PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

偏愛

高校時代は「自分が何をやりたいか」ばかりを考えていましたが、社会と関わるようになって「自分が社会に何を残せるか」と考えるようになりました。

今日見に行った4年生の総合学習「inspire High」の中で、ガイド(ゲスト)の辻愛沙子さんが最後に言っていた言葉です。表現は違いますが、理事長先生がよく言っている言葉でもあります。進路選択に迷っている人は、このような視点で考えてみるのも良いでしょう。

4年生、このプログラムはどうだったでしょうか。最初に辻さんの仕事と経歴について話を聞きましたが、その後のアウトプットが面白かったですね。①自分の好きなものを3つあげる、②その共通項にキャッチコピーをつける、③その理由と解説を書く、④イメージ画像を共有。私も授業を見学しながらやってみました。ちなみに、①②はともかくとして私の③は「自由を得られるから」でした。

ふだん皆さんはさまざまなワークショップをやると思いますが、おそらくこのような切り口のものは初めてだったと思います。これは、自分を知り、特に相手を知るときに有効だと思います。極端に好きなもの、というのは人の特徴がよく出ます。その人がどんな人かを知りたいとき、旧知の人でも、新たに出会った人でも、男性でも女性でも、どんな年齢の人でも、大きなヒントになります。またフィードバックをする/もらうことによって「偏愛」を深く掘り下げ、自分や相手への理解が深まるでしょう。

どうですか。4年生は今晩でも、家族とやってみませんか。身近な人の意外な一面が発見できるかもしれませんよ。

好きなもの3つは、すぐに挙がったようでした。

2021.7.16 [高等部校長]