PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

金融経済教育(池上彰さん新井和宏さん講座、起業体験など)

  先週末、お父さんの会の皆さんが、学校周辺の環境整備のためゴミ拾いをしてくださいました。 まもなく文化祭ですが、起業体験プログラムにも保護者の方々が協力してくださっています。 起業家教育についてお話をした記事が公開されました。 ■YOSOROオンライン記事“配当金未定”が引き起こした大失敗、それでも品川女子学院が諦めなかった「起業家教育」 文化祭でも、校外の多くの方にお世話になりますが、特別講座としても、様々な専門分野をお持ちの方にいらしていただいています。明日はテニスの伊達公子さんと私の対談を行います。せっかくいただいたお話なので、以前、安倍晋三さんと黒岩祐治さんとの鼎談を本校でお願いしたように、生徒の前でやらせていただけるようお願いしました。 すると、なんと、担当者の方も以前、特別講座をしてくださっていた方でした。(ご本人も4大大会に出場するようなトッププレーヤーで引退後、新聞社のデスクになられたそうで) この記事は、一回目が元OECDの村上由美子さんでしたので、これもご紹介します。世界の教育データ関連でお世話になっています。今は、女性の起業を支援するファンドを立ち上げられたそうです。 対談 伊達公子×村上由美子 なぜリスクを取った方がいいのか/㊤対談 伊達公子×村上由美子 「成功の理由はユニークな視点」/㊦ 金融経済の知識は、起業マインドをもって夢を叶えるためにとても大切です。そんな特別講座もしていただきました。 知人の紹介で、新井和宏さんと池上彰さんをお迎えして実施。担当の丸山、山下より以下報告です。 「あたらしい“お金“と”生き方“の授業」と題し、お金の貯め方ではなく使い方にフォーカスし、生き方や仕事と絡めた新しい視点の金融経済の授業になりました。 ベースになったのは、『あたらしいお金の教科書 ありがとうをはこぶお金、やさしさがめぐる社会』新井和宏(山川出版社2021)と『僕らの未来の生き方が変わる お金と生き方の教室』池上彰(Gakken2023)です。 お二人の掛け合いが実に軽妙で、生徒の意見発表とそれに対するコメントにも時間をとってくださって、大いに盛り上がりました。参加生徒からは、「お金を腐らせる」「非地位財」「お金の背後にあるストーリー」といった概念に共感する感想が多く寄せられました。 池上さんは2015年に5回シリーズの授業をしてくださって以来のご縁です。 新井さんには、今後の家庭科の金融経済教育授業へのご協力もお願いしてしまいました。 今回の授業にとどまらず、今後の展開に繋げていけるよう努めたいと思います。 *以前、本校で特別講座をしてくださった松嶋啓介さん(フランス本土で外国人として史上最年少でミシュランの星を獲得)から、食育の論文 についての記事が送られてきましたので、以下のコメント(抜粋) とともにご紹介します。 「『学校での食育には大きな可能性が秘められている』 北欧研究者からのメッセージです。世界も気づいてきています。料理をできないというのが、 健康に豊かに生きるための機会損失だという事に、、、 食は総合学習でもあると思います。」 卒業後、生徒は広い世界に羽ばたいていきます。人生の扇の要とも言える中高時代に、様々な専門領域をもつ方々と直に接し、未来の夢を見つけてくれたらと思っています。これからもあらゆる機会を捉えてそんなチャンスを提供していきます。

