9月1日(20250901)
夏は終わりませんが、夏休みは終わりました。 厳しい暑さが続く中、本日、2学期始業式が行われました。 留学生の紹介、大勢の表彰者、などなど盛りだくさんの内容でしたので、私の話は(極端に)短くしました。 短い方が喜ばれるようです(笑) (校長室の窓から)
始業式『多くを与えられた者は多くを求められる』
昨日は、山田進太郎財団主催のイベント「女子の未来の可能性を考えよう!」が本校で行われました。当日の様子は財団よりレポートが公開予定とのことですので、後日紹介しますね。 本日は、始業式でした。 マイクロソフトのビルゲイツがグローバルヘルスに全財産30兆を寄付するというニュースが話題になりました。「子供の頃、親がボランティアする姿を見てていた。『多くを与えられた者は多くを求められる』と教えられた」と、インタビューに答えていました。 寄付はグローバルヘルスに。ITの前にまず子供が生きることが優先だからと。 この一年、品女の次の100年のミッションとして、日本の潜在力としての女性の活躍に光があたる社会に貢献しようと、校内外の協力を仰いでいます。その中で、『多くを与えられた者』であっても、時間とお金の使い方は人それぞれだなぁと実感しています。 日本に生まれ、首都圏の私学に通っている生徒たちは、恵まれています。それに気づいていない子もいます。視野を広げる様々な経験を提供し、自分にできることで社会にお返しをする人に育ってもらいたいと願っています。 今日は、そんな話をしました。 人の力を借りられる人、さらには天の力、運にも助けられる人には、二つの共通点があると感じます。それは、 1,感謝を忘れず、報告を欠かさない 2,独り占めせず、シェアする これは、組織も同じこと。本校であれば、100年分の人たちが関わってきたチームとしてこの二つを実践していく。 一人一人がいただいた縁や恩はこれまでの積み重ねの上にあることを知って、社会へ返していく。 それが、一つの学校を超え、次の百年、「平和の使い」としての女性の力に光があたる社会を作っていくのだと思います。 以下は表彰です。 <中等部表彰> 【ECC 部】PDA 全国中学校 即興型英語ディベート合宿・大会 2025Best POI Prize Best Debater Prize 第 4 回 Nushi CupBest Debater Prize 【ダンス部】 日本中学校ダンス部選手権(ダンススタジアム)東日本予選 全国大会出場全日本小中学生ダンスコンクール東日本大会 金賞・全国大会出場 【演劇部】東京私立中学校演劇発表会 優秀賞 【剣道部】昇段(全日本剣道連盟) 初段【バドミントン部】品川区中学校研修大会 女子シングル 第 3 位 <高等部表彰> 【ECC 部】PDA 全国高校即興型英語ディベート合宿・大会 2025Best Debater Prize Best POI PrizeBest POI Prize 第 75 回品川区社会を明るくする運動青少年特別表彰 文化部門 団体表彰青少年特別表彰 文化部門 個人表彰 【剣道部】昇段(全日本剣道連盟)初段 【個人】高校生模擬裁判選手権 東京大会 金賞(東京都代表)高校生模擬裁判選手権 関東大会 表彰後、2学期からの受け入れ留学生の紹介もありました。今回はドイツ、タイ、アメリカからの留学生です。それぞれ練習してきた日本語でのあいさつに加え、英語でも挨拶してくれました。高校1年生のクラスに所属しますので、皆さん、声をかけてくださいね。卒業後にはお互いの国を行き来するほどの仲になる先輩たちもたくさんいます。
図書委員広報班のおすすめ本
図書委員会広報班生徒による本の紹介です。 杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』(新潮文庫nex) 主人公、燈真が有名小説家だった父の遺稿を探し回るうちに過去、そして父親の思いの真相に気づく、謎を紐解いていく-- 読めば読むほど謎の深まるミステリー小説です。 最後まで予測できない展開と、ラストで明かされる伏線回収に衝撃を受けます。 新たな読書体験をすることができミステリーが苦手、読んだことがない、という人にもおすすめの読みやすい作品です。 ぜひ紙の本で読んでみてください! 図書委員会広報班4年
第18回 高校生模擬裁判選手権・お知らせ
夏休み中も、生徒たちは講習、部活、そして様々なプロジェクトで動き回っています。 先日は、ダンスの大会で全国へ進み、主催者の方からご連絡いただきました。 第18回高校生模擬裁判選手権に参加した生徒から「お世話になった先生方に感謝の気持ちを伝えたい」と言うことで寄せられた報告文を紹介します。 以下。 この大会は、模擬裁判を通じて、・事実を的確に把握し、多角的な視点で考える力・事実に基づき論理的に意見を構成する力・意見をわかりやすく他者に伝える力を育成することを目的としています。 ■東京大会(予選) 弁護士会館にて開催され、18校が参加しました。金賞を受賞した2校のみが関東大会へと進むことができます。 ■関東大会(本戦) 大会は実際の東京地方裁判所の大法廷を使用し、被告人役や証人役を弁護士の方が務めるなど、本格的な裁判形式で行われました。各校が弁護側・検察側の両方を担当し、午前・午後に2試合の対戦します。 <報告> 事前には弁護士や検事の先生方とともに尋問や弁論を準備し、当日は裁判官・検事・弁護士・大学教授などを審査員に迎えて緊張感のある審査が行われました。午後の対戦に使用した「104号法廷」は、かつて麻原彰晃の初公判が行われた歴史ある法廷でもあり、特別な経験となりました。 <結果>6月7日 東京大会(予選) 本校は金賞を受賞し、東京都代表として関東大会へ進出しました。 8月2日 関東大会(本戦) 関東大会では、6年藤榮さんが活躍し、審査員特別賞をいただきました。 支援してくださった弁護士の中塚正記先生、川村勇太先生、服部幸太郎先生、検事の方、4名の先生方が、平日、休日問わず、相談に乗ってくださりました。それぞれの先生方の事務所にお邪魔させていただいたり、来校していただいたりして、検討を重ねました。また、支援検事が担当されている裁判もいくつか傍聴させていただき、検察庁にもお邪魔させていただくなど、滅多に経験できないことをたくさん経験させていただきました。毎週いずれかの先生の事務所に伺って検討しました。感謝の気持ちでいっぱいです。私たちが悔いなくこの大会を終えられたのは、支援してくださった弁護士の先生方と検事のおかげです。 今回の模擬裁判選手権を通じて、生徒たちは事実を見極め、論理を組み立て、他者に伝える力を大きく育むことができました。これは、現在2年生で行っているディベートの授業とも通ずるものです。大会の成果にとどまらず、今後の学びや人生に活かされていくことでしょう。 4人の弁護士・検事の先生方には日々のお仕事に加えてご指導を賜り、生徒たちにとってかけがえのない学びとなりました。生徒たちには、恵まれた環境で受けた御恩を社会にお返しする人に育ってほしいと思います。 2024年には、日本人として初めて国際刑事裁判所(ICC)の所長に赤根智子(あかね ともこ)氏が就任されました。戦争犯罪や人道に対する罪などを扱う国際裁判の場で、日本人が中心的役割を担っていることは、私たちにとって大きな励みとなります。模擬裁判で培った「事実を見極め、論理的に考え、わかりやすく伝える力」は、国内にとどまらず国際社会でも必要とされる力であることを改めて感じます。 ぜひ来年も、後輩たちには模擬裁判に挑戦し、さらなる成長を遂げてほしいと思います。 *私の所属している会議エンジン01で、9月5日(金)~7(日)まで、石川県・加賀温泉で様々なパネルディスカッションを行います。私は以下に参加します。以前、新潟で実施したとき、卒業生に声をかけられてびっくり!地方赴任中の保護者の方が参加してくださったこともあり、もし、ご都合がつく方がいらしたら是非。 9月6日(土)私以外のパネルメンバーをご紹介1時限 10:00~11:15 「AIで広告を作ろう!①講義編」久保明彦様/眞下伸友様2時限 11:45~13:00 「戦後80年、メディアが伝えない 日本の危機」秋尾沙戸子様/小山泰生様/森本 敏様4時限 15:45~17:00 「外国人の労働者とのより良い共生を考える」安田洋祐様 /ロドリグ マイヨール様/エナンディオ D.アンジャヤ様 詳細、申し込みは以下です。■ イベント公式HP(加賀市)https://kaga-city.jp/enjin01_k aga-onsen/program/program_6
高校生模擬裁判で躍動!
この度、第18回高校生模擬裁判選手権に3名の生徒が参加し、予選の東京大会で金賞(東京都代表)、本戦となる関東大会では審査員特別賞を受賞する生徒もいました。社会での活躍を応援する学校ですから、こういう世界に飛び込んでくれる生徒がいるのはとても嬉しいこと。少し詳しく報告させていただきます。 この大会は、高校生が検察官や弁護人となり、ひとつの刑事事件を題材に、主張や証拠を整理し、尋問や論告・弁論を行う「実演型模擬裁判」です。予選の東京大会では、18校中わずか2校しか進出できない関東大会への切符を見事勝ち取りました。 今回の関東大会では、現役の弁護士が被告人や証人役を務め、実際の法廷で本格的な裁判形式の対戦が行われました。生徒たちは午前と午後の2試合で、弁護側と検察側の両方を担当。事前に4名の弁護士や現役検事のサポートを受け、平日・休日を問わず何度も検討を重ねました。弁護士事務所や検察庁を訪問し、実際の裁判を傍聴するなど、生徒たちにとって普通では経験できない貴重な機会となりました。特に、かつてオウム裁判が開かれたこともある104号法廷で活動できたことは、彼女たちにとって深く印象に残ったようです。 法学部出身で指導にあたった教員は、この大会が日本弁護士連合会主宰の本格的なものであり、法曹界の専門家が審査員や役割を担うことに感銘を受けたとのこと。生徒たちは一つの事件を検察・弁護の両視点から検討する必要があり、客観的な視野と「リーガル・マインド」が求められる実践的な活動に触れました。法学部でもあまり学ばないような、事実認定そのものを深く掘り下げる作業を通して、リアルな法曹の仕事像を学ぶことができた貴重な経験だったとのことです。 法曹志望の生徒は鋭い法的思考力を発揮、論告を一人で担当した生徒は、膨大な情報を整理し論点を的確に指摘しました。そしてまとめ役を務めた生徒は、説得力と簡潔さのある文章を作成しました。この大会を通じ、生徒は自分の持ち味を発揮しながら、大きく成長したようです。
ヨーロッパ研修出発
これまで多くの事前研修を行ってきたヨーロッパ研修がいよいよ本番。期待と不安を胸に参加者全員が昨晩成田から飛び立っていきました。第1ターミナルの最終便に乗り込んでから14時間のフライトですので、まだワルシャワに到着するまで少しかかります。 今頃空の上で彼女たちは何を思っているでしょう。今回の研修では、クラクフの伝統やアウシュビッツの歴史を肌で感じ、オーストリアでは多くの芸術に触れてきます。歴史の重みと美しいものに心を震わせる、この年齢でのきっと有意義なものになるはずです。たくさんのものを抱えて日本に戻ってくることを願っています。
チェンジ・エージェントプロジェクト始めます!
