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図書室日記

図書委員広報班より

今年は寅年ということで、「虎」が出てくる小説を紹介します。 『ジョゼと虎と魚たち』田辺聖子:著/KADOKAWA(角川文庫) 田辺聖子さんの『ジョゼと虎と魚たち』。男と女の駆け引きや別れ、さまざまな愛を描いた短編集です。 表題作である「ジョゼと虎と魚たち」では、椅子がないと自由に動けないジョゼ(本名山村クミ子)と、彼女が「管理人」と呼ぶ年下の青年・恒夫の出会いと同棲生活が描かれます。読み終わったとき、本当の幸福とは何なのか考え込んでしまいました。不思議で、新鮮で、どこか色っぽいふたりの関係性に目が離せません。2003年に実写映画化、2020年にはアニメ映画化もされているので、見比べてみても面白いでしょう。 この他にも8編の短編が収められており、登場する主人公の女性は年齢も職業もみなばらばらですが、自分自身の生き方をしっかり持っていて、魅力的です。また、全編で飛び交う関西弁には独特の空気感を感じました。 大人になってから読んだらまた新しい発見が生まれそうな、奥深くて、でも軽やかな一冊です。   図書委員広報班4年

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図書委員会広報班より

図書委員広報班1年生の本の紹介です。11月の3人目です。   湊かなえさん特集! 今月は、品女にある湊かなえさんの小説を紹介します。 まず品女には、22冊湊かなえさんの小説があります。 その中で今回は、私のおすすめの2冊を紹介します! 全部面白い作品なので是非読んでもらいたいです。 初めに紹介するのは『告白』湊かなえ:著/双葉社 という小説です。 湊かなえさんといえば『告白』というくらい有名な作品ですよね。 あらすじ→ ある中学校の学年末の終業式。1年B組の担任を務める女性教師が、37人の生徒を前に衝撃の告白を始める。彼女の娘が亡くなり、警察は事故死と判断した。しかし娘を殺したのは、生徒だと言う。そして彼女が行った復讐とは……。 『告白』湊かなえ:著/双葉社 次に紹介するのは『夜行観覧車』湊かなえ:著/双葉社 という小説です。 私はこの作品で湊かなえさんを知りました。 あらすじ→ひばりヶ丘という高級住宅街で、医師の高橋弘幸が後頭部を殴られて死亡しているのが発見されます。 妻の淳子は自分が夫を殴ったと供述し、また事件当時、長女の比奈子と次男の慎司は留守だったことから、夫婦間で何らかのトラブルがあったと見て捜査が進められます。 弘幸は医師で、比奈子も慎司も優秀で礼儀正しいと、まさに絵に描いたような幸せな家庭に見えていただけに、周辺住民には衝撃が走ります。 また事件当日、向かいに住む遠藤真弓は淳子と慎司が言い争う声を聞き、また事件が発生したと思われる時間帯にコンビニで慎司と会い、一万円を貸しています。 その後、慎司は失踪してしまい、真弓は自分が事件に関与してしまったのではないかと心配しています。父が被害者で母が容疑者という複雑な状況に置かれた2人は……。 『夜行観覧車』湊かなえ:著/双葉社   図書委員会広報班1年

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図書委員広報班1年生の本の紹介です。11月の2人目です。   私が紹介したい本は『強制終了、いつか再起動』吉野万理子:著/講談社 という本です。 この本はざっくり言うと麻薬の物語です。あらすじは地方から東京の学校に転校した隆秋は学校の授業の進度に追いつけず、運動神経も悪い自分が周りから浮いていると自覚している。そんな隆秋は家庭教師の大学生の安岡を「教え方がうまい」と慕うようになった。その安岡の自宅に遊びに行くことになった隆秋は安岡の部屋でガラスのパイプと苔色の何かを見つける。安岡に勧められるまま隆秋は大麻を吸った。 薬物の魅力に吸い寄られていく隆秋。その変化に気づいたのはとにかくチャンネル登録者数を増やしたいYouTuberの伊佐木周伍、そして動画作成を手伝うことになった麻矢夕都希の、クラスが同じ2人だった。 私は麻薬の物語は今までほとんど読んだことがなかったので、この本を呼んで麻薬の怖さを改めて知りました。麻薬をちょっと吸っただけでも人生が壊れる可能性があるというのを肝に銘じておきたいです。題名と表紙を見て「なんだか面白そうだな」と思って選んだだけの本ですが、読み進めていくとどんどん本の世界に入っていってハッと気づいたら半分ほど読んでしまっていました。是非読んでみてください! 『強制終了、いつか再起動』吉野万理子:著/講談社 図書委員会広報班1年