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始業式・特別講座(寺田倉庫)・表彰

  まだまだ暑い日が続きますが、二学期が始まりました。 式では多様性の話をしました。   夏の間に行われた特別講座の紹介をします。以前から寺田倉庫の経営者の方と交流があり、ご近所でもあるので、生徒の美術教育に協力しますとのお話をいただきました。それを、美術科の塩崎に相談したところ、プランのある生徒がいます!とのことで、特別講座として実施できました。 以下、塩崎より報告いたします。 特別講座 現代アートを楽しもう.pdf (2.99MB) ご近所の企業ということでは、同様のご縁で、以前も特別講座をしていただいたセガサミーホールディングスに文化祭でお世話になるクラスもあります。 今日は、関東大震災が起きてから100年の日です。本校の母体となった荏原婦人会の女性達は、このとき、地域のためにと力を合わせ避難所を設営しました。社会的にマイノリティーであった女性達の献身的な活動を見て、地域の方々が次々と支援をしてくださったそうです。そこから品女の歴史が始まりました。 創立者漆雅子はいつもいつも、「感恩報謝、いただいたご恩を社会にお返しなさい」といっていました。 生徒達には一つ一つのご縁を大切に、いただいたご恩を社会へと返していけるような人に育ってほしいです。 そして、その一歩として、お世話になった方への、感謝の気持ちと形にする「連絡報告」を大切に。 *表彰 <高等部> ◆ECC部PDA全国中学校・高校 即興型英語ディベート合宿・大会2023ベストPOI賞 ◆バトン部第42回東京都バトン連盟 選手権大会2位 ◆吹奏楽部第63回東京都高等学校吹奏楽コンクールC組銀賞 ◆ダンス部第16回日本高校ダンス部選手権ダンススタジアム全国大会進出   <中等部> ◆ECC部PDA全国中学校・高校 即興型英語ディベート合宿・大会2023ベストPOI賞ベストディベーター賞 ◆吹奏楽部第63回東京都中学校吹奏楽コンクールB組銀賞 ◆演劇部東京私立中学校演劇発表会優秀賞◆ダンス部第12回日本中学校ダンス部選手権ダンススタジアム全国大会進出◆第11回全日本小中学生ダンスコンクール東日本大会金賞・全国大会進出

