A DIFFERENT KIND OF POWER(20261020)
週末に読んだ本です。
『KINDNESS 思いやりと優しさで世界を変える』(河出書房新社2026)
著者はジャシンダ・アーダーン。2017年から2023年までニュージーランドの首相だった女性です。
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2019年3月にニュージーランドのクライストチャーチでテロ事件が起きたとき、私は修学旅行の引率で同国のオークランドにいました。
クライストチャーチとオークランドは数百キロ離れていますが、おそらくは同時多発テロを警戒してオークランド中心部もサイレンを鳴らしたパトカーが走り回り、騒然とした雰囲気になっていました。
そんな状況の中、ホテルの部屋でテレビのニュース番組を流しっ放しにし、旅行会社の方とも連絡を取り合いながら、私も不安の中で事態の推移を見守っていました。
やがて、アーダーン首相の会見が、ライブ放送されました。
それを見たとき、「この人はたいへんな『人物』だ」と思いました。
人々の動揺に寄り添い、安心させ、しかしテロに決然と立ち向かう、まさに真なるリーダーシップを見ました。
そのとき彼女は、38歳。私が最初に担当した卒業生と同じ歳だと知って、その意味でも驚愕しました。
本には、事件当時のことも含めて人生の波乱万丈・紆余曲折が書かれており、政治家の自叙伝というより、ビルドゥングスロマンのようでした。
本の原題は“A DIFFERENT KIND OF POWER”。こちらの方が邦題よりも本質を表していると思います。政治家としての、また人間としてのPOWER=強さの意味を定義し直してくれる本です。
超おすすめです。

2026.10.20 [中等部校長]