PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

震災から11年・女子教育について・お知らせ

震災から11年が経ちました。あの日、肩を寄せ合って学校で不安な一夜を過ごした生徒達も社会人になっています。東京にいると、遠い日のように感じがちですが、私は夫が福島出身で、家族も親族もそちらに住んでいるので、里帰りするたびに環境や生活が元に戻っていないことを実感します。同じ国の中で今も苦しい思いをしている方がいることを忘れず、できることをし、共にありたいと思っています。

この思いは国を超えても同様です。ウクライナ侵攻に対して、私の所属している団体でも以下のようなメッセージを発信しました。
エンジン01文化戦略会議

今日から生徒の有志が、募金活動を始めています。以下がメッセージです。

「私たちは毎日のようにニュースになっている、現在のウクライナの状況を受け、何か自分たちにできることはないかと思い、ウクライナの人々への募金に協力することにしました。
品女で集まった募金は難民を助ける会に寄付をして難民として逃れた女性や子どもの支援に役立てていただく予定です。」
日時:3月11日(金)12日(土)朝(7:50〜)
場所:東棟玄関

 

 

生徒のメッセージに、「難民として逃れた女性や子どもの支援に」という言葉がありました。3月8日は、国際女性デーでした。まだまだ女性の活躍の場は男性に比べて少なく、危機に際しても立場の弱さが不利に働いたり、危険にさらされたりすることも少なくありません。

私たちの学校は、96年前、女性に参政権がなかった時代に女性が力を合わせて創立した学校です。創立者は繰り返し繰り返し、「感恩報謝、自分に何かできるチャンスが巡ってきたら逃げずに受けて必ず社会 へお返ししなさい」と言っていました。こうした思いが今の生徒へと受け継がれていることを誇りに思います。

女性の就労率は上がっているというものの、非正規雇用は男性の三倍、コロナ禍で最初に食を失うのも、こうした女性達です。本校でも講演をしてもらったことのある、山田メユミさんが、以下のようなプロジェクトを始めました。お母さんが笑顔でいることは子どもにとってのプレゼントです。私も応援しています。
経済的困難下の女性たちに化粧品で笑顔になれる母の日を届けたい!

 

昨日は、普連土学園、田園調布学園、本校の3校で合同説明会をしました。女性活躍の指標であるジェンダーギャップ指数120位という日本において、女子の中等教育の果たすべき役割は大きいです。以下はこれに関連してお知らせです。

■□■□東京大学工学部 国際女性デー特別企画のご案内 ■□■□
3月13日(日)  16:00-17:15 オンライン開催
「女性の工学キャリア促進:東大教員と女子中高生のパネル討論」
事前視聴申込みURL(視聴無料)

東京大学工学部で国際女性デーの特別企画として、行われるセッションです。「接続可能な明日に向けて:ジェンダー平等をいま」

プログラム:
1. 開会挨拶 (染谷 隆夫 東京大学工学部長)

2. 東京大学大学院工学系研究科の教員、学生による講演
  (参考) 所 千晴 教授 (システム創成学専攻)
  (参考) 菊地 由佳 特任講師 (社会基盤学専攻)
  (参考) 高倉 眞優子 博士学生 (化学生命工学専攻)

3. 女子中高生を交えたパネル討論
  モデレーター 瀧口 友里奈 氏 (経済キャスター、東大工学部アドバイザリーボード・メンバー)
  女性の工学進学についてどう思うのか、 女子中高生、東大工学系教員・学生の意見交換。

*STEAM人材教育研究会

今、日本のSTEAM人材不足、特に女性人材の不足が社会問題の一つになっています。
大手テクノロジー系企業が集まって、これを支援しようと東京大学生産技術研究所と一緒に「学びのイノベーション・プラットフォーム」を立ち上げました。「STEAM人材教育研究会」のパネルに私も参加しますので、ご案内します。別紙QRコード、またはURLよりzoomウェビナー登録をして、ご参加ください。

日時:2022年3月30日(水) 13:00 - 15:00
形式:オンラインzoomウェビナー開催
主催:一般社団法人学びのイノベーション・プラットフォーム
協力:東京大学生産技術研究所
司会:岡部 徹 (東京大学生産技術研究所長)

■パネルディスカッション  テーマ:「未来の人材」
新田 八朗 (富山県知事)
「幸せ人口1000万〜ウェルビーイング先進地域、富山〜」
清川 卓二 (清川メッキ工業株式会社 専務取締役・元福井商工会議所青年部会長)
「新時代のキャリア教育 ~学校と地域の連携・協働~」
馬田 隆明(東京大学FoundXディレクター)
「すべての人のためのアントレプレナーシップ教育」
漆 紫穂子(品川女子学院理事長)
「未来から逆算した中等教育に必要な校外との連携」
藤井 輝夫(東京大学総長)
「Society 5.0の実現に向けた教育・人材育成」

◆お申込み先:
別紙QRコード、またはURLよりzoomウェビナー登録をしてお申し込みください。

*ソニーコンピューターサイエンス研究所オンラインオープンハウス

本校から歩いて行けるところにあるソニーコンピュータサイエンス研究所がオンラインでオープンハウスを開催するそうです。私はリアル参加したことがあるのですが、この研究所は研究員が様々な分野の方で、かなり面白いです。
理系、テクノロジー系だけでなくそれと何かを掛け合わせるなど幅広い分野での発表になると思います。以下が案内です。卒業式前後の日程で教員の参加が難しいのですが、問い合わせたところ、中高生も参加できるそうです。以下が案内です。

ソニーコンピュータサイエンス研究所がオンラインでオープンハウスを開催します。3日間にわたり、ソニーCSLの研究員が現在どのような研究を行っているのか、どのような未来を創っていこう、どのように世の中を変えようとしているか、外部の方もお招きしながらそれぞれに1時間程度のセッションを行う予定です。各セッションごとに、QAパートも設けております。
ソニーCSLの研究成果や活動を、社会に還元、あるいは社会実装できるかをご参加いただく皆様と議論させていただくと共に、志を一にする方々と新たなアクションを始める重要な機会であると考えております。

【ソニーコンピュータサイエンス研究所 オープンハウス2022】
2022年3月16日(水) 12:00~20:00
2022年3月17日(木) 12:00~20:00
2022年3月18日(金) 14:00~20:00

場所 オンライン開催

プログラム詳細・ご参加登録はこちらをご覧ください
お問い合わせ:oh2022-help@sonycsl.co.jp