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国際交流が戻ってきました 

  猛暑が続きます。自然の涼やかさのお裾分けです。 本校の起業教育についてのインタビューが、オンラインメディアYOSOROに本日掲載されました。   さて、コロナ禍の長いトンネルを抜け、人の移動が戻ってきた夏です。 学校行事も制限され、特に留学や修学旅行などの海外交流には厳しい環境でしたが、その中でも様々な工夫を凝らし生徒の学びを減らさないようにやってきました。4年学年主任の白石より修学旅行とその後の成果について報告します。 修学旅行は、以下の5つの目標を設定しています。①語学学習、②異文化探求、③協調性を高める、④自立(自分の力のみで物事を進めること)、⑤自律(自分自身で立てた規範に従って行動すること)これらを念頭に置いて、責任者を中心として決定したスローガンが、「LED 〜 Learn culture ,Enjoy English ,Discover myself 〜」 ・Learn culture (文化を学ぶ) ・Enjoy English (英語を使って楽しむ) ・Discover myself(自分自身の発見)です。このスローガンを念頭に置いて、ニュージーランドで活動しました。まずは、自主研修。これまでのクルックフィールズ、鎌倉散策、京都宿泊行事などの経験を礎にして、自分達でオークランド市内での活動計画を立てて、グループ活動を行いました。そして、待ちに待ったホームステイ、交流校での学校生活が始まりました。セレモニーで披露した英語でのスピーチや歌は、各交流校から大変お褒めの言葉をいただいています。慣れ親しんだ日本を離れての生活は、楽しいことばかりではなく、悔しいことや辛いこともたくさんあると思います。しかし、様々な課題や不都合を自分の力で乗り越えた先に、生徒達の大きな成長があると信じています。   *そして、その後の成果物ができてきました。以下が白石からの報告です。 修学旅行ではこれまでの探求型学習を生かすことができないかと、自主研修における課題に探求の視点を盛り込むようにし、「地球の歩き方」ともコラボレーションをして取材について学び、成果物としてオリジナルガイドブックを作るという流れを取り込みました。先日、ガイドブックが完成しましたのでご報告いたします。まず、「地球の歩き方」の皆様による全3回の事前講義を実施しました。 <第1回講義> 『地域の歩き方』授業の導入として、地球の歩き方の紹介と、そこに携わる職業の紹介、制作工程を伝えていき、次回授業の読者設定・テーマ設定につなげていきました。 <第2回講義> ガイドブック制作に欠かせない「取材」について学び、現地フィールドワーク(修学旅行)では、必要に応じ「取材」を実施できるよう、事前の準備から当日のポイントまでを確認しました。 <第3回講義> 取材を踏まえて、魅力的な記事を制作するためのポイントを学び、制作準備を行う。ガイドブック編集者目線での、原稿の作り方、見直し方法、テンプレートの紹介など。 <春休み課題(事後学習)> 自分達で記事作成し、優秀6グループを「地球の歩き方」の皆様に選んできただきました。 <オリジナル冊子完成!> オリジナルガイドブックが完成しました。 目次やインフォメーション、裏表紙も代表生徒作成で、各自のセンスが光ります。 *インターナショナルデーの新設、留学生の受け入れも復活しています。 担当のスチュアートより、Farewell Partyと留学生料理教室について報告です。 まずは、Farewell Partyです。 ■概要 6月13日のお昼休みにグローバル教育部のイベントとしてもうすぐ帰国する留学生のお別れ会を開催しました。留学生の5年F組のElenaさんと5年F組のMariaさんが日本での活動を説明し、一番楽しかったこと、一番辛かったこと、絶対忘れられないことなどを共有しました。お別れ会に参加した日本人学生がメッセージカードを留学生にプレゼントをしました。1年生7名、2年生1名、5年生10名が参加しました。監督はグローバル教育部のスチュアートが務め、その他、英語科の山岡、山本、黒沢が見学に来ました。 ■目的 お世話になった留学生2人に感謝を伝え、留学の成果を共有することを目的として開催しました。 ■実績 クイズゲームの形で、留学生2人にとっては留学中の一番楽しかったこと、一番辛かったこと、絶対忘れられないことなどが何だったのかを日本人学生が推測し、留学生2人が自分の経験を共有し、質問に答えました。その後、日本人学生は、留学生にメッセージを書いたメッセージカードをプレゼントしました。留学生との交流が続けられるために、日本人学生が手紙もプレゼントし、帰国したら送るようにお願いしました。   つづいて、留学生料理教室についての報告です。 ■概要 6月20日の放課後にグローバル教育部のイベントとして留学生による料理教室を開催しました。留学生の5年F組のElenaさんと5年F組のMariaさんが担当して、調理室でスペイン料理のチュロスの作り方を紹介しました。作り終わったら、作った料理についての意見交換を通してコミュニケーションを図りました。4年生8名、5年生8名、6年生1名が参加しました。監督はグローバル教育部の黒沢、山本、スチュアートが務め、その他、英語科の小澤、中川、権藤校長が見学に来ました。 ■目的 異文化に触れることを目的として開催しました。また、留学生の2人とももうすぐ帰国しますので、留学生のお別れ会も兼ねました。 ■実績 チュロスは本来あげて作りますが、今回は安全面を考慮して、あげないものを作ることとしました。留学生と交流しながら、日本人学生がチュロスをうまく作ることができました。作り終わったら、スペインから来た留学生のElenaさんがイベントで作ったチュロスと本場のチュロスとの違いを説明しました。その後、出来上がったチュロスをチョコレートソースをつけて食しました。最後に、思い出として日本人学生と留学生と写真を撮ったりしていて、調理以外の活動にも繋がりました。 *6月には、日本ユースリーダー協会が実施している来日研修「さくらサイエンスプログラム」にて、タイの高校生・大学生が来校しました。 本校の生徒と交流をしたり、化学の実験授業への参加や、茶道部体験をしていただきました。今回来日した学生の中には、ロボットコンテストに出場する学生もいたそうです。

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海で卒業生にばったり!特別講座「Life&Career Workshop」報告など

