PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

特別講座シリーズ「古着を生まれ変わらせよう」

椿って、冬咲くものと思っていたら、この季節に満開も。

これは、珍しい紅白で、速水御舟の絵のモデルとされているそうです。

卒業生が開いてくれた特別講座の紹介です。

教頭の窪田より、以下報告です。

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特別講座「古着を生まれ変わらせよう」を開催しました。

この講座は、この春卒業の75期卒業生が起業した、教育によるキャリア支援をする会社が企画した特別講座の第2弾です。

今回は、大学生が中心となって立ち上げた「carutena」というブランドの皆様とコラボして実施しました。「carutena」は、服の大量廃棄問題を解決するために、回収した古着を小物商品へとリメイクし販売しています。参加したのは1~3年生、小規模ながら充実した講座が展開されました。

前半は、服の大量廃棄が引き起こす、環境問題・労働問題について学ぶ講義です。

服が大量廃棄されている現状と、服の生産にどれだけの資源・エネルギーが使用されているかということ、ファストファッションというブランドの形態が、製造国の労働者の劣悪な労働環境や業務中の事故を引き起こしたこと、地球環境問題を一段と悪化させていることについて学びました。その中でメンバーの一人が実際にバングラデシュに行った模様を写真や映像で説明してくれたことは、実感が伴い現実味を帯びて伝わってきました。

後半はいよいよ、制作に入ります。古着を使ってシュシュ(ヘアアクセサリー)を作る作業です。

生徒が家から不要な服(Tシャツなど)を持参し、材料の布とゴムを使って手縫いとミシンで制作を進めます。贅沢にも生徒一人につき、お一人が講師として教えてくださいました。生徒はとても熱心に制作にあたり、着々と作業を進めていきました。

そして最終的にとてもかわいいシュシュができあがりました!制作が早い人は短時間で2つも完成していました。

最後にまとめをした後、記念撮影です。それぞれデザインが違うシュシュが、皆とてもかわいく似合っていました。自分がつくったものを持ち帰れると、見る度に受けた授業の内容を思い出すことができ、授業の効果が持続しますね。生徒とcarutenaの皆様の双方がとても嬉しそうにしていたのが印象的でした。

生徒の感想からです。

「初めはシュシュが作れるからという理由で参加したけど、服の大量廃棄や、普段着ている服はリメイクできることを知って、今度からは古着を縫って服などを作ろうと思った」

「1対1で丁寧に優しく教えてくれてわかりやすかったです。雑談もしてくれて楽しい雰囲気で作業できたので楽しめました!」

carutenaの皆さん、卒業生の皆さん、ありがとうございました。

 

*carutena  ブランドサイト
https://carutena.com/

常時古着の回収と外部からの制作協力を募集しているそうです。