図書委員会広報班より
図書委員会広報班生徒による本の紹介です。
柚木麻子『本屋さんのダイアナ』(新潮文庫刊)
今、進路や、交友関係や、色々なことを一人で悩んでいるあなたへ。
同じような悩みを抱える彼女たちが、少女から大人へ変わってゆくのを、見届けてみませんか。
もしかしたら、何か乗り越えるためのヒントを見つけられるかもしれません。
容姿や母のつけた名前によって、集団から浮いてしまっている大穴(ダイアナ)。
穏やかな性格と雰囲気から、周りから一目置かれる優等生、彩子。
正反対の二人の共通点は、本が好きなことでした。
自分にない環境で暮らし、色々なことをする相手に憧れ合い、影響し合う二人。
そして、小学校卒業目前の、ちょっとした出来事をきっかけに、たった三年だけ一緒だった二人は、全く別の道へと進みます。
しかし、心も進路も離れてしまう二人を、分かり合えなかった母とダイアナとを、ひっそり、 本が繋げていました。
「赤毛のアン」のアンとダイアナのような二人。
押し込めてしまう気持ちを、『呪い』を乗り越えて大人になってゆく二人を、ぜひ見守ってください。
図書委員会広報班4年