意見があると思いますが、本校の方針は夏休み中の校長ブログおよび本日の始業式で神谷の方から要点をお伝えしました。もちろん今後の状況によっては対応を変更する場合がありますが、現状、リスクよりも対面での学校活動が持つ価値に重きを置いたという判断です。ご理解いただければ幸いです。 夏休み中に5年生の勉強合宿が行われました。合宿という例年の名前を使っていますが、昨年今年は、学校で行われる4日間集中講座となりました。初日の開校式から午後の授業まで時々覗いていましたが、暑い中(扉をあけているので)での5年生の集中力の高さは立派でした。一番ダメだったのは私で、松川の英文法の授業を代講させてもらったのですが、久しぶりの授業で気持ちが先行しすぎ、開始20分で声が枯れてしまいました。典型的な空回りです。受講生徒のみなさん、大変ご迷惑をおかけしました。また別の機会があれば頑張ります。 ところで、受講していたみなさん。「別の機会」は (        ) chanceと表現すると、何が入りますか? ①another  ②others  ③the other  ④the others 教室でのオンライン開校式

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終業式の日

先日の終業式では、オリンピック選手の言葉、というテーマで少しお話しをさせていただきました。金言とか名言というような堅いものではなく、全力でプレーをした後の選手の何気ないひと言に注目してみて欲しいと伝えました。今回のオリンピックに関してはさまざまな意見がありますが、少なくとも選手たちは100%の気持ちで挑んでいます。その選手達が発するひと言は、どんな時代でも注目に値すると思います。 話の中でいくつか例を出しましたが、約30年前のマラソンで転倒した谷口選手の言葉を最初に紹介しました。保護者の方々はよくご存じの言葉だと思いますし、他にも、皆様が印象に残っている言葉やできごとから、スポーツや大会の意義などについてお話しいただくきっかけになればと思います。 またこの日の午後、本校の5年生2名を引率して、環境問題について小泉環境大臣や他校の生徒と意見を交わす番組の収録に行ってきました。2人が周到な準備をして、自分たちの言葉でしっかり質問や提言を行っている姿に、本校が目標としている1つの生徒像が垣間見られ、誇らしく感じました。この時の模様は、以下のURLで概要と本放送についての案内が見られますので、お時間のある方はご覧いただければ幸いです。 https://www.fnn.jp/articles/-/212784   *この後、夏休み中のできごとは始業式後にお伝えします。 昨年度の卒業アルバムが届きました。マスクをせず、手を繋いで、みんなで校歌を歌っています。何か遠い昔の写真のような気がします。  

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綾鷹とか伊右衛門とか(大学出張授業②)

大学出張授業の続き、今回は文系学部です。 ・法政大学/現代福祉学部/水とまちづくり-地元の人の立場から地域の未来を考える お忙し中、品川女子学院に来て下さり、ありがとうございます。私は今地理の授業で地域のまちおこしにどう対処するかという課題に取り組んでいたので、とても参考になりました。(なんと礼儀正しい。高校と大学の授業はつながっていることがわかりましたね) ・早稲田大学/商学部/経済学の視点で経営を学ぶ-経済学では公共部門の経営をどう考えるのか 舞台芸術のコスト病の話が印象的でした。舞台に関わる仕事がしたいと思っていますが、舞台芸術への需要を高めるためにPRやマーケティングをうまくできないと赤字になりやすい産業だとわかりました。(景気が良くなると舞台産業は赤字に陥りやすい、と言われて驚きましたね。でも経済学で説明されるとよくわかります) ・青山学院大学/経営学部/マーケティングの魔法:実は私の行動って…編 本日は本当に興味深い授業をありがとうございました。私は、お茶などは相当おいしくないものでなければ安いものを買っているので、綾鷹や伊右衛門のみを好んで買っている人とは知覚マップが違うのだなとわかりました。(またもや礼儀正しい。私の知覚マップはあなたにかなり近いと思われます) ・立教大学/法学部/法学入門/ルールの意味を考える 日常の中にある物事のルールを考えることはとても興味深く面白かった。法学部と言えばなんだか堅苦しいイメージがあったが、実際は身の回りのルールを考えることから始まったので、とても親しみやすいと思った。(私は、水道の蛇口のルール「なぜ左に回すと水が出るか」が興味深かったです。すぐ人に言いたくなってしまいますね) 立教大学の先生の板書。日常生活におけるさまざまなルールが提示され、受講生徒と一緒に考えていきました。面白くて緊張感のある1時間だったと思います。

