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高等部校長

同じ中1の英語でも

始業式以降、ときどき高等部の授業を見ていますが、今日はC棟を離れて中1の英語を見学しました。行事の多い学校とはいえ、ベースになるのはあくまでも授業。私は英語の教員なので中1の導入は気になります。

私の入った授業では、英文の語順について考えさせていました。まだ英語をはじめて1週間ですので、簡単な英文(I play tennis.)を提示した上で、語順が日本語とどう違うかをグループで話し合ってもらいます。最後に各班が当てられた時には「述語が先にきている」とか「倒置が起こっている」など、文法用語を使ったうまい説明がどんどん出てきます。いいぞ、と思いながらも、教員の説明の余地がなくならないかとヒヤヒヤしました。英語には日本語のような助詞がないので、語順が大きな意味を持ちます。それを早い時期から意識させるのは一つの良い手法だと思います。

思い返せば、私自身が受けた中1最初の英語の授業はThis is/That isから始まっていました。ちょうど1週間くらい経ったところで、ある生徒がthisとthatの違いを教員に質問しました。たぶん、指し示す距離の目安を知りたかったのだと思いますが、返ってきた答えは、thisは「これ」thatは「あれ」と覚えればいい、というものでした。

授業も大きく変化しています。

 

 

2022.4.23 [高等部校長]