特別講座他報告
セブン-イレブン様に特別講座を開催していただきました。有志団体eggskyの生徒よりの報告です。 ______ 今回のセブン-イレブン様との企画では「私が刺さるコンビニ」 ということで、商品やサービスを考えるのではなく、 私たち世代がコンビニに求める「価値」 を見つけるという内容になっており、 私たちとしてもあまり考えたことがないテーマでしたので、 発案がとても難しかったです。しかし、 一つの案から企業の皆様とも一緒に想像を膨らませていくという作 業が本当に楽しく、 発見が多い素敵な経験をさせていただきました!みんなで共有し、 創り上げたイメージがいつか形になれば嬉しいです! 担当の丸山より特別講座の報告です。 三井住友信託銀行の皆様に特別講座「みなさんの「ミライ」と「お金」」を実施していただき、28名の生徒が参加しました。 今回講師を務めてくださったのは、三井住友信託銀行に勤務されている本校のOGです。自己紹介では当時のお写真も見せていただきました。 講座は、生徒たちが将来やりたいことを考え、それを実現するためにお金がかかるかどうかを検討するワークからスタート。「大学院に行く」「留学をする」「犬を飼う」「推し活をする」など様々なビジョンがあがっていました。 次に、将来に備えたお金の貯め方について、世の中の状況や具体的な数値・方法などを教えていただきました。確実に貯蓄をするためには「先取り貯蓄」をした方がよいことや、お金の保有の仕方にも様々な方法があること、リスクをコントロールするために「分散投資」するとよいことなどを学び、中高生の頃からこのような学習の機会があることの重要性をあらためて感じました。 投資のシミュレーションでは、目標とする金額を貯めるには毎月いくら投資したらよいか、利回りはどのくらい必要なのかを実際に計算してみることで、「意外と貯めることができるかも!」という嬉しそうな声もあがっていました。 今回の講座がお金に関心を持つきっかけとなり、自分の叶えたい「ミライ」に向けて、賢くお金と付き合うことが出来るようになってもらえたら嬉しく思います。 担当の塩崎より、エスパスルイ・ヴィトン特別講座の報告です。 エスパスルイ・ヴィトン特別講座報告.pdf (4.96MB) 続けて、東京都写真美術館見学につきまして、塩崎より報告です。 教科イチ押し見学会2024東京都写真美術館.pdf (4.78MB)
家庭科の特別授業
家庭科の特別授業をご紹介します。 担当の山下より報告です。 *毎年、家庭科の授業で行っている、金融教育の報告です。 4年家庭基礎にて、お金の教養講座を実施いたしました。ファイナンシャルアカデミーの講師の方々に来ていただき、 全クラス2時間ずつ講義をしていただきました。この講座は今年で11年目となります。普段は友達や家族とも中々話さないお金の話。例えばブランド品やスマホは新品を買う?中古品を買う?といった身近な話から、リセールバリューのあるものを考えたり、住宅ローンの金利について学んだり、幅広いお金の知識を教えていただきました。ちょうど日銀の政策金利の引き上げが発表されたタイミングで、バブルの頃と最近の金利の違いなどを示しながら、今後どう推移していくかまで含めたお話をしてくださり、経済との繋がりを直に感じたという感想もありました。生徒たちの感じ方は人それぞれで、地方のマンションであれば、20代でも買える!とワクワクする生徒もいれば、都心部のマンション価格を知って、必要な収入を逆算していくと結構厳しいかも...となる生徒も。住みたい家(の価格)から逆算して、職業→進路を決めていくのも面白そうという声もありました。講師の方が仰っていたように、同じ話を聞いているはずなのに、大人になるのが怖いという生徒もいれば、大人になるのが楽しみと全く違う感想があるのも面白く、それぞれの考え方が表れる時間になっていました。今回は講座後に、授業で「1万円以内で価値を感じるもの」をグループごとに考え、プレゼンする機会を設けました。ツアーコンダクターのように、登山や日帰り旅行を提案するグループもあれば、小動物を購入し一時的ではなく一緒に過ごす時間にも価値があると考えるグループや、親孝行など家族でのご飯に使う、あえてゲームセンターなどで浪費する、という声もありました。