PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

敢えて厳しく

昨日の高等部総合学習は、4年が3回目のinspire High、5年はCBL学年代表プレゼンテーション、6年は学習でした。5年生のプレゼンテーションは、学年で選ばれたチームの発表教室を各生徒が選んで回り、発表後に質問したり評価して改善の後押しをします。発表中に少し曖昧な表現を使っていた説明に対して鋭い指摘をする場面もありました。なかなか同級生どうしだと厳しいことを言えないと思われるでしょうが、そこは今後の発展ためと割り切って、指摘をする方も聞く方も真剣です。時々報道などで、予定調和のような大人の質疑応答を見ることがありますが、彼女たちは違いました。来週の体育館での最終プレゼンが楽しみです。  

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中等部校長

実演(20211124k)

中2の道徳・総合学習は、日本文化に触れることを柱の一つにしています。 今日の総合学習の時間は、能楽のお話。 毎年お世話になっている能楽師の先生にお越しいただき、お話と実演をしていただきました。 確かに能はとっつきにくい芸能だと思います。 でも、何事も、触れてみることが大事です。 今日の実演でも、足を踏み出すときにスーッと白い足袋が伸びていく軌跡、きれいでしたよね。日常生活の中にはない美しさが、能の舞にはあります。 観てみようかな、調べてみようかな、と思うきっかけになれば嬉しく思います。

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白ばら日記

これからの時代を切りひらく

  今朝もきれいな秋空でしたが、様々な時間に「秋は空がきれいだな」と感じます。これは夕暮れ時。 今朝の玄関前。 6年生の有志が生理用品BOXの設置を推進していて、 今日から募金を始めました。 以下が彼女たちからのメッセージです。 女性の身体の問題は口に出すのをタブー視されがちですが(以前のブログ) こうして、 当事者意識を持って課題解決に一歩踏み出す生徒を応援したいです 。 _________ こんにちは、StartTheCycleです!StartTheCycle とは、生理用品を忘れてしまったり持ち運べなかったり、 持つのが恥ずかしかったりする、 などの生理の悩み事を解決するため、 校舎のトイレに自由に使える生理用品が入った「生理用品BOX」 を置く活動です。生理用品BOXがあれば、皆さんの寄付を元に、 好きなときに生理用品を使うことができるようになります。この生理用品BOXのプロジェクトを、 全校で運営するための費用を集めさせていただくため、 募金活動を行います。皆さんの学校生活がより良いものとなるよう、ご協力ください! _________   生徒世代がこうして行動を起こせる時代になるまでには、多くの先輩女性達の努力がありました。本校も参政権のない時代に女性達が創立した学校です。そんな女性を紹介する本をいただきました。 *「時代をきりひらいた日本の女たち」(岩崎書店)をいただきました。図書へ入れておきます。執筆者の小杉みのりさんは卒業生の神森真理子さんの姉で、後輩へ是非とのことでご紹介いただきました。校歌の作詞者、与謝野晶子も載っています。素敵な本ですので、手に取ってみてください。神森さんも卒業後フランスへ留学、今は、日本文化を伝えることをライフワークとしています。

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図書室日記

図書委員会広報班より

図書委員広報班1年生の本の紹介です。11月の3人目です。   湊かなえさん特集! 今月は、品女にある湊かなえさんの小説を紹介します。 まず品女には、22冊湊かなえさんの小説があります。 その中で今回は、私のおすすめの2冊を紹介します! 全部面白い作品なので是非読んでもらいたいです。 初めに紹介するのは『告白』湊かなえ:著/双葉社 という小説です。 湊かなえさんといえば『告白』というくらい有名な作品ですよね。 あらすじ→ ある中学校の学年末の終業式。1年B組の担任を務める女性教師が、37人の生徒を前に衝撃の告白を始める。彼女の娘が亡くなり、警察は事故死と判断した。しかし娘を殺したのは、生徒だと言う。そして彼女が行った復讐とは……。 『告白』湊かなえ:著/双葉社 次に紹介するのは『夜行観覧車』湊かなえ:著/双葉社 という小説です。 私はこの作品で湊かなえさんを知りました。 あらすじ→ひばりヶ丘という高級住宅街で、医師の高橋弘幸が後頭部を殴られて死亡しているのが発見されます。 妻の淳子は自分が夫を殴ったと供述し、また事件当時、長女の比奈子と次男の慎司は留守だったことから、夫婦間で何らかのトラブルがあったと見て捜査が進められます。 弘幸は医師で、比奈子も慎司も優秀で礼儀正しいと、まさに絵に描いたような幸せな家庭に見えていただけに、周辺住民には衝撃が走ります。 また事件当日、向かいに住む遠藤真弓は淳子と慎司が言い争う声を聞き、また事件が発生したと思われる時間帯にコンビニで慎司と会い、一万円を貸しています。 その後、慎司は失踪してしまい、真弓は自分が事件に関与してしまったのではないかと心配しています。父が被害者で母が容疑者という複雑な状況に置かれた2人は……。 『夜行観覧車』湊かなえ:著/双葉社   図書委員会広報班1年