福岡で行われている世界マスターズのオープンウォーター3キロに 出場してきました。 そこでなんと、海の中で卒業生にばったり! ライフセーバーです。そして、ダイバーも! 会場に入るとまた一人!水泳連盟の役員です。「( 溺れないように)しっかり見てますから大丈夫ですよ~」 と励まされ、 こんなところで3人の卒業生に会うなんて世界は狭い! と喜びもつかの間、80代選手(ブラジル、 アメリカから参加)よりずーっと遅く制限時間をタイムオーバー。世界は広い~と痛感しました。 終了後、 70代後半参加者とお話ししたのですが、「 子育てや家族の介護が一段落した60代から水泳を始め、今が青春です」とのこと。 女性の人生はライフイベント影響を大きく受けるので、 改めて28プロジェクト=女性のライフデザイン教育の必要性を実感しました。 28プロジェクトを経験して卒業した子達が、後輩のためにいろいろな講座を開いてくれるようになってきました。(担当の窪田より以下報告です) 「Life&Career Workshop」を開催しました。この講座は、この春卒業した75期卒業生が中心となって企画したものです。この卒業生は、教育によるキャリア支援をする会社を起業し、同じ学年の数名が参加して運営しています。 今回は経営者の上林恵(かんばやしめぐみ)さんをお迎えして、3,4,5年生に参加者を募集して実施しました。「将来や進路のことを考えるために、まずは自分の興味や適性を知るきっかけを作る」という目的です。 参加者は学年がバラバラになる3人のグループに振り分けてあり、指定されたところに着席。ほぼ初対面同士でのワークがスタートしました。 ワークを実施するにあたり、「へりくだったり、謙遜する必要はない」「年齢、学年に関係なくフラットに相手の言葉を受け入れる」「今自分がいる場所から一歩出てみる」というルールが知らされました。 このルールのもとアイスブレイクとして実施した自己紹介は、とても雰囲気がよく、空気が温まりました。その後、将来への不安、不安に対する行動について、個人ワーク→シェアを繰り返し、最後に今日からできる新しいことを宣言しました。 ワーク終了後、今日同じグループになった2人にメッセージを書いて渡しました。参加者は1枚1枚熱心に、とても丁寧に書いて渡していました。 同じ学校にいながら、初めて会った人たちとの交流から得られたものは大きく、最後は全員が満足した表情でした。将来について考えることは、大学や学部、職業について知ることも大切ですが、自分の内面を素直に見つめ、率直に人に伝えるという環境がとても有意義だということがよくわかりました。振り返りアンケートには、「自分のことを話すことで、自分がやるべきことが明確になりました」「違う考え方をする人がいることを知って、考え方を見直そうと思いました」など、気づいたことを率直に書いてもらえました。 上林様のお人柄と卒業生のサポートによって、参加者一人一人にとても価値のあるものが得られたようです。ありがとうございました。 *ドローンの講座をやってくれた田村さんから、国家資格の取得ができるドローンスクールを伊豆大島に開校したとの報告がありました。「品女の生徒会にて分刻みの台本を作り、 行事を舞台袖で運営してきたスキルが役に立ちました」とのこと。ドローンは身体の拡張性。身体に障害があっても、筋力の弱い女性でも活躍できる場を作りたいといっていた言葉が記憶に残っています。 https://www.atpress.ne.jp/ news/359417 開校式ブログ