「シンクライフ、シンクマネー」講座の中のこの言葉が指すように、生活や人生を考える上でお金の話は切り離せないもの。そんな視点を持ち、自分の人生を送れる生徒が増えたら嬉しく思っています。ファイナンシャルアカデミーの小野原様、 今年度もありがとうございました。 *4年生の「家庭基礎」の授業にて、一般社団法人ソウレッジ様による特別授業 を実施いたしました。 ソウレッジ様は「 性教育と避妊の支援で長期にわたる悲しみの減少をめざす」 を理念に、ユースクリニック普及のための海外研修、 緊急避妊薬の無償提供、 性教育などを含めた政策提言などを行なっています。 代表の鶴田様と副代表の鈴木様にお越しいただき、今回は「 性のトラブルを予習して実際に起きた時に適切な対処をできるよう になる」ことを目的に、 ボードゲームを用いたワークショップを実施していただきました。 最初の講義では、事業内容の紹介や、 海外では5歳から性教育が始まることや、 ユネスコの国際セクシュアリティ教育ガイダンスの内容のうち、 日本の教育で教えているのはごく一部であることなどを教えていた だき、その後グループに分かれゲームがスタート。すごろく形式で各マスにケースの内容が書いてあり、 クイズに答え→グループで対話し→解説を読む、 という流れで進んでいきました。 わいわいと楽しそうに、グループで対話や経験談を共有し、 盛り上がっている姿が印象的でした。 ボードゲーム後の質疑応答の時間では、月経や中絶、 痴漢など多岐にわたる質問が出ました。一つ一つの質問に丁寧に答えていただき、 特に低用量ピルや子宮内システム、 日本での未承認のパッチなどの話に生徒たちは驚いていました。 有志団体のCLAIR.に所属している生徒からは「 日本の性教育の遅れを感じる中、 生理以外についても課題がたくさんあると体感できた」 という声もありました。その他にも「学校で学ぶことができないと思っていたことだった」 「知らないを知ることができ、 自分の身を自分で守ることができそうだと思った」「 友達とこのような話を今までする機会がなかったが、 話し合える良い機会だった」といった声もあり、 学びの多い充実した時間となったようです。 ソウレッジの皆様、貴重な機会をありがとうございました! *こちらも4年生の「家庭基礎」の授業の報告です。スリール株式会社様による特別授業を実施いたしました。 スリール様では企業向けの女性活躍やDE&I推進に加え、大学生向けのキャリア教育(ワーク&ライフ・インターン)を行っています。私も学生時代にワーク&ライフ・インターンに参加しており、共働きのリアルを体感し、将来の輪郭が少しはっきりとしたのを覚えています。 今回は子ども家庭庁のプログラムの一環として、将来に向けて自分の「なりたい姿ワーク」と、実際に子育て中の方に子ども連れで来ていただき「パパママ先生インタビュー」を実施していただきました。 「なりたい姿ワーク」では、授業の中で考えたLife visionのワークシートをもとに、それを実現するための壁があるか、それはどんなものか、なども深掘りして考えました。スリールの講師の方は2名とも副業をされている方で、仕事やプライベートも含め、様々な選択肢があることをお話していただきました。 「パパママ先生インタビュー」では、2〜3グループに分かれ、仕事や子育てのお話を伺いました。普段はなかなか赤ちゃんと接することのない生徒たちですが、赤ちゃんが登場すると大歓声が!授業が終わった後も抱っこさせてもらったり、様子を微笑ましそうに眺めていたりと、いつもとは違った生徒の表情が見られたのも印象的でした。 事後アンケートでは、「仕事を楽しいと思えるような職業に就こうと思ったし、自分が楽しいと思えるような企業で働いてみたいと思いました。実際に赤ちゃん見て私も育てたいと思いました。」といった感想や、「あまり子育て世代の大人と話す機会がなかったのでとても新鮮で楽しかったです!」「赤ちゃんがとても可愛く、パパママ先生の人生が楽しそうでした。」といった声がありました。 本校の生徒たちは「働く」ことについて強い関心があると感じますが、一方でキャリアを積むこととライフイベントが重なることもあり、両立できるか不安に思っている生徒もいます。実際にパパママ先生の話を聞き、子どもと接してみることで、将来のイメージが少しでも描けたらと思っております。 スリールの皆様、貴重な機会をありがとうございました! この特別授業について、先方からプレスリリースが出ましたので紹介します。 スリール株式会社、中学・高校の家庭科授業で ライフキャリアデザインを実施~授業を通じて中高生の結婚や子育てに対する意識が大きく変化~