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図書委員広報班4年生の本の紹介です。11月は3人紹介してくれます。 1人目の紹介です。   9月に新しく所蔵された本の中に『夢を叶えるゾウ』水野敬也:著/文響社 がある。 全1〜4巻あるベストセラー本で、4巻が今年の9月に発売されたばかりだ。 私が区の図書館に4巻が所蔵したということで予約を入れようと思ったら50件もの予約待ちだと言う。 今回私はこの本を紹介したい。 ヒンドゥー教の富の神であるガネーシャ(=ゾウ)が夢を叶えようとしても叶えることが出来ないヘタレな主人公に“課題”を与えて、課題を達成していく度に夢に近づいていくという話だ。 一見すると真面目で難しい話だと思うだろうが、ガネーシャは関西弁を話しあんみつが大好きと言うコミカルな面を持ち合わせており非常に読みやすい。 この本の最大の魅力は「過去の偉人達の実話を元に話を進めている」と言う点と「主人公は私達と似た境遇の人が多い」と言う点だろう。 ガネーシャが言っている“課題”には全て根拠に基づいた話なので納得しやすく、主人公と自分が同じ境遇だからこそ共感しやすい。 そして何よりこの本は全ての夢を叶えられることのできる本なのだ。 将来必ず叶えたい夢を持っている人には是非読んでもらいたい一冊だ。 『夢をかなえるゾウ 1』水野敬也:著/文響社   図書委員会広報班4年

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図書室奥にある洋書の棚を皆さん見てみたことはありますか? 子供向けの易しい英語で書かれたものや、日本語版も広く知られているものが多く、英語の学習への活用もできます。 私のおすすめは英語版のハリー・ポッターシリーズです。 文量こそ多いですが、難しい言葉はあまり使われておらず、辞書と共に読めば意外にもすんなり読むことができると思います。 言葉遊びや口語的表現も多く、「日本語版ではこう訳されているけど、原文ではどんな文章だったんだろう?」というところにも着目して読んでみると、また違った楽しみ方もできます。 日本語版の蔵書もありますが、一度英語版も手に取ってみてはいかがでしょうか? 図書委員会広報班5年

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今回の特集は、“映画化された小説”特集です!! きっと、聞けば聞き馴染みのあるものや原作と映画で内容がすこし違っているものもあるので、比べてみると面白いかもしれないです! 今回は私が厳選して、1つ!ご紹介したいと思います!! 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』七月隆文:著 宝島社 あらすじ→京都の美大に通う南山高寿は、通学電車で出会った福寿愛美に一目惚れする。彼女に話しかけると彼女は急に涙を流し、「また会える?」と聞いてきたが、高寿にはその涙の理由が分からなかった。そこから何回か逢ううちに、2人は意気投合し交際を始めることになる。初めてのデート、初めて手を繋いだときなど、そんな初めてのことがある度に彼女はなぜか涙を流していた。ある日、高寿は誰にも見せていない自作小説の主人公の名前を彼女が知っていることに気づいた。理由を問うと、彼女は言った。「あなたの未来が分かるって言ったら、どうする?」そこから、2人の運命はすれ違いを始める……。   題名だけ見て、聞いたことある方もいるのではないでしょうか?私も題名だけ知っている状態で読んだのですが、長編小説が苦手な私でも熱中して読んでしまうほど物語の世界に引き込まれます!恋愛小説ならではのしんみりするような切ないラストですが、同時に感動的でもあります。愛美に秘密があるのですが、その秘密を高寿が知った後でも一途に愛してくれていることがとても素敵だなと思いました。   この他にもたくさん小説から映画化された作品があるので、ぜひインターネットで調べてみたり図書室で探してみてください。(もちろん今回私が紹介した小説も図書室にあります!) 図書委員会広報班3年

