近隣との交流

先週末は、品川神社、荏原神社のお祭りでした。
これは、荏原神社の宮入のおみこしの行列。
本校の創立者の父、漆昌巌は、この地域の政治家で町の整備に力を尽くしました。その一つとして、品川神社の用地提供にも協力したそうで、今も神社の正面右にある石碑にその名残が刻まれています。(銅像は戦争のときに接収されてしまったそうで、その小さいものが今応接室に飾ってあります)

本校は100年、この北品川の地にあり、近隣の皆様のお世話になってきました。1300人の生徒が毎日登校することで、電車や通学路が混み、ご迷惑をおかけすることもあります。新校舎の工事期間も長く協力をしていただきました。おかげさまで御殿山通りには歩行者の皆様が安全に通行していただける公開空地も設置することができ、少しはご恩返しができたかなとほっとしています。
さて、この御殿山通り沿いには、冬の澄んだ空気の中、花を咲かせるヒマラヤザクラという桜の木が植えられていました。
春ではなく冬に花を咲かせるというめずらしい桜で、道行く人の目を楽しませ、品川女子学院の生徒や地域の方々に長年親しまれてきました。
このヒマラヤザクラについて紹介したいと思います。
このヒマラヤザクラは、ネパールとの友好の象徴でもあります。昭和42年(1967年)、東京大学に留学していたネパールの故ビレンドラ皇太子(のちの国王)が伊東市を訪れた際、熱海の植物愛好家たちが桜の種子を献上しました。その返礼としてネパールから届けられたのが、ヒマラヤザクラの種子です。
その種は国内で育てられ、東京商工会議所品川支部まちづくり研究会から品川女子学院に寄贈され、御殿山通り沿いに植えられました。
新校舎建設にともなう整備計画の一環で、このヒマラヤザクラも撤去の対象となってしまいました。
「木を残してほしい」という地域の方々からの声も寄せられましたが、歩道の拡幅などの理由から、元の場所に残すことは叶いませんでした。

しかし、その命はそこで終わりません。
御殿山通りに咲いていたヒマラヤザクラから実を採取し、そこに含まれる種を使って苗を育て直し、現在はその苗木が新しい校舎の生徒のアイデアも取り入れた庭に植えられています。
今はまだ小さな苗ですが、いつかまた冬の北品川であの淡くやさしい花が咲く日が来ることを願っています。
先日、高校3年生が進路の話をしているのを横で聞いていたら、将来はMBAという単語が耳に入ってきました。以前、企業コラボで社会人の方に中学生が「MBAってとったらどんないいことがありますか?」と質問し、ご本人が思わず言葉を詰まらせ、同僚の方々が爆笑していたことを思い出しました。28プロジェクトで未来から逆算する教育が浸透してきたのかな?ライフイベントの影響を受けやすい女性はいわば「復職力」ともいえるような客観的に評価される力が必要です。MBAは出身校の評価と掛け算で一定のスキルを身に付けているという指標になると思います。
以下、ご案内をいただいたので、共有します。
実際のMBA生と社会で活躍されている女性リーダーたちからMBAの価値、その後の進路などここでしか聞けない話が聞けるそうです。
■Your Next Chapter: Why an MBA Matters
日時:2025年6月26日(木)18:15 開場-20:30 終了
場所:東京ミッドタウン八重洲カンファレンス