地域との交流・お知らせ
本校は社会とつながる活動を大切にし、それぞれの学年や有志グループが活動しています。品川の地で100年の学校でもあるので、地域との交流も大切にしています。 担当の河合から報告です。 防災に関する品川区の森澤区長とのタウンミーティングに防災有志 の生徒数名が参加して参りました。 「品川区での共助の課題について考える」というテーマで, 行政の担当者,地域住民,立正大学, 近隣他校の方々とディスカッションをし, 最後には生徒たちからお願いをして, 森澤区長と集合写真を撮っていただきました。 引き続き,行政とのつながりも大切にしていきます。 12月3日には、品川区主催の産学官連携フォーラムに学生団体「Like me」と「charme」が招待され、各団体の取り組みについて発表の機会をいただきました。 担当の塩崎より報告がありましたので、PDFを添付します。 産学官連携フォーラム「「ともに創る 自分らしくミライを実現する都市」~世代をこえたリーダーたちと考える未来都市しながわ~」参加報告.pdf (3.92MB) 北品川ゆうゆうプラザでネイルサロンレクを行った班が、第2回のイベントを実施しましたので、 ご報告させていただきます。(1回目のイベントの様子はこちら) 今回は北品川ゆうゆうプラザの利用者のみなさまを品女にお呼びし て、班員だけでなく品女生からも希望者を集め、 合計23名でガトーショコラ作りを行いました。 そのときの様子をゆうゆうプラザのブログにてご紹介いただいてお ります。中高生とLet's cooking ケーキをつくりながらクリスマスパーティー♪♪ 参加された皆様からは、ケーキ作りというより、 普段かかわることのない世代同士での交流がなにより楽しかった、 とお声をいただきました。 CBLとしての活動は今回で終了となりますが、 このご縁を繋いでいけるよう、形を変えて定期的にイベントを開催していきたいと考えております 。 *今年度、登壇した会議の様子がHPで公開されましたので紹介します。 あすか会議2024 「アントレプレナーを生み出す教育~これからの時代の人材育成の手法を考える~」漆紫穂子×水野雄介×山口文洋×鈴木寛 【知見録記事URL】https://globis.jp/article/tuno 2ju4_k/ 【Youtube】https://youtu.be/aTj4fZ7hpVo *日経XWomanにて、シフターフッドについて取材された記事が掲載されました。有料記事ですが紹介します。 ゆで卵1200円に驚愕… 品川女子理事長が日本に必要と痛感したもの
作画部×骨髄バンク・イトーヨーカドー様との取り組み
明日は卒業式です。国道沿いの新校舎の講堂で行う初の行事となりました。実はまだ引っ越し前なのですが、6年生はコロナ禍で学校行事に影響が出て、また改築工事で部活などにも制限のある学校生活でしたので、何とか、間に合わせられないかと工夫して、この日を迎えることができました。 さて、少し前のものも含めて、報告をもらったり書き留めたりしていた記事を更新していきます。 作画部×骨髄バンク 顧問より報告です。 作画部は普段、 好きなイラストを描いてまったりと活動をしていますが、「 イラストの力で社会貢献」 を合言葉に社会貢献活動にもチャレンジしています。そのような活動の1つが公益財団法人日本骨髄バンクさまの支援活動で、代々、継続しています。今年度は骨髄バンクさまの活動を普及啓発するポスターの作成と展 示、オリジナルグッズを作成して文化祭で販売しその利益を寄付。 また、品川駅前で街頭募金を行いました。 先日、今年度の寄付金を持って事務局へ伺い、寄付金の贈呈、 今年度の活動報告、今後の活動予定をお話しし、 意見交換も行いました。 