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白ばら日記

大学出張授業[東京女子大学]・お知らせ

 

今日の一コマ。体育の授業です。楽しそうだったので。

出張授業の続きです。担当の田辺から報告です。

東京女子大学 現代教養学部 国際英語学科の塩原佳世乃先生にZoomを通じてお話ししていただきました。テーマは「英語の学習から、言語学の研究へ」です。

日頃、生徒たちは英語を教科の一つとして学習していますが、英語を難しくしている一つの要因が「語順」です。この語順という観点から日本語と英語がどれほど似ているのか、もしくは異なるのかという点から見ていく内容でした。
日頃、単語を覚える、長文を読むなどしている生徒たちからするとかなり別の観点からの英語を考えるということになったので、生徒たちは静かながら興味を持って話を聞いていました。

世界の言語402語のうち、日本語と同じSOVの語順を取る言語は45%、英語と同じSVOの語順を取る言語は42%だそうです。それ以外で見ると、VSOが9%、VOSが3%、OVS 1%、OSVはなしだそうです。またこのことから、SOVとSVOが主流で、VSOを合わせると世の中の96%の言語が主語が先で、目的語が後になっていることがわかります。まずは動作をする人を先にいって、それを受ける人は後にくる傾向にあるということです。さらには、91%の言語において、VとOが隣接して述語を作っているのです。

世界の全ての人に言語機能があり、9割以上の言語で主語が目的語よりも先に発話され、9割以上の言語は目的語と動詞をくっつけて述語を作っています。日頃、自分が話している言語、学んでいる言語をそう言った視点で分析したことがなかったため大変興味深い講義となりました。

*セミナーのお知らせです。プレッシャーの中での判断力という点で、受験や部活にも通ずるところがありそうなので、紹介します。

テーマ:アスリートの脳を解明し鍛える
日 時:2021年11月9日(火)18:00~19:30
講 師:柏野 牧夫
(日本電信電話株式会社 コミュニケーション科学基礎研究所 柏野多様脳特別研究室長)
会 場:zoomウエビナー(URLは申込者に後日送付)
定 員:400名(先着順)
申込み(参加費):
★一 般(1000円)→ https://eventregist.com/e/211109
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【概要】
スポーツの試合では、状況把握や相手との駆け引き、 プレッシャー下での瞬時の意思決定をはじめとする様々な脳機能が 勝負の鍵を握ります。しかもその大半は、本人も自覚できない「 潜在的」な脳機能です。NTT スポーツ脳科学プロジェクトでは、 トップアスリートの優れた潜在脳機能を解明して勝つための要因を特定し、 それに基づいて実際にアスリートのパフォーマンスを向上させることを目指して研究を進めています。その取り組みを、 プロ野球やソフトボール日本代表などの実例を通してご紹介いただ きます。
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