PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

日本文化の授業

今日は、お父さんの会がありました。開始前に学校の周りの掃除をしてくださいました。

私からも品女DNAのお話を。

話題に出したANAの地上係員のコンテストで優勝した卒業生の記事です。

今、3年生は修学旅行中ですが、彼女は旅行前に病気になり(本人も白バラ冊子に書いてますが)出発当日まで飛行機に乗れるかどうかという感じでしたが、3週間後には元気に帰ってきたことも思い出です。

6年生は入試が終わるまでもう一息ですが、春はだんだん近づいてきました。

教員の有志が飾ってくれたおひな様も来年までおやすみなさい。
梅から桜へバトンタッチ。

これは、卒業生が卒業記念品として贈ってくれたものですが、年中行事に季節を感じるのも四季のある国のよいところです。

 

日本文化の授業では、この国の四季を愛でる感覚も大切にしています。

コロナ禍で着付けの授業の実施が難しくなっているので、ここ数年は、講演会をメインに、今年は希望者の実習をしました。

反物を伸ばしている写真

こんなに長い生地から着物が作られます。上下のある柄の着物は裁断が腕の見せ所だそうです。

教員がモデルに

質疑応答

Q2。決まった髪型はありますか?
A2。講演でもお話ししたように、 着物では顔をすっきり出します。
襟周りや首の後ろ(えもん) を美しく見せるのが魅力ですのでアップや、 前髪を耳にかけるのが良いですね。


Q3。和傘は着物以外では持ってはダメ?
A3。 どんな服装でもOK。 私の和紙と塗りでできた傘は濡れても嵐でも10年以上持ちましたよ。


Q4。18歳の成人式にどんな着物が良いですか?
A4。振袖は結婚するまでの正式礼装ですので、振袖を。
ご自分の好きな柄で良いですが大勢の中で目を引くのは曽祖母、 祖母、母から譲り受けたという品。
昔の技術の素晴らしさと、 歴史を纏う誇らしさは見ている人も幸せにしますよ。


Q5。雨傘を見せてくれた時、 後ろの帯が出ていたが良いのですか?
A5。もちろん雨に濡れないように傘を持ってください。( 説明の時に出ていたのですね)


Q6。着物のどんなところが好きですか? また纏う上で何が大切ですか?
A6。着物、帯、半襟、帯あげ、帯じめなどコーディネイト( 色合わせ)の楽しさが好きです。
纏うと凜と背筋が伸びるところも好き。
着物の世界観、つまり季節、TPO、 メッセージなどを考え相手を思いやったり、季節を纏う感覚を大切するように心がけています。

茶道の授業もお菓子を個包装にするなど、衛生管理に気を配り実施しています。

茶道2回目

床の間の代わり

茶道3回目

茶道4回目

不思議と人のために点てたお茶は甘くおいしいです。

いけばなの授業も行いました。

1日目

先生のお手本です

2回目は一枚の葉と1本の花で思い思いに。器も自分で作ります。

3回目

このバランスを覚えておけば、どこの国に行っても活けられるという基本形の盛花。

このほかにも礼法の講演を小笠原流のご宗家にしていただいています。

テキストにしているこちらの本は、電子書籍として販売されることになりました。

これからのグローバル社会、 多様性を大切にする社会の中で生きる生徒達にとって、 自分のアイデンティティーを確認し、 他者とのコミュニケーションを円滑にしていくために自国の文化を知ることは欠かせないも のです。 
これからも、こうした体験を大切にしていきます。