最後に日ごろの活動に対して骨髄バンク理事長より感謝状をいただき、部員一同感激しました。また、 日頃の活動の様子と事務局訪問の様子を骨髄バンクさまのMONT HLY JMDPや公式Xなどで紹介してくださいました。 来年も新たな企画で骨髄バンクさまの活動を支援しようと、 準備を始めました。 広く皆さまに骨髄バンクさまの活動を知っていただくため、 部員たちは頑張っています。現在は「# オレンジ30000チャレンジ」を支援しています。 公式Xhttps://x.com/jmdp1789/status/ 1868930471734001729?s=12https://x.com/jmdp1789/status/ 1896821991233204240?s=46https://x.com/jmdp1789/status/ 1897120768552763887?s=46https://x.com/jmdp1789/status/ 1899701943779664045?s=46https://x.com/jmdp1789/status/1903038536431042707?s=46 公式Instagramhttps://www.instagram.com/p/ DCOWohBzc_a/?igsh= MzRlODBiNWFlZA== MONTHLY JMDP.pdf (718.98KB) イトーヨーカ堂×総合学習 家庭科の山下からの報告です。 今年度は株式会社イトーヨーカ堂様にご協力いただき、様々な取り組みをさせていただきました。8月に開催しましたSJ OPEN DAYにお越しいただいたことがきっかけとなり、店舗や会社内の様々な部署の方のご協力のもと、生徒たちだけでは実現できないような取り組みをすることが出来ました。食品ロス削減に向けた取り組みと、お米の消費推進のための取り組みを実施しましたので、ご紹介いたします。 1.イトーヨーカドー様店舗において、てまえどりを推進するためのPOPを掲示 10月末よりイトーヨーカドー様の全店舗で設置するPOPとして、本校生徒が作成した「てまえどり」POPが採用されました。フードロスに取り組んでいる1年E組と、CBL4B7班(※)が、目につきやすいデザインを考え、環境月間の時期に合わせて掲示していただきました。(※)CBLは4年生が家庭基礎で取り組んでいる、グループで行う8ヶ月間のプログラムです。 2.イトーヨーカドー大井町店様にて、お米の購入を推進するためのPOPを掲示 CBL4B6班では「日本人のお米離れの解消」を目指しており、大井町店様のご協力のもと、お米売り場の一部を考え、実際にPOPやのぼりを設置させていただきました。設置にあたり、商品部の方経由で農家様の声を拾っていただき、自分たちが実際に食べて感じたお米の魅力も盛り込みながらPOPを作成しました。10月末から1週間設置し、その前後で購入数量や売り上げの比較も行いました。(売り上げはアピールした2つの銘柄で、約30%〜40%の※売り上げ増となりました。)※イトーヨーカドー大井町店、2024年10/21~27とPOP設置後10/28~11/3の売上比較 お米と合わせて販売する商品など、売り場自体の提案をさせていただき、大変貴重な機会となりました。 3.イトーヨーカドー大井町店様にて、てまえどりを推進するためのPOPと音声の設置 CBL4B7班では、校内にあるヤマザキショップにおける食品ロスに注目していましたが、イトーヨーカ堂様とつながり、実際の店舗で食品ロスを防ぐためのチャレンジをさせていただきました。大井町店様のご協力のもと、特に廃棄につながりやすい牛乳・パン売り場に「てまえどり」推進のPOPと、音声(よびこみくん)を設置しました。期間中は毎日店舗に通い、手前どりがされているか目視で確認を行いました。前日分の在庫が翌日には捌けており、音声での声かけも好評だったそうです。店舗に設置されると感動や喜びもひとしおで、家族や周りの反響も大きかったようです。 イトーヨーカ堂の皆さま、お忙しい中貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました!
