PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

卒業生講演・卒業生の便り・思春期の価値観の影響・素敵な動画

2学期の中間テストが終わり、中等部は総合学習を行いました。3年生は、卒業生に来てもらって品女生活のこと、大学のことなど具体的に後輩たちへのアドバイスをもらいました。

学年主任の小野瀬からの報告です。

【卒業生講演会】
毎年、この時期に卒業生の話を聞くことにより、「学習意欲を高める」「自分の進路を現実のものと
して考える機会をもつ」ことを目的として行われています。
今回は昨年卒業した(72期)7名を迎え、中等部時代どのように頑張ってきたか、どのようなことに悩み
それを解決してきたかなどのリアルな話から、これから考えていかなくてはならない文理選択や受験
に向けてどのように学習してきたかなど様々な話をしてもらいました。
その中でいくつか紹介します。

・中学時代の成績は下から数えた方が早かったが、高校に入ってから、部活動や留学経験から自分に
むいていることが何なのかに改めて気づき、評定目標を立てて頑張ったことで成績が伸びた。
・授業はとにかく大事、学校の試験は授業内容、だから授業時間に寝るなんてもってのほか、授業を
聞いていれば試験はできるようになる。
・どの教科も大切。5教科頑張ればいいのではない、全教科頑張れるくらいでないとダメ。
・試験2週間前から勉強なんて、実際無理という人いますよね。自分もそうだった、でも何もやらない
のではなく、英単語のように覚えることに時間がかかるものを先にやっていった。
・何しろ英検をがんばった。それが結果として受験に役立った。
・いつでも英単語は覚えていた。理系でも文系でも英語は大事。高2まで必死にやったことが、高3で
別の教科の学習に多くの時間を使えることに繋がった。

卒業生たちの真剣な語り口調に、中3生も引き込まれ、有意義な時間となりました。
まだまだ生徒たちの心を打つ話が沢山ありました。卒業生の皆さんに感謝です。

 

 

こうして、卒業生たちが在校生のことを応援をしてくれています。本校もまもなく100周年を迎えますが、長く続いた私学の良さは、同じ学び舎で育った人たちが世代を超えてつながり、支え合うところにもあります。

先日、卒業生から、「実家に帰った際、大学への自己推薦文を見て、 自分がしたいと思っていたことをすべてかなえられているなと振り 返り、品女に感謝したい」と連絡がありました。在籍当時はイギリスの姉妹校(Royal Masonic)に1年留学したこともあり、大学には自己推薦で入学しました。

連絡をもらった彼女と同期の本校の教員が、どんなことを自己推薦文に書いたのか聞いてみたら「 海外の良いものを日本に伝えて人々の生活を豊かにしたい」 と書いてあったそうです。

現在彼女は、アパレルを経て、Margiela Japanで働いており、結婚して子どももいますが、 (コロナ禍の前々は)年6回のパリ出張や日本全国飛び回っているとのこと。

特に英語の教員の話をよく覚えているようで、「 品女の生き生きした先生がロールモデル」だと言っていました。 また「英語は品女でしか勉強していないけれど、 仕事で使えるまでになってすごく感謝している」 ということでした。

中高の生活が卒業後の人生に役立っている、そんな話を聞くことが私たち教員のこの上ない喜びです。

今年は、留学成果発表会をオンラインでやることになりました。在校生にはリンクをお知らせしています。

*中高時代が将来に与える影響に関連して、最近の研究を一つご紹介します。
思春期の時点で抱いていた価値意識が高齢期の幸福感を予測する~ 60年以上にわたる大規模コホート調査によるエビデンス~」 (英国科学誌 The Journal of Positive Psychology)

*本校で講演もしてくださったことのある映画監督の香西志帆さんから送られてきた動画です。卒業後の絆を連想してジーンときたので、シェアしますね。