PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

「助けて」「求人」「誰の人生なのか」

今日の総合学習はどこもパワフルでした。4年生と5年生は起業体験の社員募集プレゼンテーション、6年生は進路ガイダンスです。6月実施の投資を募る起業体験プレゼンテーションも面白いですが、昨年から始まった社員募集のイベントは、各班が本当に工夫を凝らして同級生に語りかけます。

4年生のある社長は、会社設立の理念を伝えた後「助けて」と書かれたスライドを掲げながら自分の弱点を分析して発表し、それを補うために社員としてぜひ協力してほしいと訴えます。無意識のジェンダー・バイアスの問題を真正面から切り込んでいく班もあれば、終始カメラ=生徒を直視しながら強く訴えかけるようなプレゼンをする社長もいて、どれも力強いものでした。

(3人の発表でしたが、正面が大きく映りすぎるのでトリミングしました。すいません。)

5年生はインパクトのあるデータで社員候補生徒の心を掴んでいきます。座っている時間が多い人とそうでない人の寿命の差を示したグラフや、手を洗わない人の雑菌数のデータを発表すると、生徒が一斉に反応します。逆に1枚目から「求人」と大書したスライドを掲げ、自分たちが求める社員像を説明するクラスもあります。5年生は起業体験3年目だけあってレパートリーが豊富です。

そして6年生の進路ガイダンスでは、学年主任が受験を主体的に乗り越えていく重要性を熱く語ります。人からいろいろなアドバイスを受けるだろうが、自分の人生に責任を持つのは自分であるという言葉とともに「誰の人生なのか」というスライドで生徒に問いかけます。この時は、5年生と違うトーンで生徒が反応していました。

 

2023.5.24 [高等部校長]