PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

始業式でお話ししたこと

始業式は、新校舎地下にできた体育館で行いました。多くの学校でも9月1日は防災の話しをされていると思いますが、新B棟を高校生が使うこともあるので、避難経路の確認をして下さいとお願いしました。そして11年前の震災について、自分の体験とその時感じたことを少しお話ししました。

東日本大震災数週間後に、何かをしなければという思いだけで被災地に行って結局何もできなかったこと、途方に暮れている被災者に心ない質問をしてしまったこと、そんな東北の地で理性をもって助け合っている姿に心を動かされたことをお話ししました。

いくら情報が発達した時代でも、現地に行かなければわからないことがたくさんあります。5年生はこの秋に修学旅行に行きますし、4年生も来年実施します。楽しむことも大切ですが、せっかく時間とお金をかけて未知の場所を訪れるのですから、その経験を有意義なものしてほしいと思います。難しい予習をしろとは言いません。訪れる地域の地名の由来や、その地域の名産品がなぜ名産品になったかを調べて行くだけでも見方が変わります。卒業後にもいろいろな場所に行くでしょう。ぜひ自分なりのテーマを持って旅してみてはと提案しました。

そのようなこと、そして6年生には、スランプになっても焦る必要はないということをお伝えしました。

被災地を訪れて1枚目に撮った写真。この時は、中身を確認して後からでもご本人に届けるということまで考えが至りませんでした。

2022.9.03 [高等部校長]