お雛様・女性の健康問題
寒波から一転、春を感じる暖かさが続いていますね。 今年も、校内に卒業記念品で寄贈してもらったおひな様を飾っています。 *女性の健康問題についての取り組みを紹介します。私も応援しています。 女性のための新しい医療メディア|女性が納得して医療を選べる未来へ 私自身、学生の時は月経困難で、激痛のため試験会場で倒れたこともありました。当時は治療用の低用量ピルが普及していなかったので、部活の試合や入試など大事な日が生理にぶつからないようにと祈るような気持ちでした。 40代後半から心身の不調があり、ハートセンターや心療内科など何件もの病院に行き、専門病院で更年期とわかるまで数年を費やしました。体の不調は不安になり、気持ちのコントロールができないことに、経営者として失格なのではと引退も考えました。 数年前、乳がんの手術をしたあと、母が卵巣がんで早逝していたこともあり、検査をしたら遺伝性とわかり、子宮と卵巣も予防切除しました。 女性の体に起こることは発言をタブー視されますが、事前に正しい情報を得ていれば無用な不安になることも、病気を防げることもあります。私のような体験を生徒たちにはさせたくないので、中学生から婦人科のかかりつけ医を持つことを著書などでもすすめています。また、PTAの会合の折などに、生徒の親御さんにこうした話をシェアすると、実は自分もという人が予想以上に多いことにも驚きます。 これは、女性の問題でなく、社会の損失なので、女子教育の現場からも協力していきたいです。 生徒たちが、生理の授業を他校でも行っていることはとても意義のあることと思っています。 *以前も紹介した生理の授業の取り組みです。 *2/20のブログでもご案内しましたが、この度、Gakkenから本にまとまりました。全国の図書館などに置かれ、この取り組みが広がっていくことを願っています。
特別講座「弁護士という生き方」の報告とお知らせ
寒い日が続いています。 中学2年生のいけばなの授業で先生が活けてくださいました。事務所前に飾らせていただきました。 先日行われた特別講座について、担当の窪田より報告です。 3名の女性弁護士をお迎えし、特別講座を開催しました。講師をしていただいたのは、菊間千乃さん、大門あゆみさん、岩永亜智加さんです。皆さんは同期で親しくされており、さまざまな学校を訪問し、特に女性弁護士を増やすための活動をされています。 最初に、ご自身の紹介と弁護士という資格についての説明がありました。3名それぞれ異なる経歴をお持ちで、大学の法学部や法科大学院を経て司法試験を受験した方、他の職業から転職した方、日本と米国でそれぞれ資格を取得した方など、多様なキャリアパスが紹介されました。日本における女性初の弁護士の一人には、昨年9月まで放送されていたNHKの朝ドラのヒロインのモデルにもなった三淵嘉子さんがいます。しかし、90年ほど経った現在でも、女性弁護士の割合は全体の2割に達していません。社会には半数以上の女性がいるにもかかわらず、日本全国の裁判所支部のうち、女性裁判官が一人もいない場所が57か所もあるという現状が共有されました。 次に、弁護士になるための方法について説明がありました。法曹の資格を取得する(司法試験を受験する)ルートはいくつかあります。一般的に知られているのは、法学部や法科大学院を経て司法試験を受験するルートですが、近年、高校生の合格者が出たことで、予備試験ルートも認知されるようになりました。 講座の中盤では、1~6年生を縦割りの9班に分け、さらに3班ずつ原告・被告・裁判官の役割を割り当て、民事の模擬裁判を行いました。扱った事件は、実際の裁判をもとにした、トランスジェンダーの方が職場でトイレを使用する際の問題についての訴えでした。自分の立場が指定され、その条件のもとで主張を行い、相手の意見を聞いて反論し、両者の言い分を踏まえて裁判官が判断を下すという形式で進められました。一見ディベートのように見えますが、法を用いてその場の条件に当てはめながら、特に原告と被告のそれぞれのクライアントに有利なように議論を展開する点が、ディベートとは異なる難しさだったようです。ワークの最後には、各班の代表者が話し合った内容とまとまった主張を発表しました。 その後、講義と質疑応答が行われ、弁護士を目指すために中高生のうちにやっておくと良いことについて、以下の点が挙げられました。 ・論理的思考力を鍛えること ・新聞やニュースの真偽や背景を常に考えること ・世界の出来事の中で、自分の関心領域を見つけること ・身近なルールの目的や理由に関心を持つことこうしたことを意識して生活することで、法に携わる姿勢が養われるとのことでした。 