PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

28歳ホームカミングデー・生徒有志の生理の授業

先週末、65期のホームカミングデーを行いました。子連れの人もいて、すっかり大人になっていましたが、教員から見るといつまでもかわいい生徒です。一年生の宿泊行事の朝、寝坊した子が多くて、「明日は絶対に遅刻しません!」宣言する委員たちに、主任が「どうやって?」と聞いたら、「気合いです!」と答えていたのを思い出しました。

卒業生に伝えたいことはすべて『働き女子が輝くために28歳までに身につけたいこと』にすべて込めました。

20代の卒業生へのアンケートによれば、社会に出てからもアントレプレナーシップを発揮している品女生ですが(ウエブ調査による比較で統計的にも有意差が出ています)最近は、中高時代から学校の枠を越えて活動する子も少なくありません。何度かご紹介した「生理の授業」の活動を担当の渡邊よりまとめて報告します。

この問題は、昨今、女性の悩みを越え、社会問題として経済損失の文脈でも語られていますが、生徒達は、自分事として同性代の男子、共学校、そして、小学生に向けても問題意識をシェアしています。

自宅学習日の時間を使い生徒有志企画が、 開成高校にて出張授業をしました。

この出張授業は、 昨年度の文化祭起業体験をもとに始まった活動です。5年の生徒を 中心に活動していますが、 もうすぐ引退ということで新しいメンバーを募集しました。

今回の開成高校での出張授業は、 新しいメンバーを迎えて初めての講座ということで、 生徒たちも入念にリハーサルを重ねていました。

今回本校から参加した生徒は、1年〜5年(中学1年〜高校2年) の18名です。

開成高校からは、高校2年の生徒35名が参加しました。 講座日が、期末試験最終日だったのにも関わらず、 沢山の生徒さんが集まり真摯に向き合っている姿に感動しました。

講座では、 株式会社ユニチャームの方にご協力いただき様々な種類の生理用品 を提供して頂きました。

本校の生徒は、 生理の歴史や生理がタブー視されている理由を学術的に扱い、 生理用品を実際に触って血に見立てた絵の具と水を混ぜたもの生理 用品に染み込ませ、 どれだけ吸収力があるのかということをグループワークとして取り 扱っていました。

講座の後半に行った、 デート中に生理になった彼女への対応を演じるロールプレイでは、 生徒たちが持ち前の演技力で場を身近な問題として感じてくれてい たようです。

そして、開成高校の生徒さんも、 本校の生徒の説明を聞きながら男性側の意見を言ったりと、 生徒同士の交流を深める機会になっていました。

個人的には、普段担当している1年の生徒が高校2年の生徒相手に 、物おじせず話している姿勢を見て嬉しく感じました。

また、講座後に実施したアンケートでは、 講座を受ける前と後では生理に対する価値観が変わったという回答 が多く見受けられ、講座の意義を感じました。

開成高校での講座は、次年度以降も継続的に続けていく予定です。

今後とも生徒の活動を見守って頂けると幸いです。

開成高校で講義した話がFNN 系列のニュースサイトで紹介されました。
本人たち曰く「男性だから、女性だからということではなく、周りにいる人を気遣ったり声をかけたりが当たり前にできるような社会にしたい」とのこと。

「家事を大事に」東大合格者数トップの開成がなぜ? 3つの理由と“男性目線”脱却を図る新たな取組とは(FNNプライムオンライン) 

芝中学校・芝高等学校でも、 対面での生理の講座を開催しました。今回の芝高校での講座は、 昨年5月以来となります。

前回はオンラインで今回は対面とのことで、 生徒たちも試行錯誤を重ね実りの多い講座でした。

芝高校の担当の石渡先生からも好評を頂き、 来年度からも継続的に開催してほしいとのご意見を頂きました。

来年度の予定が出次第、開催時期をご相談する予定です。

また、今回の講座はミライクリエの方に取材に来て頂きました。 取材中、 生徒が地方に支部を立てたいことや活動を広めていくために取り組 みたいことを話していたので、 今後もサポートしていきたいと思いました。

共学校でも行いました。

品川翔英高校にてユニ・チャームでみんなの生理研修を担当してくださっている講師の方と協働し、初の共学校での講座を行いました。

その際にユニ・チャームの方から生理用品を提供していただき、さらにお土産で初経キット(女子生徒にはナプキンとチラシ、男子生徒にはチラシのみ)をいただきました。

生徒達は、学内で行う予定の、新入生講座やこれからの講座に役立てたいそうです。

#NoBagForMe『ソフィ みんなの生理研修※』品川女子学院と共同で同世代の学生に向けて実施

※講座の様子がFNNプライムオンライン産経新聞首都圏模試センターにて紹介されました。

*首都圏模試センターが発行している中学受験情報誌「shuTOMO」に、インタビュー記事が掲載されました。
以下のPDFからご覧頂けます。

学年主任の白石の記事も掲載されております。
WEBサイトに掲載されておりますのでこちらよりお読みいただけます。