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終業式、卒業生、表彰、お知らせ

一学期が終わりました。 中等部の終業式では、起業体験のプレゼンで高等部に交じって2位になった中3のチームに校長がインタビューをしました。このチームは、私のところにも相談にくるなど、理念に基づき、様々なリソースを活用して企画をたてていました。偶然を活用できる人の特徴として、「頼む力(以前のブログで紹介)」が挙げられますが、これも品女力と言えるかもしれません。こうした場でシェアすることで1年生、2年生にとってもモデルとなる思います。 高等部と中等部がともに行事や部活を行うことで、上級生にはチームをまとめる力や後輩を育てる力がつき、下級生には近い将来のイメージが見えることがモチベーションにつながります。これも一貫校のメリットでしょう。 高等部では、帰国するネイティブ教師に校長が英語でインタビューしていました。 また、最近入ってきた卒業生の情報を動画や映像でシェアしました。社会人になった卒業生たちが学校とつながって在校生のロールモデルとなってくれるところも、長く続いた一貫校の特長です。 以下がその際使った各企業のサイトで、それぞれ卒業生が仕事について語っています。HP上の表記名でご紹介します。 日本メドトロニック 一人目に出てます。https://www.medtronic.com/jp- ja/our-company/careers/people/ stories/crm.html JR東海情報システム A.S.さんhttps://www.jtis.co.jp/ recruit/graduates/person/ 楽天ゴール デンイーグルス Sakuraさんhttps://www.rakuteneagles.jp/ recruit/people/ *表彰 <高等部> ■ECC部 第4回フラワーカップ高校生英語ディベート大会 ベストディベーター賞  ■弓道部 全日本弓道連盟昇段審査 初段 全日本弓道連盟昇段審査 初段 *中高の6年間は将来の進路につながるいわば扇の要です。特に女性の場合は男性に比較して出産育児などライフイベントの影響を受けがちなので貴重な時間を有効に使って準備できるよう、私たちも未来社会にアンテナを立てています。 先日は東大の松尾豊先生とゼミのみなさんをお招きして、教員研修を行いました。その様子が、記事になりましたのでご紹介いたします。 データサイエンス百景東大松尾豊教授と考える「生成AI時代の教育」とは? *以前からお付き合いのある寺田倉庫さんから、天王洲のWHAT MUSEUMで現在開催中の展覧会のチケットを保護者の皆様分、 頂戴しました。(高校生以下は無料)学校から歩いて行けるので、保護者面談でお越しの際 などに立ち寄れるよう、各学年フロアに置いておきますね。お子さんがピックアップしてもOKです。 ■高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャ-日本現代アートのDNAを探る-」展 * 高校生が内閣官房の会議室にて大学生と一緒に参加できる講座( 無料)、講師陣も豪華、 研究者とインタラクティブに行うワークショップもあります。 今後は、 データに基づく意思決定がすべての領域で必要になるため、 理系だけでなく、人文、 社会学に興味のある生徒にも進路を考えるよいチャンスと思います 。 未知なるウイルスに立ち向かえ!パンデミック研究ワーキング  申込みはこちら *東京女子大で女子中高生のための仕事塾が開催されます。 講師の内田和成先生の元で私自身も今、学んでいます。 めったにないチャンスなので、案内します。 申込みはこちら締め切りは7月28日(金)です。 ※写真をクリックすると拡大します。

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生成AI・デジハリ見学・関連書籍

新校舎になっても、試験前の職員室前の質問風景は品女の風物詩です。 生成AIが注目され、教育界でも大きな話題になっています。英語の教員から「英語教育そのもののあり方について考え直さなければならず、脅威を感じる」という話もありました。英語に限らず、これまでと同じ形の授業だったら代替できる部分が増えていくでしょうし、使い方によっては個別最適な授業展開のサポートにもなるかもしれません。外資の通信社に勤める日本人と話したときも、翻訳や編集の仕事はどう考えてもなくなるので、特別免許で学校現場に行くことも考えていると言っていました。 先週の土曜には東大の松尾豊先生と研究室のみなさんにお越しいただき、教員研修をしました。教員からは具体的な活用方法について質問が途切れませんでした。新しい技術にはリスクもありますが、よく例えられるのが、計算機です。電卓が出てきたとき、計算力がなくなるのではと危惧されましたが、技術はあと戻りしません。インターネットもそうです。当初は危険だから子どもには制限をと言われていましたが、それでは世界の競争に遅れてしまいます。安全管理には努めながら、どんどんさわり、リスクを知り、活かすことを考えていくことが必要でしょう。学校は未来に活きる子ども達の大切な時間を預かる場所なので、それに携わる教員こそ、チャットGPTなど新しいテクノロジーが出てきたときは真っ先に試してみることが不可欠な時代です。 NFTやデジタルアート、AIが作成するアートの著作権が話題になる中、美術科の教科イチ押し見学会も、従来の美術館見学から去年はデジタルハリウッド大学の見学へと新しいチャレンジをしています。 塩崎からの報告はPDFでご覧いただけます。 教科イチ押し見学会 2022 デジタルハリウッド大学 (225.68KB) AIの進化でこれからはデータを読む力がどんな領域でも必要です。大学では私大文系でも一般教養的に学ぶことになり、高校でも統計分野が重視されています。私も57歳で修士課程に行き、教育のデータ分析をかじりました。そのとき、最も面白かった推薦図書のが『統計学が最強の学問である』です。これはそのシリーズの中でビジネスに関するもので著者の西内さんからいただいたものを図書室に入れました。 統計学が最強の学問である[ビジネス編]/西内啓 ヤフーのCSOで慶応教授の安宅さんのベストセラー。これからの教育のあり方も示唆されています。サインしていただいた本を、図書室に入れます。 シン・ニホン AI×データ時代におけるニホンの再生と人材育成/安宅和人  