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高等部校長

賛同の重み

6年生の生徒が、半年以上にわたって生理の悩み事を解決するための活動を続けています。生理用品を忘れたり持ち運べないなどの問題に対処するため、校舎のトイレに自由に使える用品BOXを置く活動です。金曜日の朝まで、朝エントランス前で募金活動をしていますが、募金箱は結構重くなっていました。いろんな学年の生徒が賛同してくれているようです。

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中等部校長

途中経過(20211122k)

玄関前に何やら出現しました。 たぶんこれから・・・

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中等部校長

米国とのオンラインセッション(20211120k)

とあるご縁で、米国在住の日本出身のビジネスパーソン4名の方と、オンラインセッションを実施しました。 ナッシュビル・シアトル・サンフランシスコ・ホノルルと北品川を結んだディスカッションでした。 1年生から5年生までの希望者20名が参加した特別講座です。 それぞれ、日本に生まれながら海外に飛び出して活躍されている方で、お話が抜群に面白く、ディスカッションパートで司会の私が質問しすぎてしまい、生徒の皆さんの質疑応答パートが若干短くなってしまいました。すみません。 米国時間では、一番東のナッシュビルは金曜日の深夜でした。長時間お付き合いいただき、感謝しております。 来週は別メンバーでもう1回実施されます。  