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皆さんこんにちは! 突然ですが、読みたい本が図書室に無くて困ったことはありませんか? そんな時には本のリクエスト、予約ができます。 今回はリクエスト、予約の方法について紹介していきます。   リクエストは図書室サイトのフォームからすることができます。 学年、クラス、氏名、学籍番号、書籍、著者名、出版社名を記入してください。 希望に添えないこともありますが、紙の書籍と電子書籍のどちらを希望するのかも記入してください。 学校に所蔵がある本の場合は予約、所蔵がない場合はリクエストになります。 本が用意できた際の連絡はメールを使うため、メールを定期的にチェックしてください。 リクエストは週に2冊まで、未発売のものについては、発売日が具体的に分かってからリクエストしてください。 雑誌、問題集や学習参考書、学習マンガ以外のコミック、ゲーム攻略本や占いの本、タレント・アイドルの書いたエッセイや写真集などの本、残虐・暴力的な本、品位のない本のリクエストは受け付けていませんので注意してください。 リクエストの本が学校に届いたら、リクエストした人が最初に読むことができますよ。   資料として読みたい本、読んでみたいけど自分で買うのは難しい本など、リクエストを使えば読めるので、ぜひ本のリクエストを利用してみてください!   図書委員会広報班3年

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図書委員広報班2年生の本の紹介です。 夏といえば海! 海といえば海賊! なので、今回は海族に関連する本を2冊紹介したいと思います。 『村上海賊の娘』上・下 和田竜:著 新潮社刊 一冊目は、和田竜さんの『村上海賊の娘』です。 この本は、戦国時代に、名を轟かせた村上海賊の当主、村上武吉の娘の景を中心にストーリーが進んでいきます。 この本の面白いところは、読み手の心を惹きつける、魅力的な登場人物達です。 しかも、これらの登場人物は、実際に存在した人なので、読み終わった後などに、その人物のことを調べてみるのもいいかもしれません。 『海賊とよばれた男』上・下 百田尚樹:著 講談社 2冊目は、百田尚樹さんの『海賊と呼ばれた男』です。 この本は主人公である国岡鐡造と、国岡鐡造がつくった石油の会社「国岡商店」が、さまざまなことを乗り越えながら、大企業へと成長していくストーリーです。 この本の面白いところは、主人公がとってもカッコいいところです。 戦後の苦しい状況の中でも、社員を1人も解雇したりしなかったりと、国岡鐡造の芯の強さに驚き、そして憧れます。 この本は映画化もされていますので、本を読み終わった後に映画を見てみるのも面白いと思います。 図書委員会広報班2年

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夏休みですね。 図書委員会広報班は、夏休み中も記事がアップできるようにしっかり分担を決めてくれました。 さっそく図書委員広報班8月担当による本の紹介です! 『はじまりの樹の神話』岡田淳:著 理論社 どこかにあるかもしれない不思議な森を舞台にしたファンタジー「こそあどの森の物語」シリーズの六巻。主人公のスキッパーが尻尾の光るキツネに導かれ、なぞの少女を助け出すところから、物語が始まります。こそあどの森の住人のごく普通の日常に起こる、ささやかな冒険を描いてきたそれまでのシリーズとは異色の、スケールの大きな一冊。8月には劇団四季のファミリーミュージカルとなって上演されます。 『虫眼とアニ眼』養老孟司,宮崎駿:著 新潮社(新潮文庫刊) 「虫眼」の人・解剖学者養老孟司さんと、「アニ眼」の人・アニメーション作家宮崎駿さんの対談集です。決して虫やアニメの話がメインではなく、今の社会が抱える問題をお二人の目線で指摘する中で、自然や、子供への愛情が伝わってきて、読んだあとには温かく、前向きな気持ちになること間違いなしです。生きづらさを感じる若者に、手に取って欲しい一冊。 図書委員会広報班4年

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