酷暑が続きます。ハワイ・・ではなく静岡の写真です。学校閉校期間が明けて、校内に生徒たちの明るい声が響いています。 終戦の日、100年続いた女子校の果たす役割について考えました。与謝野晶子が、「われら平和の使い」と詠った校歌を戦前から歌い続けてる私たちが今、できることは何かと。 そして、友人が送ってくれたこのコメントを読んで、やはり愛だなぁとしみじみ思いました。 原爆の日の広島湯崎知事のスピーチも心に響きました。 第二次大戦を決めた米国議会での賛成票388(男性)、反対票1(米初の女性議員)というエピソードは何度も紹介してきましたが、性差より個人差ではある前提で、統計的にも争いを好まない女性を「平和の使い」として、もっと数多く意思決定の場に送り出すこと、それが女子校としての役割とあらためて思いました。 品川女子学院は、創立100周年という節目を迎え、 これまで積み重ねてきた歩みの上に、 混沌とした世界の中ににあっても、よい違いを創るために勇気をもって一歩踏み出すことのできる人を育てるため「チェンジエージェント プロジェクト」を始めます。 社会をよりよく変えるために必要なのは、自ら考え、 他者と協働し、社会に働きかける力。生徒一人ひとりが「 誰かのために行動する」経験を重ねる中で、 自分の可能性と出会い、未来を切り拓いていきます。 このサイトでは、生徒たちの挑戦や、企業・ 地域との多彩な連携の様子をご紹介しています。社会に小さな変化を起こす、その最初の一歩がここにあります。 今後、チェンジ・エージェントプロジェクトを育てるため、 社会によい違いを創るイベントは積極的に共済していきます。先日ご案内した、8月31日の、品川女子学院・山田進太郎D&I財団共同イベント「女子の未来の可能性を考えよう」は、本校からの申し込み枠がいっぱいになりそうでしたので、今日、財団のご厚意で広げてもらいました。財団は国際的な教育カンファレンス「SXSW EDU 2026」 にエントリーしています。ジェンダーギャップ118位という悲しい現実の日本から世界に向け女性活躍につながる教育の発信ができることは意義あることなので、投票で応援よろしくお願いします。 投票期間:2025年8月5日(火)〜8月25日(月)16:00( 日本時間)(米国時間:8月5日〜8月24日) 投票はこちら パネルテーマ 詳細 さらに、 9月5日にはスタンフォード大学で実施されるこちらのイベントで もGirls Meet STEMの事例を紹介するそうです。 8月31日のイベントでパネルに登壇してくださる東京都の松本副知事から以下のご案内をいただきました。こちらも、是非。 “自分らしいキャリア”を考えるための講演・対談イベント (定員200名・参加無料)シーナ・アイエンガー氏登壇! キャリアや進路を考えるヒントを一緒に見つけましょう▼日時 令和7年8月25日(月) 16時30分~18時20分▼場所 Tokyo Innovation Base (有楽町)▼お申込みは以下です。https://hataraku-josei-event. metro.tokyo.lg.jp/
色とりどり
B棟1階の廊下を歩いていると、ベランダに色とりどりの服が。顧問に聞くと被服部が作った衣装を洗濯して干しているとのこと。ちょっとした展示のようになっています。お休みの時期らしい光景です。
図書室引越日記 #16 吾輩は新図書室である。
吾輩は新図書室である。名前はまだ無い。 夏目漱石で始まり、夏目漱石で締めます。 図書室なので、文学作品の冒頭文をもじりながら引越日記をお送りしてまいりました。 どの作品も図書室にある本です。 気になる冒頭文があったら読んでみてください。 ブログでは紹介しきれませんでしたが、新しい図書室はたくさんの方に協力していただいて完成しました。 引越を支えてくださったすべての方に感謝して、引越日記を終えたいと思います。 図書室 岩崎 図書室引越日記 #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12 #13 #14 #15