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早稲田会議、デジハリ見学、プログラミング講座など

ハナミズキの綺麗な季節になりました。   今日6月21日(水) の日経新聞朝刊、31面に私が参加した早稲田会議のまとめが掲載されました。今、注目されている社会課題について、様々な専門分野の方が集まって議論しています。 数年前にAI・数理・データサイエンスの大学教育を考える会議に出ていましたが、このところの生成AIが話題になり、こうした分野における基礎知識が専門領域を越えて必要になってきています。関連していくつか。 生徒がデジタルハリウッド大学を見学させていただいた時の様子をPDFでご覧いただけます。担当の塩崎のレポートです。   20221222-63a3ad5ff3e9b.pdf (225.68KB) 本校がお世話になっているLife is Tech! の、プログラミング講座 の体験会を6月26日(月)放課後に実施することになりました。 対象学年は1〜5年生です。校内で無料で体験できる機会なので、少しでも興味のある人は参加してみるといいですね。 ※チラシには「4日間」とありますが、その体験版を、校内で1日(2時間・無料)で実施します。 さて、こちらも外部の学びの場を校内で体験できる講座でした。担当の山下より以下報告です。未来に向かう中等教育の6年間は本当に限られた大切な時間です。本校では、常に学校の枠を越えて生徒が外の世界とつながって視野を開き、多くの選択肢から自分の道を見つけられるような環境をこれからも提供していきます。 HLAB主催の進路相談会が行われました。昨年度も好評だった企画で、今年度も悩める4, 5年生が参加しました。司会進行は、品女時代にサマーキャンプに参加し、 現在は運営に携わっている73期の中村さん。 今回は文理選択で悩んでいる生徒も多かったため、 ICUの学生さんや文系理系両方の学生さんが来てくれました。専攻も、社会学、法学、堆積学、国際関係学と多岐に渡りました。2〜4人のグループに分かれ、 アットホームな雰囲気でフリーディスカッションがスタート。生徒たちは進路や将来のことを相談したり、 大学生活について気になることを沢山質問していました。 最後に昨年度のサマーキャンプ参加者、 5年吉田さんのスピーチがありました。学校外のコミュニティで、 多様なバックグラウンドを持つ人たちと寝食を共にする中で、 真剣に相談に乗ったり応援できる仲間ができたそうです。また、1日の最後に行うリフレクションの時間が、 無言でいても大丈夫な温かい雰囲気でとても好きな時間だったとの こと。本当に素敵なスピーチでした。 参加した生徒たちも、 色々と話を聞けて充実した時間になったようです。来年度もぜひ実施できたらと思っています。

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逆境を楽しむ(パラスポーツ、ユニバーサルマナー、ドローン、体育祭)

