PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

起業体験決算作業・株主総会

台風の影響が弱まった20日の午後、文化祭起業体験の決算作業と株主総会が行われました。

決算作業は、例年半日をかけて行うのですが、午後登校となった今年は時間を短縮して行われました。事前の会計処理説明会では、現金の取扱いと在庫管理の徹底、および万一差額がでたときの適切な処理方法について指導されています。それでも、普段多額の金銭や商品を扱うことがない生徒たちが、短い期間に多くのお客様とやりとりする訳ですから、売上げと現金に差額がでてきます。さまざまな工夫をしてきた会計の生徒たちは本当に悔しがり、最後は公認会計士の方々のアドバイスに従って処理をしました。その悔しがる姿、そして会計士さんの説明に頷く表情を見ていると、今年も決算作業の目的はほぼ達成されていたと思いました。

4時半からは株主総会。各グループの社長・マネージャーが、営業活動の総括を行い、貸借対照表と損益計算書の報告を行ったあと会社を解散します。高等部の起業体験は、1学期の社員募集から、準備・営業まですべて自前で行ってきました。その分、苦労や失敗もあったと思いますが、無事営業を終えて報告を行い「株式会社○○を解散させていただいてよろしいでしょうか」という問いかけの頃には感情がこみ上げてきます。最後には、どのグループの社長も「こんな私たちについてきてくれてありがとう」という言葉があり、社員からは盛大な拍手。円満なだけが株主総会ではありませんが、この姿を見ていると、こちらもその目的はかなり達成されたなと感じました。

これらを支えていただいたサポート委員のみなさまに、改めて御礼申し上げます。

2022.9.26 [高等部校長]