瀬戸内寂聴さんを偲ぶ
瀬戸内寂聴さんの訃報に接し、心からお悔やみ申し上げます。 以前、生徒にお話をしてくださった時のことを思い出しました。 瀬戸内さんは源氏物語の現代語訳をなさっていました。あるとき、映画ガイアシンフォニーの題字を書かれたことでも著名な舞踏家西川千麗さん(故人)の創作舞踊、「源氏物語」の鑑賞に先駆けて、本校の生徒に向けて講演をしてくださることになりました。 源氏物語の解説にとどまらず、ご自身の人生のこと、女性の生き方のこと様々なお話を楽しく、分かり易くしてくださいました。 質疑応答の時間になって、気さくなやりとりにすっかり打ち解けた生徒が、 「髪は何を使って剃っていらっしゃるんですか?」 と質問してしまいました。私は、ヒヤッとして息をのみましたが、瀬戸内さんは、 「〇〇というメーカーのカミソリよ。その話を講演でしたら1年分贈ってくれたの」と笑って、 「触ってみる?」となんと、生徒に頭を触らせてくださったのです。 学校から舞台までお送りする車の中でも、西川さんを応援なさるお話に、本当に優しく気さくで思いやり深い方だなぁと実感しました。 その後、病気をされたとき、番組の中で「人の役に立てないのはいや!」と病気を克服なさる様子が報道され、今もその言葉が忘れられません。 私も昨年二度の入院手術を経験し、還暦を迎え、そろそろ人生を逆算するようになってきました。 瀬戸内さんの遺された言葉を胸に、これからも少しでも人の役に立つ人生を送っていきたいと思っています。
小さな春の始まり
今日は日曜日。しかし校舎の中から、生徒の挨拶の声が聞こえてきます。今日は次年度入学の帰国生入試を行っています。緊張した面持ちの受験生親子に、生徒が声を掛けると一瞬で表情が軟らかくなります。教員には到底できない仕事です。この生徒たちは、日曜日にも関わらず、まだ影の長い早朝から登校し入試を手伝ってくれています。合格すれば、春には先輩と後輩になる生徒と受験生が初めて会う朝です。
早めの下校(20211113k)
明日は帰国生入試を実施します。 準備のため、生徒の皆さんにはクラブ活動等を切り上げて16時最終下校としてもらいました。 申し訳ない。
4時間(20211112k)
中等部の授業は全て見ましたので、高等部の授業見学を始めました。 今日は1時間目5年生世界史、2時間目6年生数学Ⅲ、3・4時間目6年生現代文(別クラス)。 世界史の内容は、スラブ民族の歴史でした。 いま、ロシア周辺はさまざまな国際問題が起きていますので、知っておくべきことが多いと思いました。 私も、家に帰ってから『もういちど読む山川世界史』で復習しました。 (高校時代、日本史・地理選択だったこともあり、世界史に弱いことを自覚しております。)
いただきました(20211111k)
2年生が6月初めに行った田植え体験で植えた苗が実り、収穫されたお米が学校に届けられました。 私もいただきましたので、炊いてみました。 美味しゅうございました。
今度はそういうテーマできましたか
今日は5年生のCBL(Challenge Based Learning)プレゼンテーションを通しで見てきました。私が学年主任の時もよく見ていましたが、その頃と比べてテーマ選びが多様になりました。発表のたびに「今度はそういうテーマですか」と少し驚きます。どのチームも、問題を設定して仮説をたて、複数の方法で検証というプロセスをきちんと踏んでいます。これは普遍的な手法なので今後も多くの場所で生かすことができるでしょう。あとはアピールの工夫でしょうか。他のクラスも含めて、代表になったチームは少し前のめりに行っても良いと思いますよ。 C棟から歩けばわずか2分の御殿山公園。今日の時点でこんな感じです。2週間後くらいが見頃でしょう。
中2茶道(20211110k)
4回シリーズの最後の授業に参加してきました。 お茶をいただく作法だけでなく、背景にある心遣いや、さらには文化的背景まで含めて、遠州流の先生が教えてくださいます。 私は中等部の主任時代にこの授業の補助を何度も務め、本当に勉強になりました。 卒業生からも、「大人になってありがたみがわかりました」とよく言われる授業です。 感染症対策を万全にしながら、生徒の皆さんと実際にお茶をおいしくいただきました。 (撮られていました。)
Ms. Daimon Visits Our School. (4年総合学習)
今日は4年の総合学習に、元ジャパン・タイムズ執行役員の大門小百合様をお迎えして総合学習を行うとのことで見学してきました。普通に中学1年生から英語を勉強し始め、高校での留学を機に英語の面白さを知り上智大学に進学、その後ジャパン・タイムズの国会担当になり、女性が(当時の)男社会で働くことの大変さをお話しいただきました。また、お子様を育てながら海外留学をされたり、イスラム圏で生活されたお話しがありましたが、そんな中で、自分が物理的にできないことは遠慮せずどんどん周りに頼む姿勢も必要だと教えていただきました。(これには対談していた理事長も激しく同意していました。) ジャパン・タイムズは、読売新聞系のジャパン・ニューズと並んで、主に日本の事がらを英語で報道している新聞です。自分が知らない分野の話しを英語で読んだり聞いたりするのは大変ですが、自分の知っていることや、好きなものに関する英語は理解しやすいものです。英字新聞に挑戦するならば、いきなりNew York TimesやWashington Postではなく、上記2つのような日本のことを英語で書いた新聞が良いでしょう。また英語の文章は、原則重要なことや要点は最初に書かれますので、長い記事に挑戦して途中で読むのをやめても、大筋は読めています。これも学習者に向いています。一部230円の新聞も、学習用には1週間くらい使えますし、記事は上智大学をはじめ非常に多くの大学入試問題で引用されるので、5、6年生は入試教材としても使えます。 表題のvisitsは「訪問した」と訳します。英字新聞の見出しはスペース節約のため、過去時制は現在形、未来時制はto不定詞、受動態はbe動詞省略など独自のルールがありますが、慣れれば簡単です。読みやすい記事の選び方なども含めて、英字新聞に挑戦しようという方は声を掛けてくれればアドバイスします。
図書委員会広報班より
図書委員広報班4年生の本の紹介です。11月は3人紹介してくれます。 1人目の紹介です。 9月に新しく所蔵された本の中に『夢を叶えるゾウ』水野敬也:著/文響社 がある。 全1〜4巻あるベストセラー本で、4巻が今年の9月に発売されたばかりだ。 私が区の図書館に4巻が所蔵したということで予約を入れようと思ったら50件もの予約待ちだと言う。 今回私はこの本を紹介したい。 ヒンドゥー教の富の神であるガネーシャ(=ゾウ)が夢を叶えようとしても叶えることが出来ないヘタレな主人公に“課題”を与えて、課題を達成していく度に夢に近づいていくという話だ。 一見すると真面目で難しい話だと思うだろうが、ガネーシャは関西弁を話しあんみつが大好きと言うコミカルな面を持ち合わせており非常に読みやすい。 この本の最大の魅力は「過去の偉人達の実話を元に話を進めている」と言う点と「主人公は私達と似た境遇の人が多い」と言う点だろう。 ガネーシャが言っている“課題”には全て根拠に基づいた話なので納得しやすく、主人公と自分が同じ境遇だからこそ共感しやすい。 そして何よりこの本は全ての夢を叶えられることのできる本なのだ。 将来必ず叶えたい夢を持っている人には是非読んでもらいたい一冊だ。 『夢をかなえるゾウ 1』水野敬也:著/文響社 図書委員会広報班4年