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白ばら日記

大学出張授業【東京農業大学・東京女子大学】

大学出張授業の様子を担当の塩崎と丸山から報告します。

 

東京農業大学応用生物科学部食品安全健康学科の高橋信之先生に、「食べてダイエットができるか?」という興味深いテーマでお話しいただきました。

まず前提として、脂肪は糖尿病や動脈硬化などの病気を引き起こすものが悪いのであり、良い脂肪は健康維持に必要だというお話がありました。そして、良い脂肪を悪い脂肪に変えない成分について教えてくださいました。とはいえ、例えばカプサイシンを含む唐辛子は大量に食べると胃が荒れますし、レスベラトロールを含む赤ワインは20リットルくらい飲まないとその効果が出ないそうです。薬と違い、食品は様々な作用を持つが効果が出るのに時間がかかり、いろいろな食品を、規則正しく、適度な量摂取するのが大事だとのことでした。

従って、
「食べてダイエットができるか?」の答えは、
・特定の食品だけを食べることでは「できない」
・バランス良く食品を摂りながらなら「できる」
とのことです。
ご家族の方で「〇〇ダイエット」(〇〇しか食べない)をされている方には、今日の話をしてあげてください、とおっしゃっていました。
研究者がトマトに含まれる成分が有効だと発表したところ、「トマトダイエット」と報道されてしまい、トマトが売り切れになり、「トマトを食べても痩せません!」と会見することになったなど、専門家
ならではの様々なお話を交えた、楽しい授業でした。

◇生徒のワークシートより

・肥満にも「良い」「悪い」が存在していることに驚きました。また、脂肪がなくなることで糖尿病(脂肪萎縮性糖尿病)を発症することも知りませんでした。悪い脂肪を増やさないために、様々な食品に含まれる栄養素が働いているのが本当にすごいなと思いました。私も「やせるために」ではなく「健康になるために」何を食べるかを考えて食事をしたいと思います。

・私も今まで色々なダイエット法を試したことがあり、例えばリンゴが良いとか豆腐が良いとか聞いたらそればかり食べていたので、先生がおっしゃっていた効果のないことにまさに当てはまっていて衝撃的でした。

・姉がカテキン緑茶をいっぱい飲んでダイエット、とよく言って飲んでいたので、ちゃんと食べて、適度な運動をするように勧めてみます。

 

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外国語学では、東京女子大学国際英語学科の鶴田先生に「基本単語の活用ー同時通訳者の視点から」をテーマにzoomで授業を実施していただきました。
lineやrunなど、中学で習う基本的な単語で様々な表現が出来るということを、ラグビー日本代表ヘッドコーチである、ジョイミー・ジョセフ監督のインタビューや、アメリカ大統領選に出馬したバイデン氏のスピーチなど、実際の事例をもとにお話していただきました。基本単語のコアの意味と、その単語をどのように活用しているのか、具体的なエピソードなども交えながら分かりやすくお話していただき、「英語をもっと話せるようになりたい!」という気持ちが高まる1時間となりました。

生徒たちも刺激を受けたようで、授業のあとには多くの質問が出ていました。
先生ご自身が現役の同時通訳者としてご活躍されており、英語や通訳というお仕事について生き生きとお話されている姿がとても印象的でした。先生のお話を通して、英語を話すこと・通訳という仕事に憧れを抱いた生徒も多くいたのではないかと思います。
私も早速、買ったまま活用していなかった英会話の本を開いて英語に触れてみたいと思っています。