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高等部校長

リピーター?(大学出張授業①)

昨日は4,5年対象に大学出張授業もありました。5年生のワークシートから2回に分けて紹介させていただきます。 ・電気通信大学/情報理工学域Ⅲ類/先端科学を学ぼう:ホタルに学ぶ光の化学 応用化学と聞いて「化学だ」と身構えていたけど物理も生物も使っていて、高校の先生達から言われている、分野の壁がなくなってきているということをすごく実感しました。(実社会に近づいていくと、ますますそうなります) ・東邦大学/看護学部/生きる力を支える看護の仕事 病棟看護師だけでなくフライトナースの1日を映像で見られたことがとても興味深くておもしろかったです。ドラマなどで何となく知ってはいたけど、実際の映像を見るとより興味がわきました。(私も伊豆の山中でドクターへリの到着を見たことがあります。とにかくみんな動きが俊敏で、あっという間に救護して離陸して行きました。) ・芝浦工業大学/工学部情報工学科/情報系の研究活動とは たくさん写真を撮ってボケているところをなくすのが、原始的なのに近未来な感じですごく面白かったです。(写真は、撮った後でも明るさや色調などほとんど修正が効くのですが、ピントだけは修正できないと言われていました。おそらく、ピントを分散してたくさん撮って合成する技術ですね。たしかに原始的だけど新しいです。最近スマホのカメラなどに標準でついているHDRという技術も、基本は同じ発想です) ・昭和大学/薬学部/新しい薬学教育の動向~対人援助職としての薬剤師養成プログラム 昨年もこの講座を受けて、大学選びの時に大学独自のカリキュラムを見た方がいいとおっしゃっていたのは覚えていたのですが、調べ方を忘れて困っていたので、今日知れてよかったです。(出張授業のリピーターですか?この先生、新しい薬学のあり方や、他大学との比較をはっきり言っていただけて説得力があり、短時間ですが聞き入ってしまいました) 東邦大学の講義。実際の患者の呼吸音を聞いて、症状を分類する指導などもありました。

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偏愛

高校時代は「自分が何をやりたいか」ばかりを考えていましたが、社会と関わるようになって「自分が社会に何を残せるか」と考えるようになりました。 今日見に行った4年生の総合学習「inspire High」の中で、ガイド(ゲスト)の辻愛沙子さんが最後に言っていた言葉です。表現は違いますが、理事長先生がよく言っている言葉でもあります。進路選択に迷っている人は、このような視点で考えてみるのも良いでしょう。 4年生、このプログラムはどうだったでしょうか。最初に辻さんの仕事と経歴について話を聞きましたが、その後のアウトプットが面白かったですね。①自分の好きなものを3つあげる、②その共通項にキャッチコピーをつける、③その理由と解説を書く、④イメージ画像を共有。私も授業を見学しながらやってみました。ちなみに、①②はともかくとして私の③は「自由を得られるから」でした。 ふだん皆さんはさまざまなワークショップをやると思いますが、おそらくこのような切り口のものは初めてだったと思います。これは、自分を知り、特に相手を知るときに有効だと思います。極端に好きなもの、というのは人の特徴がよく出ます。その人がどんな人かを知りたいとき、旧知の人でも、新たに出会った人でも、男性でも女性でも、どんな年齢の人でも、大きなヒントになります。またフィードバックをする/もらうことによって「偏愛」を深く掘り下げ、自分や相手への理解が深まるでしょう。 どうですか。4年生は今晩でも、家族とやってみませんか。身近な人の意外な一面が発見できるかもしれませんよ。 好きなもの3つは、すぐに挙がったようでした。