生徒と同年代、車いすテニスの小田凱人選手が話題になっています。子どものころはサッカー少年で、骨肉腫の闘病生活の後、車いすテニスを始め、現在、世界的に活躍しています。 東京オリンピックの招致に貢献したパラリンピアンの谷真海さんも(サンデースポーツ担当、朝礼でもお話していただきました)チアリーディングの選手から骨肉腫を発症したあと、パラスポーツに転向し、『ラッキーガール』という著書を出しています。 パラアスリートの活躍を見ていると自分の置かれた状況を受け入れてどう次へ進むかということを考えさせられます。 昨日は、シンクロメダリストで心理学者のウルヴェ田中京さんのセミナーに出ていたのですが、スポーツ選手のセカンドキャリアの話になり、目指すもののある人は、次の目標に向かってそれまでの力を転換できるというような話題になりました。(スポーツ×ヒューマンの村田諒太さんとのメンタルトレーニングのセッションは感動しました。村田さんの最近の著書も) 実は、ここ数ヶ月、いつも頭が酔っているような症状が出て、いろいろな診療科に行っても原因不明で困っているのですが、スポーツ好きの私はこうしたアスリートの前向きさにインスパイアされ、この状況にも先行き人にシェアできる意味が出てくるのはないかと思っています。 さて、本校では、東京オリンピックまでに全員が経験することを目標に、「ユニバーサルマナー」の研修を受けています。ミライロの垣内さんとの出会いがきっかけでした。 以下は、昨年の中一の研修の様子を主任の直井が報告してくれたものです。 ユニバーサルマナーとは『自分とは違う誰かを思いやり、 適切な理解のもと行動すること』。 知らない、わからない、という「ない」からくる不安をなくし、「 なにかお手伝いできることはありますか?」 とコミュニケーションをとろうとする気持ちが大事であることを、 ワークや身近でわかりやすいお話を通して、 教えていただきました。 事前学習では、「 街で見かけた人が不便や不自由を感じているときに、 何か行動したことはありますか」という質問に、「 行動しようと思ったが声をかけられずに後悔した」 と書いた生徒がたくさんいました。 今回の経験が「なにかお手伝いできることはありますか?」 という言葉をかけられる勇気につながることを期待しています。 もう一つ、ご紹介したいのは、ドローンスクールを開講する卒業生のことです。特別講座もしてくれたのですが、そのときの「ドローンは身体の拡張性の可能性を広げる」という話が響きました。男性より筋力の弱い女性であっても、障害があってもドローンのテクノロジーを活用することによって活躍の場が広がるということです。特別講座のとき担当した住谷へ以下のような報告があったそうです。ドローンの事業と同時に国際貢献事業も行っているというマルチな卒業生です。津田塾から東大の大学院へ進学し視野を広げたことも奏功したのかもしれません。 最近は、専門性を磨くため、大学院や留学という選択肢をとる子も増えてきました。28プロジェクトを始めてからの卒業生の仕事の多様性をうれしく頼もしく見ています。(以下引用) 国家資格が取得できるドローンスクールとして、 国交省から登録講習機関の認可をいただいたので、 うちのスクールで受講すれば実技試験が免除になる仕組みです。 また、開校地である大島町とは「 無人航空機に関する包括的連携協定」を提携し、 町ぐるみで協力していただく体制になっております。また色々仕掛ける予定でいますので、 また品女に話を持っていく際にはどうぞよろしくお願いいたします 。おしんドローンスクールHP(まだ公開したてで、 これからいろいろ情報をまた変えていきます)(と、開校前で忙しいのですが、 今月8年ぶりにクーデター中のミャンマーに出張で行く予定です。パキスタン事業も遠隔で色々動いてます。また近況報告します) 体育祭の報告はしましたが、写真をもらったので、アップします。 在校生達もコロナ禍の状況を受け入れ、マジックハンドのパン食い競争など様々な工夫をこらして、一年一年この行事を継続してきました。 卒業後の人生にもいろいろなことがあると思います。輝る日もあれば曇る日もあるでしょう。でも、どんなときも品女での学びとつながった縁が、巣立っていった彼女たちを支えるように、学校も常に前に進んでいたいと思っています。どんなときも戻ってこられるもう一つの実家として。 開会式 徒競走 玉入れ パン食い障害物競走 長縄 棒引き ビーチフラッグ クラブ対抗リレー 私も放送席から実況中継 3年演舞 着付けコンテスト 綱引き 宅配便リレー メディシングボール 借り物競走 ハッとしてピョン 学年対抗リレー 閉会式 6年生優勝 体育祭実行委員

