PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

笑顔も涙も

昨日はニュージーランドへ留学する生徒を見送りに行ってきました。今回は8人が一緒の出発なので、最初はお喋りをしながらみんな笑顔でした。しかしいざ出発となると、やはり不安そうな表情になる者もいて、中には泣いてしまう生徒も。この世代はニュージーランド修学旅行が中止となり、長期間両親の元を離れたことのない生徒も多いでしょうから無理もありません。それでも最後は元気に手荷物検査場の奥に消えていきました。 が、成田空港第1ターミナルはもう1度ガラス越しに見送りができる珍しい空港。全員再集合して立ち止まっている所へ、たくさんの保護者の方が大きく手を振ったり写真を撮ったりしているので、通行人の方はアイドルグループでもいるのか?という視線で通り過ぎます。

READ MORE
高等部校長

合唱祭の曲目と就職情報交換会

1月の品川女子学院の放課後は、たいていどこかの教室から合唱の練習が聞こえてきます。そしてそれはだんだんまとまった歌声になっていき、本番をむかえます。ただ、今日はその声が聞こえません。英検の試験を行っているのです。来週はいよいよ本番。お嬢様が歌う曲はご存じ(たぶんご自宅でも口ずさんでいるでしょう)だと思いますが、聞きに来られる保護者の方は、ぜひ他のクラスの合唱も楽しんでいただければと思います。高等部の曲目は以下の通りです。 4A  聞こえる    4B  小譚詩     4C  メイプルシロップ    4D YELL     4E  二十億光年の孤独     4F  青い鳥 5A  青春譜    5B  ある真夜中に    5C  次元    5D ここにいる   5E  君が君に歌う歌 そして今日の放課後は、就職情報交換会も行っていました。これから就職活動を始める大学2,3年の卒業生が参加しています。まず理事長の話で始まり、就職活動を終えた大学4年生が行うパネルディスカッション、そして最後は、企業で採用などを担当する在校生保護者の方との個別相談です。毎年多くの分野の保護者(DASHという、お父さんの会の方々)が、休日を返上して協力していただいています。すごいサービスだと思います。 パネルディスカッションの司会は、総合人材サービス会社に務める卒業生が行いますので、ポイントを突いた質問が投げかけられます。答える方も、「面接の練習はたくさんすれば良いわけではない。自らの言葉で伝えられるよう、自分にあった就活の方法を見つけてほしい。」「最終面接は、候補者の中から自分を選んでもらう試験。他者との差別化を意識すべき。」「面接では、どうしても自分を表現することばかりに気をとられるが、相手(=企業)が何を求めているかをきちんと考えて表現すべき。」など、経験者ならではのはっきりした言葉で伝えてくれました。 毎年、ちょっと過保護な感じだけど良い会だなあと思って見ています。  

READ MORE
高等部校長

自信を持ってもらう役目

今週は日曜日、月曜日と4年生の留学出発が続きました。両日とも見送りに行ったのですが、普段は元気な品女生も、離陸の時間が近づくにつれて不安な表情になっていきます。月曜日は、卒業時に担任をしていた航空会社の職員に偶然会ったので、出発直前に挨拶をしてもらいました。私もいくつか助言はしたのですが、彼女自身は高校時代に留学したことがあったので、アドバイスに重みがあります。経験者の言葉で不安の表情がだいぶ和らいだように見えました。 昨日の総合学習は合唱祭練習でした。高校生は自分たちで方法を考えて練習するのですが指揮者や責任者の想いとクラスが噛み合わないこともよくあります。そんな時、音楽科の小山が指導に加わると雰囲気が一変します。教室にいるのは5分くらいですが、去った後は練習をリードする方も自信がつき、歌う方も明らかにトーンが上がります。例年のことですが不思議な瞬間です。 そして今日は高校3年生の入試直前講座を1コマやってきました。ある大学の記述問題に特化した授業ですが、受講している生徒たちも自分でたくさん過去問は解いているはずです。ただ、私はこれまで同様の授業を多数持ってきましたので、その人間がはっきりとした言葉でアドバイスをすることで、少し自信がつくのではないか。授業内容そのものよりも、そんなことに価値があるかと思い、いくつかの講座持たせてもらっています。

READ MORE
高等部校長

共通テストの朝

最近の東京では珍しく暖かかった今朝、品川神社にお参りしてきました。今日は大学入学共通テストの初日。6年生のほとんどが会場に向かっている頃でしょう。この日を迎えてしまえば、もはや教員ができることはありません。受験する全員が、力を出し切ってくれることを祈るばかりです。 参拝を終えて振り向くとこんな絵馬が。熱望してもらえる学校の生徒として、誇りをもって試験に挑んできてください。

READ MORE
高等部校長

2つの祝う会のこと(高等部始業式)