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傘募集

先日生徒会の生徒が、SDGsを意識した運動の一環として傘のリユース活動を始めたいということで、関係書類の印鑑をもらいに来ました。持ち主のわからない傘や、家庭で不要になった傘を集めて、生徒に再利用してもらおうというものです。身近なところから始める、というのが品女生らしいところです。試験があったので、実際の準備を始めたのは最近だと思うのですが、もう昨日校内放送で呼びかけ、エントランス前には傘とその入れ物が準備されていました。 個人的に気に入ったのは、入れ物に書いてある「傘募集」のフレーズ。何か「まだ役立つ道具たち、集まれ!」みたいなイメージが湧いてきていいです。

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高等部校長

都会の学校であるということ

昨日は4,5年生が模試、6年生は大学入試説明会が行われました。6年生の教室を巡回していて思うのは、都会の学校は恵まれているということです。本校生徒の志望が多い主要大学の職員をお招きし、生徒1人1人の個別質問を受けていただきます。事前にパンフレットも郵送していただき、それを手に、学校に居ながらにして約2時間で3~5校かそれ以上回ることができます。 地方の学校であればこうは行きません。多くの大学職員を招くのは難しいので、夏休みなどに計画をたて、慣れない交通機関を使って学校を回っても、せいぜい1日に1校か2校でしょう。交通費も時間もかかります。最近はリモートのところも増えてはきましたが、教室に行って空いていればすぐ質問できる状況はやはり便利です。 そしてこの状況は、入試の時期にさらに差がつきます。本校の多くの生徒は、入試の朝も自宅で朝食をとり、ある程度勝手のわかる電車に乗って大学へ向かいます。試験場でもときどき顔見知りがいますし、自宅に帰ればすぐ夕食をとってリラックスできるでしょう。一方地方の受験生は、例えば大都市圏に受験にくる場合は綿密な受験計画をたて、交通費をかけて移動しホテルに泊まります。ベッドも朝食もいつもとは違いますし、慣れない交通機関も不安で、会場に行っても知り合いはいません。毎日近くに家族がいるかどうかも精神的には違いがでると思います。 先日、国公立入試の英語外部試験導入断念が正式に決まりました。地域による受検機会の差が大きな理由ですが、上記のように実際の差はもっと大きいです。都会の学生はこのとこになかなか気づきませんが、恵まれているのは事実です。本校の生徒も、もちろん様々な悩みがあり、自分の境遇を不利だと思うことがあるかもしれませんが、入試一つとっても大きな違いがあることをきちんと認識しておいてほしいと思います。

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アドバイスのページを書いたのは

5,6年生は十分わかっていると思いますが、英語外部検定をうまく活用して下さい。英語4技能の現在の実力を測る意味でももちろん大切ですが、大学入試や、卒業後の大学での単位認定、留学試験などで幅広く利用できます。 英検対策では通称「パス単」を使っている生徒は多いと思いますが、新しい版の学習アドバイスページは、多くを本校の卒業生が書いています。書いている内容は、ほとんどが自分で編みだしたものだと思います。もちろん学習のスタート時点では、友だちや授業でのアドバイスを参考にしたかもしれませんが、そこから自分に合うように調整していったのでしょう。 この調整というのがとても重要で、他の学習においても成功の鍵になります。目標を設定し、それに到達するための自分に合う学習法を考える。それは自分の生活サイクルのなかで実現可能なものでなければなりませんし、大まかなスケジュールもあったほうがいいでしょう。 これを書いた3人をよく知っていますが、共通して言えるのは、他人のアドバイスを鵜呑みにせず、自分で考えるタイプだったこと。ぜひ「参考」にしてみて下さい。 [gallery size="medium" ids="12998,12999,13000"]

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