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体育祭・特別講座シリーズ・お知らせ

昨日は代々木体育館で体育祭でした。6年生だけオリジナルTを着られます。 詳しい写真は、のちほど。 3年生の演舞、上級生の声援が微笑ましい パン食い競争・コロナ禍の工夫 学年対抗リレーは逆転の最後のチャンスで大歓声! 実行委員に支えられています。 *行事も一段落し、一年生の部活見学が始まっています。 本校は仕事を持つ未来から逆算し、マルチタスクを奨励していますので、学習、行事、クラブと積極的に参加してほしいです。 (去年のバトン部の記念品ありがとうございました。もったいなくてしばらく飾っていました) *ダンス部が、昨年度の大会の特別賞副賞として、Bリーグ試合(アースフレンズ東京Zvs西宮ストークス)のハーフタイムパフォーマンスを行い動画がアップされました。 *特別講座シリーズの続きです。 【「ナパーム弾の少女」50年の物語』から考える戦争】 担当の植草より、以下報告です。 [第1回目] ベトナム戦争中、ナパーム弾を被爆し裸で逃げまどう少女を撮影し た1枚の写真が世界で有名になりました。今回の特別講座では、その被写体となったキムフックさんや、カメ ラマンのニックさんに長年取材し、6月に『「ナパーム弾の少女」 五〇年の物語』を出版なさった朝日新聞社の藤えりかさんにお越し いただきました。 藤さんからは、複雑な背景をもつベトナム戦争や、キムフックさん のこれまでの歩みなどをお話しいただきました。生徒たちにとって、藤さんがおっしゃった「戦争や国というものか ら、時には逃げても良いのではないか」という言葉が印象的だった ようです。それは「生きて自由になることを絶対に諦めないこと」 と表裏一体であり、「被写体の少女」として戦後政府のプロパガン ダに利用されながらも、諦めずに留学、亡命そして平和活動へと行 動を起こしていったキムフックさんの人生そのもののように感じま した。また生徒から、「現代であれば、このような写真を載せることは問 題になるのではないか」という質問がありました。当時も掲載する にあたってたくさんの議論があり、キムフックさんご自身も、この 写真を見ることを嫌だと思っているようです。メディアの可能性だ けではなく、危険性についても考えさせられる視点でした。 次回は、「書くこと」について学びます。記者として第一線で活躍 なさっている藤さんが、ワークショップ形式で書くための視点や思 考について教えてくださる予定です。ぜひ、 たくさんの生徒に参加してほしいと思います。 [第2回目] 「ナパーム弾の少女」五〇年の物語』を出版し、 朝日新聞社の記者として活躍なさっている藤えりかさんをお招きし て、2回目の特別講座を開催しました。 今回は、 藤さんご自身が学ばれたアメリカの記者教育講座やシナリオライテ ィング講座をもとに、「書いて伝えること」 についてワークショップ形式で教えていただきました。具体的に描写することが説得力につながる、 主題とテーマは別もので、 主題をまとめるときには形容詞的な熟語を使うと意味が伝わりやす い、など、わかりやすいアドバイスをたくさんいただきました。講座中は皆黙々と文章を書き、終了後、 下校時間ぎりぎりまで個人的に質問をしている生徒たちもいて、 たくさんのことを学んだ充実感が伝わってきました。今回の講座の内容を忘れずに、これからの長い人生で何度も行う「 書く」という行為を楽しんでほしいと思います。   *経済同友会の教育改革員会から出された政策提言「価値創造人材の 育成に向けた教育トランスフォーメーション(EX)~ 個の主体性を尊重し多様性を育てる教育とそれを支える社会環境の 整備~」の34~ 36ページに本校の実戦が取り上げられています。

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