今日の始業式は、留学生のお別れスピーチや表彰など盛りだくさんでしたので、私からは1点だけ、昨日本校で行われた成人を祝う会での卒業生の話しを紹介しました。「自分は品女ではできる方だと思っていたが、外には桁違いの能力の人がいることに気づいた。」「大学の授業やサークルは積極性のある人が少ないので、自分がイニシアチブをとると驚くほど感謝される。」本校は色々な経験を用意している学校ですが、やはり外に出てみなければ気づかないことがあります。そのヒントを今日はいくつか紹介させてもらいました。 午前中は、品川区の二十歳を祝う会に参加してきました。例年この会で吹奏楽部が演奏をしているのですが、今年も迫力満点でした。もちろん新成人の方々や来賓の方の話しもいいのですが、曲が始まると雰囲気が一変します。会を一段と華やかにし、メリハリをつけるという意味で大きな貢献をしています。これも、外に出てみないとその価値が本人たちにはつかめないものの1つだと思います。 受付の前に置かれていたフラワーアレンジメント部の作品。この日にふさわしい華やかさでした。 全員での写真。総勢184名、学年の86%の生徒が戻ってきてくれました。壮観です。 クラス写真に続いて、クラブでの記念撮影。私は以前バトン部の顧問でしたので、そこに混ぜてもらいました。

READ MORE
高等部校長

決断の2学期終業式

今日は終業式、高等部では自分が集中できる範囲を見極めようというような話しをさせてもらいました。そして今日は、各学年の生徒が決断をする日でもあります。 4年生は文理選択票の提出日で、本校に入って初めての大きな決断だと思います。5年生は次年度の科目選択です。1年後の受験科目をしっかり見据えて決定しなければなりません。そして6年生は、受験校の最終決定。長く担任と相談をしてきたと思いますが、いよいよ始業式後には出願が始まります。 これまでも言われてきていると思いますが、高等部の生徒は、最後は自分で決断です。他人に決断を委ねれば、責任転嫁の余地を残します。相談はいくらしても構いませんが、自分で決めたことに責任を持つのも、社会人への大きなステップだと思ってください。 以下の写真は、終業式後に行われた6年生激励会の場面。これまでの集会と違って、多くの教員が自由に発言していましたね。これも6年生だからこそできることで、励ます気持ちはみんな一緒だと思います。これからは1人で勉強することが多くなりますが、多くの味方がいることを忘れないでください。 みんな面白いことを言っていたので列挙しようかと思いましたが、文章にしてもその場の雰囲気は伝わらないのでやめておきます。 *冬休み中に特別なことがなければ、次は始業式後から再開します。

READ MORE
高等部校長

読売巨人軍と同じ扱い?

本校は学外とのつながりが多い学校です。たびたびご紹介している4,5年生のCBLをはじめとして、各クラブや委員会、直近の理事長ブログで紹介されているような有志団体など、社会の問題の解決をしようと行っている活動が多数あります。 さきほど、作画部の活動が掲載されているニュースレターを顧問が置いていってくれました。2019年から毎年、日本骨髄バンクに文化祭で集めた寄付と、普及を応援する生徒作品を贈っているとのこと。地道な活動を続けてくれているのは嬉しいことで、他にも学外の方と協力して活動を継続しているグループが本校にはいくつもあります。 文化祭で目にしたことはありましたが、先方にこれだけ喜ばれていることは初めて知りました。それにしても、読売巨人軍の支援と同じスペースを裂いて載せていただけるとは、たいしたものです。

READ MORE
高等部校長

熱く語る、を聞く

ここで何回か紹介している4,5年生のCBL、昨日は最後の学年プレゼンが行われました。発表は回を重ねる度に進歩しますが、今回は熱が違いました。自分たちが半年以上かけて追い求めてきたプランを何とか社会で役立つものにしたい、その思いが伝わってきます。聞く生徒の方もその勢いを強く感じたでしょう。人が熱く語るのを聞くのは楽しいものです。 午後は、紛争地を取材されているフリーカメラマンの方(鈴木雄介様)の特別講座があるということで見学してきました。シリア内線を取材しているときの緊迫したビデオや、紛争地での人々の日常生活の写真を見ながら、ご自分の経験や考えを語っていただきました。現地で見た真実を伝えることの大切さや、我が国の難民政策を率直に話される姿に影響を受け、生徒がどんどん質問していきます。人が熱く語るのを聞くのは、刺激を受けるものです。

READ MORE
高等部校長

けして遊んでいるわけでは

昨日は、採点の合間を縫って教員が任意で研修会を行っていました。写真はアイスブレイクの一場面で、けして遊んでいるわけではありません。詳しい内容は書きませんが、教科や学年を超えて話したり情報交換をするのは楽しく有意義なものです。さまざまな立場の職員の意外な行動や感情に触れると新鮮な気持ちになります。 生徒の方は、今日が試験の最終日。特に6年生は、品川女子学院で28回、約100日行ってきた定期試験(コロナで1回は到達度テストに変更)の最後の1日です。これから受験を終えて大学生になれば、今までよりはるかに広い範囲の人々と付き合うことになります。最初はちょっと元気が必要ですが、色々な立場や年齢の人と接点を持つことはとても刺激になります。今はまだ目の前のことで精一杯でしょうが、6年生には4ヶ月後の話し。楽しみにしていて下さい。

READ MORE