PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

生成AI・デジハリ見学・関連書籍

新校舎になっても、試験前の職員室前の質問風景は品女の風物詩です。

生成AIが注目され、教育界でも大きな話題になっています。英語の教員から「英語教育そのもののあり方について考え直さなければならず、脅威を感じる」という話もありました。英語に限らず、これまでと同じ形の授業だったら代替できる部分が増えていくでしょうし、使い方によっては個別最適な授業展開のサポートにもなるかもしれません。外資の通信社に勤める日本人と話したときも、翻訳や編集の仕事はどう考えてもなくなるので、特別免許で学校現場に行くことも考えていると言っていました。

先週の土曜には東大の松尾豊先生と研究室のみなさんにお越しいただき、教員研修をしました。教員からは具体的な活用方法について質問が途切れませんでした。新しい技術にはリスクもありますが、よく例えられるのが、計算機です。電卓が出てきたとき、計算力がなくなるのではと危惧されましたが、技術はあと戻りしません。インターネットもそうです。当初は危険だから子どもには制限をと言われていましたが、それでは世界の競争に遅れてしまいます。安全管理には努めながら、どんどんさわり、リスクを知り、活かすことを考えていくことが必要でしょう。学校は未来に活きる子ども達の大切な時間を預かる場所なので、それに携わる教員こそ、チャットGPTなど新しいテクノロジーが出てきたときは真っ先に試してみることが不可欠な時代です。

NFTやデジタルアート、AIが作成するアートの著作権が話題になる中、美術科の教科イチ押し見学会も、従来の美術館見学から去年はデジタルハリウッド大学の見学へと新しいチャレンジをしています。

塩崎からの報告はPDFでご覧いただけます。

AIの進化でこれからはデータを読む力がどんな領域でも必要です。大学では私大文系でも一般教養的に学ぶことになり、高校でも統計分野が重視されています。私も57歳で修士課程に行き、教育のデータ分析をかじりました。そのとき、最も面白かった推薦図書のが『統計学が最強の学問である』です。これはそのシリーズの中でビジネスに関するもので著者の西内さんからいただいたものを図書室に入れました。

統計学が最強の学問である[ビジネス編]/西内啓

ヤフーのCSOで慶応教授の安宅さんのベストセラー。これからの教育のあり方も示唆されています。サインしていただいた本を、図書室に入れます。

シン・ニホン AI×データ時代におけるニホンの再生と人材育成/安宅和人