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白ばら日記

4年生総合学習(講演会)・お知らせ・美術部・フラワーアレンジ部

先日、4年の総合学習で、元ジャパン・タイムズ執行役員の大門小百合さんの講演と私からのインタビューを行いました。大門さんは女性で日本の新聞社初の役員になった方で、今はフリーのジャーナリストとして活躍しています。先日もNHKのクローズアップ現代でコメントをなさっていました。 今は、国際的に活躍し、英語で仕事をなさっている大門さんですが、英語の勉強は中学1年生から。高校での留学を機に英語の面白さを知り上智大学に進学、本校の修学旅行先でもあるオークランド大学に留学、その後、ハーバード大学でも研究をされました。 キャリアの話には、パートナーと協力しながら仕事と家庭を両立していくことになる生徒の将来にとって参考になることが多くありました。ハーバードに行くときは、ご主人がフリーになって同伴し、配偶者パスで一緒に勉強をなさったこと、育休中にはご主人がイスラム圏で研究をすることになり、そこにお子さんと一緒について行き、勉強を続けたことなど。 震災など大きな社会的な出来事があるとき、子育てとの両立は本当に大変で、そんな中で、ママ友など周りの人に助けられたそうです。できないことは抱え込まずに人に頼むこと、できないかもと思っても思い切ってやってみること。「やらない後悔よりやった後悔」という言葉はいつも私が生徒に言っていることだったので大いに共感しました。 女性だからこその苦労もありますが、女性だからこそできることもあります。国会担当の時、まわりがほとんどが男性で、当時たばこの煙がすごかったそうです。妊娠していた後輩がその中で仕事をしていることを見かねて、提案し、喫煙を制限することができたそうです。 今日、話を聞いた生徒たちも、いつか社会によりよい変化を起こす人になってくれたらうれしいです。 ジャパン・タイムズは、日本最古の英字新聞で、学ぶことが多くあります。(本校も取材され英字記事になりました。)しばしば大学入試問題で引用されるので、英語の勉強にもなりますよ。 大門さんが書かれている記事を入学式で紹介し、ブログにもリンクしたことがあります。その記事を元に、「品川ファミリー」に寄せた言葉を抜粋してご紹介します。 アメリカ史上初の女性議員、ランキンが真珠湾攻撃後の開戦決議のとき残した言葉があります。 “As a woman I can’t go to war, and I refuse to send anyone else.” 戦争賛成が388、反対は1、それが彼女でした。本校の校歌の作詞者、与謝野晶子の「君しにたもうことなかれ」が頭に浮かびます。そして、意志決定の場にダイバーシティーが欠けることの恐ろしさを感じます。 今年一月時点のアメリカ両院女性議員数は27%となり、一方、日本の衆議院女性比率は9.9%。女性が初めて当選した1946年の衆議院選の8.4%から80年近くたった今もほとんど増えていないのです。政治分野のジェンダーギャップ指数で日本は156カ国中147位、私たちの学校は、女性に参政権のない時代に創立されましたが、まだまだ女子に特化した教育を行う必要性は大きいと言わざるを得ません。 創立者は繰り返し、「感恩報謝、自分に何かできるチャンスが巡ってきたら逃げずに受けて必ず社会 へお返ししなさい」と言っていました。生徒達が社会問題を自分事として考え、解決の一歩を踏み出す、そんな人に育ってくれることを願います。   ◆お知らせ *SBIP中高生探求コンテスト 全国の中高生が取り組んだ探究内容について応募し、書類審査・動画審査を経て選ばれた10組がプレゼンテーションをする場になります。グランプリ・準グランプリを決定します。本校が会場なので積極的に参加を!ポスターが職員室手前の廊下に貼ってあります。 日時:2月19日(土)14時ー18時 場所:品川女子学院(北品川駅から徒歩2分) ※新型コロナウイルスの感染状況によってオンライン開催に変更する可能性があり。 ◆部活発表のお知らせ *美術部【私立中学高等学校生徒写真・美術展】■期日 11月18日(木)~11月23日(火・祝)9:30~17:30(入場は17:00まで) ※最終日入場は11:30まで■会場 上野 東京都美術館 ロビー階第1展示室 入場無料・予約不要 *フラワーアレンジメント3年生の部員が いけばな大賞2021 学生部門(中学生)に出展します。■展覧日11/22(月) 10:30〜19:0011/23(火) 10:30〜15:00■場所北千住 THEATRE1010 アトリエ(北千住駅西口丸井/10F)

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図書室日記

図書委員会広報班より

図書委員広報班1年生の本の紹介です。11月の2人目です。   私が紹介したい本は『強制終了、いつか再起動』吉野万理子:著/講談社 という本です。 この本はざっくり言うと麻薬の物語です。あらすじは地方から東京の学校に転校した隆秋は学校の授業の進度に追いつけず、運動神経も悪い自分が周りから浮いていると自覚している。そんな隆秋は家庭教師の大学生の安岡を「教え方がうまい」と慕うようになった。その安岡の自宅に遊びに行くことになった隆秋は安岡の部屋でガラスのパイプと苔色の何かを見つける。安岡に勧められるまま隆秋は大麻を吸った。 薬物の魅力に吸い寄られていく隆秋。その変化に気づいたのはとにかくチャンネル登録者数を増やしたいYouTuberの伊佐木周伍、そして動画作成を手伝うことになった麻矢夕都希の、クラスが同じ2人だった。 私は麻薬の物語は今までほとんど読んだことがなかったので、この本を呼んで麻薬の怖さを改めて知りました。麻薬をちょっと吸っただけでも人生が壊れる可能性があるというのを肝に銘じておきたいです。題名と表紙を見て「なんだか面白そうだな」と思って選んだだけの本ですが、読み進めていくとどんどん本の世界に入っていってハッと気づいたら半分ほど読んでしまっていました。是非読んでみてください! 『強制終了、いつか再起動』吉野万理子:著/講談社 図書委員会広報班1年

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