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白ばら日記

入学式・大学出張授業【電機通信大学・東邦大学】

 

 

 

 

 

 

感染防止策をとりながら今年は学校で行うことができました。

 

 

 

 

 

 

私からは、 創立の話にからめて多様性がなぜ必要かというお話をしました。
参考にしたのは知人のこの記事です。

 

 

 

 

 

例年は学校前に置いている看板ですが、 写真の行列が道路にできないように校内へ。

 

今年の入学生は在学中に100周年を迎えます。
6年間ご家族と一緒に品女ライフを満喫し、成長していってほしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お花は吹奏楽部から、モバイルバッテリーはバトン部からいただきました。

大学出張授業の様子を担当の斉藤と本橋から報告します。

 

12月16日 大学出張授業 電気通信大学 石田尚行先生

「エレクトロニクスを志向した化学とは」
「電気通信大学って知っている人?」という質問が先生から出ました。
理系の大学だ、ということはわかっていても、もしかしたら知らない生徒もいたかもしれません。
「実は国立大学です。」と先生が紹介。さらに大学名からだと工学系専門の大学のように聞こえますが、今回の講座のテーマである理学系もきちんとあることも説明されました。
国からの補助金もたくさんもらえていて、研究施設も非常に充実しています。さらに「就職に強い」ことも紹介されました。ただ「女子学生の割合が少ないので是非来て欲しい」とのことで、活躍する女子学生やOGなどが紹介されました。
講義の本題では、最初「2019年は何年?」の問いかけから始まりました。実は「国際周期表年」だったそうです。
ロシアのメンデレーエフが元素の周期律を発見してから150年の記念の年だそうです。ただ、その周期表は今人工元素などができて少しずつ変わりつつあるとのこと。近い未来には周期表が大きく変わるかもしれない、とのことでした。
で、先生の研究分野に関する内容に入っていきます。
次世代太陽電池には有機材料が大活躍していること、また電気自動車を普及させるためには、モーターの小型化が必要で、そのためにはより小さな磁石を作る必要があること、などが説明されました。
今研究されているのは「単分子磁石」。情報記録メディアの究極のダウンサイジングです。このような分子は分子自体が「記憶(履歴)」を持つそうです。これが実用化されれば、モーターだけでなく、記憶媒体も小型化が進み、世の中が革新的な変化をもたらします。
講義の中で、フラーレン(C60)、ポリアセチレンなど研究に使われているものを実際に見せてくれました(写真はフラーレンです)。
日本は資源が取れない国なので、やはり「技術」で世界をリードしていかなければならない、そのために若い人に頑張って欲しいとのことでした。
最後に「将来最先端のところで頑張っていくために今しておいた方がいいことは?」という質問に対して、先生は「『七転び八起き』という言葉がありますが、今の学生を見ていると、『一転びゼロ起き』になってしまっている学生も少なくありません。失敗をおそれずにどんどんチャレンジして欲しいです。『99転び100起き』だっていいんです。」と答えて下さいました。
講義の内容は少し高度でしたが、最先端の研究の一端を知ることができて、生徒にとっては貴重な体験だったと思います。

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東邦大学 看護学部の橋本先生によるご講義でした。

全部で20名強の生徒が受講していました。

先生のご専門が認知症ということで、具体的な事例などを交えながらワークショップなども取り入れていただきつつ、主に高齢者の認知症についてお話しいただきました。

やはり看護に進みたい、または興味のある生徒が多く、真剣な目つきで積極的に参加してくれていました。

「認知症」という言葉自体は知っている生徒が多いようでしたが、どのような種類があるのか、具体的にはどのような症状が出てくるのか、加齢との違いは何なのか、医療現場ではどのような取り組みがなされているのかなど、看護を進路として見据えている生徒たちにとって、大変勉強になるお話でした。

途中、看護師の立場に立って事例から考えてみる活動があり、ここまでのお話で得た知識を活用しながら自分たちなりにさまざまな視点から考察し、意見をまとめていました。グループによってさまざまな意見が見られ、非常に活発な議論となりました。

最後の質疑も大変活発で、「先生のような専門家による判断は、医師の診断とはどう違うのか」といった現場に関する質問から、この仕事を目指そうと思い立ったきっかけや文系から看護学科に入ることに関する質問など、進路・勉強に関するものも多くありました。

一つ一つの質問にも丁寧にご回答いただき、生徒たちにとって非常に貴重な経験になったと思います。