充実した内容の特別講座となり、参加した生徒たちは、弁護士の方々から直接話を聞けたこと、ストレートではないキャリアルートの知識を得られたこと、理系でも弁護士を目指せると確認できたこと、さらに模擬裁判を通じて考える難しさと楽しさを実感できたことなど、多くの学びがあったようです。終了後のアンケートにも、多くの意見が寄せられました。 また、終了後には6年生の参加者が熱心に個別質問をしていました。実際に大学に進学し、法を学び、法曹を目指しているからこそ、6年生のこの時期に参加した意義が大きかったのではないかと思います。 この特別講座は、どの学年・どの立場の生徒にも響く内容だったと思います。本校からも、そして日本全国の弁護士やその他の法曹関係者に女性が増えることを願っています。3名の弁護士の先生方、お忙しい中、本当にありがとうございました! 女子中高生が教える 男子にも知ってほしい生理の話 本校の有志生徒団体「CLAIR.」の活動が、Gakkenさんから書籍化されました。各地の学校や図書館等に配架されるそうです。 パソナグループより、国際女性デーに合わせて行っているイベ ントをご案内 がありましたので、共有します。 わたしたちの未来を考える~新しい自分のはじまり~ 2025年2月28日(金)、3月1日(土) 詳細はチラシ・HPをご確認ください。
第3回 日本睡眠協会×JINS 寝る育特別講座・お知らせ
先週土曜日は、例年やっている1年生PTA向けの「親子のコミュニケーション講座」を開催し、私もお話ししました。年々お父さんの参加が増えています。 その後、3年生と5年生の保護者会で百周年に向けてこれからも女子教育を大切にしていくというお話をさせていただきました。 先日のブログでお知らせした能登半島豪雨災害への古タオル支援ですが、生徒たちが自宅から持ち寄ってくれて、300枚が集まり、カタリバへ送りました。 *****日本睡眠協会とアイウェアを企画販売しているJINSによる3回シリーズの特別講座の最終回の様子を担当の直井より報告します。 *****「日本睡眠協会様」と「JINS様」による『睡眠と生活習慣』 特別講座の最終回がありました。今回は夏期休暇中(2週間) に各自で考えた取り組みを試してみて、 その結果考察を発表するというものです。 まずは、各グループ内でお互いの結果考察を報告し合い、 そのあとグループの代表が全体に向けてプレゼンしました。 生徒たちが、2週間どのような取り組みをしたのか、 その一部をご紹介します。 ・ラジオ体操をする ・縄跳びをする(雨の日は筋トレ) ・寝る2時間前からブルーライトカット眼鏡を着用する ・お風呂に入る時間を寝る2時間前にする ・起きる時間と寝る時間を守る(9時間寝られるようにする) ・朝ごはんをしっかり食べる1回目の講座で、 日本睡眠協会の内村先生からお話しいただいた内容のうち、 各自の生活で改善した方がよいものを選び(考え) て取り組んだようです。 2週間の取り組みで、かなりの効果がありました。 ・目覚めがよくなった ・ベッドにはいってから眠るまでの時間が短くなった ・昼間、眠くなることがなくなった ・昼間、集中して物事に取り組めるようになった睡眠の大事さを実感し、 引き続き取り組みを続けていきたいと思ったようです。 合計3回の講座で、睡眠が重要であるということを知り、 さらに各自が実際に取り組んでその効果があらわれたことでさらに その重要性が実感できたようです。今回講座を受講した生徒が、まわりに伝えていくことで、 睡眠の重要性が広まっていくことを期待しています。 グループで話し合い 代表プレゼン *共同通信社が行う教育分野のジェンダーギャップ解消のパネルのご案内です。平日ですが、オンラインもあり、後日、アーカイブもあるそうなので、ご紹介します。本校は99年前にまさにこのジェンダーギャップを解消する(当時は言葉がありませんでしたが)ために創立されたのでこれからもこうした動きには注目、協力していきたいです。 22年は「政治・行政のジェンダー平等」、23年は「 経済のジェンダー平等」共同通信地域からジェンダー平等を - YouTube 日時:2024年10月31日(木)13時~16時予定( 開場12時半)場所:東京ウィメンズプラザ ホール(表参道駅 B2出口 徒歩7分)会場参加:定員200人 ※先着順オンラインあり 登壇者:【パネリスト】大崎 麻子 氏/Gender Action Platform理事河野 銀子 氏/九州大学男女共同参画推進室 教授石倉 秀明 氏/山田進太郎D&I財団常務理事COO細川 志織 氏/デリカウイング 管理本部経営企画部教育担当室長川﨑 莉音 氏/現役東大生、# YourChoiceProject代表【モデレーター】山脇 絵里子/共同通信社 編集局次長 ■申し込み参加申込フォームはこちら
