PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

扉が開き始めた国際交流

紅葉の綺麗な季節になりました。だんだんと街にも活気が戻り、海外からのお客様もみえるようになってきました。

本校では、留学生の受け入れを2003年から始め、これまで、累計104人 、26カ国からの生徒が在籍しています。スタートの時、海外にネットワークがなく、 私自身が海外の学校を訪ねて交渉していた頃を懐かしく思い出します。

今は本国へ戻った後、再来日して、永住している人もいます。これまで続けてこられたのは、 多くの方々の協力のおかげと改めて感謝しています。

今年イタリアから来た子はイタリア語の他に、英語・ドイツ語・ 中国語・韓国語も勉強しているそうです。 こうした留学生達と交流することで生徒達は大いに刺激をもらっています。

先日行われた留学生との交流授業の様子を担当の住谷からの報告してもらいました。

1年生の社会の授業でちょうどヨーロッパの地誌を学習するタイミ ングで、本校4学年に所属する留学生に来てもらい、 交流授業を行いました。
 事前に英語演習の授業の中で少し英語での質問項目を考えたり、 易しい日本語(生徒にはこの概念がちょっと難しかったようです) での質問を考えた上で授業に臨んでもらいました。
 留学生たちもそれぞれアメリカ、スペイン、イタリア、 ドイツ(パキスタンの子も在学中)といった自国の地理や文化、言語、 見所などをまとめたスライドを作成し、 それぞれに易しい英語や日本語を使って、 プレゼンをしてくれました。
 プレゼン後グループに分かれ、 留学生には数分ごとに巡回してもらい、 生徒たちと近い距離で質問やおしゃべりをしてもらいました。 好きな食べ物の話、好きなアイドルの話、クラブ活動の話、 日本で行ったことのある場所についてなど、 グループごとに様々な話題で盛り上がり、 留学生たちも6クラス回ってくれたにもかかわらず「楽しかった! 」と喜び、 回を重ねるごとにプレゼンをブラッシュアップしてくれていて驚き でした。
 生徒たちの感想には、「 こんなに私たちのためにプレゼンの準備をしてくれたことが嬉しか った」「こんなに近くで外国の人と話をしたのは初めてで、 もっと知りたいと思った」「 これから校内で会ったら声をかけたい」「日本語が上手で、 自分が外国に行ったとき、同じように話せるだろうか」 など多くの刺激を得られたと書かれていました。
 コロナ禍で留学生の来日が止まっていた時期もありましたが、 こうして留学が再開されたことで、 互いに刺激を請け合う姿が見られ、よい機会となりました。

コロナ禍の間は、修学旅行や海外留学もままならなりませんでしたが、その間に素敵な出会いもありました。以前のブログで紹介しましたが、私が以前からお世話になっている方から、米日カウンシルの新一世の会をご紹介いただき、昨年、3回の特別講座をしていただきました。海外に行く機会のないときに、全米とオンラインでつなぎ、様々なお話をしていただく貴重な機会でした。

先日は、日本で開催された米日カウンシルのイベントに生徒が参加させていただき、英語でプレゼンをしました。その後、オンラインの講座でお世話になった4人のメンバーの皆さん(ナッシュビル、デトロイト、サンフランシスコ、ホノルルから)が、本校にお越しくださり、リアルで特別講座をしてくださいました。在校生に卒業生の参加も加わり、質問が途切れず、1時間の予定が2時間半になってしまったそうです。

こうした恵まれたご縁に感謝し、生徒達には本校のミッションのように「世界をこころに」社会をよりよくする人に育ってほしいと願っています。

*探求学習の成果を英語でプレゼンする大会の紹介です。本校からもこれまで入賞者が出ています。
最大50万の海外留学や国内語学学習などに利用できる学習支援が あります。

◆第5回 Change Maker Awards(CMA)全国大会概要
日時:2023年2月19日(日)
場所:東京国際交流館 プラザ平成
 テーマ:
 個人部門「世界に伝えたい私の探究」
 チーム部門「私たち×〇〇」

プレエントリー締め切り:2022年11月22日(火)
本エントリー締め切り:2022年12月13日(火)
※プレエントリー後に、本エントリーに進めます。