いつもより室温低め
今日は試験1週間前の土曜日。いつもなら、放課後の職員室前の廊下はとても混雑します。職員室の教員を呼び出して、廊下のホワイトボードを使って熱心に質問する姿が多数見られます。廊下は生徒と教員で溢れ、体感で2度室温が高くなります。 下校時刻直前はご覧の通り。寂しい限りですが仕方ありません。一日でも早くこの掲示が外せて、ホワイトボード一面に数式が書かれる日を心待ちにしています。 まあ、そうなったらなったで廊下が歩きにくくて困るのですが。
先生がたくさん
毎週水曜日は原則職員会議を行っていますが、今月は2回続けて職員研修を実施しました。先週は、生徒がマークシートで評価してくれた授業アンケートの集計データを元に、評価の捉え方や授業等の改善方法を探るアドバイスを講師の方からいただきました。 そして今週は、品川警察署の方に来ていただき、防犯の講習および実際に刺股を使った犯人制止の訓練をしていただきました。講堂での講習後、全専任職員で体育館へ向かったのですが、そこで練習をしていたクラブの生徒が「こんなにたくさん先生っているんだ」とつぶやいていました。いつもは教室に1人の教員が集団でいると、生徒には違和感があるようです。 刺股の練習は学年ごとに行い、どこも教員同士が本気モードで取り組んでいましたが、小柄な女性教員が立ち向かっていると、○○先生頑張れ、という声援が飛びました。何か変だなと思いながら、実際にこういう場面が起きないことを祈りました。
風が吹いたら大変です
昨日の総合学習は、4年生が進路選択のヒントになるinspire High、5年生は進路ガイダンス、そして6年生は卒業アルバムと受験用の写真撮影でした。 6年生は必死です。家族や将来出会う人たちと何回も見ることになる卒業アルバムの個人写真ですから、5時間目が終わった瞬間に全員準備を始めます。髪を入念に手入れして、ゆっくり撮影場所まで移動していきます。風なんか吹いたらえらいこと。一からやり直しとなります。 また、受験用写真は制服にネクタイを着けず撮影します。つい最近までは、生徒の正装である制服を正しく着用して撮影していたのですが、最近は受験写真データを大学が学生証に転用するため、高校の制服不可の指定が多くなりました。したがって私服に見えるシャツで撮影会です。 昨年私も学年主任として指示をしたのですが、ネクタイをしてはいけませんよ、という指示にはとても違和感があったのを覚えています。
いつも図書館
先週水曜日の職員会議中に海外から帰国していた卒業生が遊びに来たようなのですが、会議中で会えず、メモを置いていってくれました。 高校3年の時に担任をしたのですが、バトン部で5年間活動したあと一気に勉強にシフトしてアメリカのコミュニティ・カレッジに合格、そこでも寸暇を惜しんで勉強し卒業後ニューヨークの伝統のある大学に移りました。今はロンドンで3年半とのことです。 ここまで書くと、順風満帆に聞こえるかも知れませんが、クラブではそれなりに悩みもあったようですし、高3の時は学校内外での勉強が大変、アメリカに行った当初も戸惑うことや少し危ないこともあったようです。ニューヨークではさぞ大都会の生活を満喫しているかと思いきや、土日は常に図書館にいるのであまり街のことがわからないとのことでした。 楽しいことばかりでなく、大変だった経験を語ってくれるもの先輩卒業生の良さ。いつか生徒に向けて話しをしてもらおうと思っています。 以前はこの呼び方をされることも多かったのですが、今は教員を含めて少なくなりました。
想定外を想定して下さい
土曜日は4、5年生の保護者会にご参加いただきありがとうございました。どちらの学年も私からは、進路に関してのお嬢様の予期せぬ展開に心の準備をしておいてくださいとお伝えしました。お嬢様が何かを言い出すときは、突然に見えてもそれまで一生懸命考えた末の発言である可能性が高いです。いきなり言われた方は驚いてしまい、その時に「何で突然」とか「今まで言ってきたことと違う」とか「よく考えもせず」などと咄嗟に言ってしまいがちです。しかし、とりあえずはしっかり話を聞いて、真意が読めない時は学校にご相談いただくのも一つの方法だと思います。 学校ではしっかり進路指導や学習指導を行っていきますが、それでも、進路の迷いが皆無で成績も順調に伸びる生徒というのは稀です。想定外の進路希望や成績になったときに、お嬢様にどう言葉をかけるか。保護者の方も先に少し考えておいていただければ幸いです。 昨年度卒業生
土のにおい
毎年この時期になると、学校前の歩道脇に生徒が花を植えます。花自体は国土交通省が用意して下さるのですが、それを中1の生徒が一鉢ずつスコップで穴を掘って花壇に並べていきます。東京都心ではめったに嗅ぐことない土のにおいがしました。
10分間の主役
昨日、職員室前の廊下で立ち話しをしているときに、5年生徒会役員のグループに遭遇しました。直前に終わった役員会が本年度最後の集まりだったとのことで、少しテンションが高め。最長で4年つとめた仕事が終わったわけです。以前にも少し触れましたが、生徒会役員は、生徒活動のサポート役に徹してきたグループで、華やかな行事やクラブ活動などを常に支えてきました。時には嫌われ役にもならなければならず、表に出ることはほとんどありません。そんな彼女たちも、本日の生徒会選挙前の退任挨拶だけは、唯一の主役。精一杯の拍手を送りたいと思います。 そんな5年生に、教師の悪い癖で「さあ明日から受験勉強が始められるね」などと余計なことを言ってしまいました。拍手の前に反省します。今日、この伝統の生徒会室を使用する最後の役員が決まります。
始業式からやっと3日目
長かった今回の緊急事態宣言が終了しました。4月10日の始業式以来、緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の期間に該当しなかった日は、最初の2日間しかありませんでした。もちろんこれからも感染予防対策をしっかり行なわなければなりませんが、少しずつ通常の学校活動に戻していければと思います。今回のことを通して(まだ終わっていませんが)、あたりまえと思えた日常生活を維持することが、どれだけ大変かを改めて感じます。気を緩めず、この貴重な日常をみんなで守っていきたいと思います。 各クラブも徐々に通常の活動を再開できそうです。(写真は現6年生と横浜で撮影会を行った時のもの)
論語と算盤
本日は、朝のホームルームで文化祭の閉会式が動画視聴の形で行われました。講評のあと、1、2年生のクラス、各クラブの表彰があり、最後は生徒が作ったmemory of festivalというビデオ。この中での生徒の表情や、舞台での姿を見ていると、中等部校長からもあった通り、リアルでできて本当に良かったなと思いました。 6時間目の起業体験の講評の中では、7月にここに載せた二宮尊徳の言葉を紹介させていただき、企業理念と経営のバランスの重要性をお伝えしました。3~5年のどのクラスも本校起業体験の主旨を理解し、企業理念から出発しましたが、経営はなかなか難しく黒字にならなかったクラスもありました。一般の企業なら改革を継続して経営を安定させるのですが、文化祭は2日間ですから改善するにしても1回しかチャンスがありません。ずっと考えてきたことを1日で修正するのは勇気がいりますが、今年の各クラスはその修正力が抜群でした。この点に関してはサポート委員の方からもお褒めの言葉を多くいただきましたが、3,4年生はまだチャンスがあります。次年度頑張ってください。 標題は渋沢栄一の著書で、やはり理念・道徳と経営の重要性を説いているものですが、本校の新校舎を作っていただいている清水建設では、相談役として縁からこの言葉がそのまま社是になっているようです。