SJ OPENDAY
本校では、校外の企業や大学との連携を進めてきました。最近は、生徒たちが積極的に他校との交流もするようになりました。整理の授業を男子校や共学で行ったり、ニセコの高校と交流したり、小学生向けの特別講座を実施したり。 今年はそうした連携を進めるため、初の試みとして「第1回SJ OPENDAY」を開催しました。 本校は、入学後デザイン思考を学び、中3から起業体験プログラムを行い、高校1年生ではグループでの探究学習「チャレンジベースドラーニング」(CBL)、高校2年生では個人探究に取り組みます。こうした企画のプレゼンテーションを他校も招いて行いました。企業や大学からもゲストに来ていただき、コメントもいただきました。今後のプロジェクトのサポートをお願いしている生徒もいました。 以下、担当教員の丸山よりご報告します。 【2024年度SJ OPEN DAY 報告】8月17日(土)に本校でSJ OPEN DAYを開催しました。SJ OPEN DAYは、複数の学校の生徒が参加し、自分が取り組んでいるプロジェクトについてプレゼンテーションやワークショップを行い、見学者からフィードバックをもらったり、コネクションを作ったりすることを目的としたイベントです。 「他校の生徒や大人と繋がり、その交流を通じて学びや気づきを得てほしい」「自ら人と繋がる経験をすることで、能動的に道を切り開いていく力や意欲を育んでほしい」そんな願いから企画し、今年度初めて実施いたしました。当日は、桐蔭学園高等学校、本郷中学校・高等学校の生徒さんが発表者として参加してくださり、企業や大学など様々な分野でご活躍されている35名の方が見学に来てくださいました。また、本校からは、全部で14チーム(個人発表を含む)が発表に参加し、受付や誘導、司会など、イベントの運営も生徒たちが担当しました。 今回のイベントは、1ターム15分で、6つの教室でそれぞれ異なるプレゼンテーションやワークショップが行われ、見学者の皆様には興味のある発表を自由にご覧いただきました。発表後には質疑応答をしたり、アドバイスをいただいたりと、積極的に交流する様子が見られました。 全6タームでしたが、どの発表も生徒たちの個性が光るものになっており、生徒たち自身も他のチームの発表を聞き刺激を受けていたように思います。 懇親会では、見学者の皆様から多くの激励の言葉をいただき、生徒たちにとって今後の活動のモチベーションに繋がる時間となりました。自作の名刺で名刺交換をする生徒や、プレゼンテーションを見に来てくださった方に直接挨拶する姿も見られ、「今後お力をお借りすることになりそう」という報告も複数届いています。 今回の経験を糧に、楽しみながらプロジェクトを深め、その輪を広げていってほしいと考えております。 イベントにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。来年度も同様のイベントを開催する予定ですので、ぜひ多くの方にご参加いただければと思います。
第2回「日本睡眠協会×JINS 寝る育」特別講座
暑い日が続きます。 土曜のオープンデー(後日アップしますね)のあと、仙台の慈眼寺に行きました。涼しげな滝があったので、涼のおすそ分けを。 夏季休暇中も生徒は、講習に部活にと忙しくも充実した日々を過ごしています。 こちらは、日本睡眠協会様とアイウエアを企画販売しているJINSによる3回シリーズの特別講座の様子です。 睡眠やブルーライトについて検証する内容です。第2回の実施報告を担当の直井よりさせていただきます。 +++ 7/30(火) 日本睡眠協会さま × JINSさま 特別講座2回目が実施されました。今回は、 前回の振り返りと生徒が個々で生活改善の取り組みを考える回でし た。夏期休暇中ですので今回はZoomで実施し、生徒は各家庭から、また登校している生徒は理科室からの参加となりました。(講座内容)①JINSさまから前回の振り返り②8月中の生活改善取り組みの相談と確定③生活改善日誌等の記載について説明④次回の発表について説明 +++次回の第3回は最終回。始業式の日の午後に夏期休暇中を使って検証した生徒たちによる発表となります。