PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

卒業生講演会



今日は4年生と5年生で、それぞれ卒業生の講演会が行われました。今回は全員社会人で、18人の講演者のうち14人は在学中から知っている卒業生でした。約2時間半の間にZOOMや各教室で別々に話をするので、ゆっくり1カ所に留まることができません。中には10年ぶりくらいに会う卒業生もいたので後ろ髪を引かれる思いでしたが、それぞれ5分くらいずつ教室を回ってきました。その短時間でも印象的なフレーズがありましたので、聞くことのできたごく一部だけご紹介したいと思います。有給休暇を使ってまで後輩に話しに来てくれた彼女たちには感謝しかありません。

(5年生への講演)

63期Oさん「周りの人を頼ることは1つのスキル。遠慮しない。大学時代は人生の夏休みだと思ってさまざまなことにチャレンジしてほしい。」元生徒会長。見やすいスライドと、とても説得力のある講演はさすがです。

63期Tさん「言語を学ぶことは、多様性を学ぶこと。」外国語大学に進学し、その後海外を含むさまざまな場所で活躍。まだ30才前なのに書き切れないほどのキャリアを積んでいました。

64期Iさん「品女時代の28才への意識が、自分のキャリア形成に大きく貢献した。」仕事を本当に楽しんでいることが画面全体から伝わってきました。医療系の会社で、採用のためのビデオにも主役で出演しています。

67期Kさん「テレビの仕事も、シビアな結果を求められることがある。」アナウンサーだけあって抜群の安定感。ZOOMの画面がまるでテレビのようでした。勉強の話しも率直にしてくれました。

67期Hさん「自分は高校時代恵まれていたと思う。だから、そうでない中高生に対して貢献したい。その観点で今のベンチャーを選んだ。」声楽をやっているのでとても聞きやすい声。具体的で生徒目線のお話しは共感を呼んだと思います。

67期Oさん「すべての道は高校時代に通ず。アナウンサーを志したきっかけは、あるプレゼンをした後、音楽科K先生の『Oさんはアナウンサーに向いているよ』のひと言だった。」就職活動で35社落ちてもめげす今の仕事を手に入れたとのことでした。

67期Iさん「最初は理系に進んだけど、よく考えると、私は機械を作る手助けをしたいのではなく、人に直接手助けをしたいのだとわかって文転した。」在学中からそうでしたが、とてもパワフルなしゃべり方です。多くのことを後輩に伝えたいという気持ちが前面に出ていました。

67期Kさん「何か明確な転機があったわけではないが、高校に入ったある時、前向きに生活していこうと思った。それから勉強もするようになった。」元ダンス部部長。ポジティブに行動を変えていくときに、特にきっかけなど必要ないというメッセージとして、多くの生徒に伝わったのではないでしょうか。

(4年生への講演)

61期Tさん「自分が立ち上げた百人一首同好会がまだ活動していると聞いて本当にうれしい。」在学中、理系から文転した時の心の変化などを誠実に話してくれました。プロフィールを詳しく教えてくれたので、生徒がロールモデルとしてとても興味をもって聞いているようでした。

61期Fさん「最初は医師を志していたが、日夜を問わず患者さんに向き合う話しを聞き、自分は他人のためにそんなに時間を割けないと思って他を志した。」高校時代の葛藤や社会人になった後のキャリア選択、結婚に対する考え方を率直に話してくれました。研究職と開発の仕事の違いなど、理系の生徒には興味深かったでしょう。

61期Aさん「大学時代は、いろいろな職業を体験できる人生唯一のチャンスの時期。有効に活用してほしい。」生徒に初任給で何を買いましたかと問われ、実家の座椅子を新調し、あとケーキを買った、と答えていました。在学中のクラブのことや仕事の内容、結婚生活など、高校時代から今の生活まで幅広く話してくれました。

61期Mさん「外国には日本の文化が大好きな人もいるし、年齢など関係なく付き合ってくれる人もたくさんいます。」日本と移住先のカナダでの生活や、職業としての保育の制度の違いなどを具体的に対比しながら話してくれました。品女時代と変わらず、ざっくばらんな語り口でした。

新校舎が一部姿を現しました。

2021.12.16 [高等部校長]