PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

修学旅行プレゼンテーション

ニュージーランド修学旅行に行けなかった4年生が、5年秋に実施予定の国内修学旅行へ向けて動き出しています。今日は、目的地別に教室等に集まり、自分の行きたい場所やお薦めのスポットを1分間でプレセンテーションしました。 各自が地域の中で魅力を感じる場所や体験をアピールするのですが、中には、ニセコ地域に泊まりながらどうしても旭山動物園に行きたいとのことで「片道5時間半かかるけど、途中北海道の景色が楽しめるのでいいと思います」というような思い入れの強い生徒も。また酪農体験の発表をした生徒が、牧場で多くの体験ができると紹介した最後に「子犬の哺乳体験もできます!」。周りの生徒が一瞬??となっていましたが、子牛の哺乳体験の言い間違いで、大きな笑いを誘っていました。そして、東北地方での狩猟体験のプレゼンでは「人間以外の生物は獲物を自分の力で狩るのに、人間だけは脳が発達しているというだけで他人に狩ってもらい、母親に調理までしてもらっている。自分で狩る体験をすべきだ。」と考えさせられるような主張も。ニュージーランドに向けた準備とは違い、一人一人が自分で地域の魅力を発見して発信し、体験する。年長者になったからこそできる修学旅行でしょう。 牛が生徒を凝視しています。

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高等部校長

雪の残る寒い朝も

昨日は建国記念日でしたが、4、5年生の模試が学校で行われました。前日の雪が通学路に残る中を、朝から制服を着て登校し、長い時間試験を受けました。地域によっては、道路が非常に滑りやすかったり、ダイヤが乱れていた路線もあったと思います。1週間前にも別も模試を受けたばかりで、生徒は本当に大変だったでしょう。ただ、今受験真っ最中の6年生はこれが何日も続いています。4、5年生は今回の経験が来年再来年に役立ってくると思います。 模擬試験は、実施の約1年前に問題が作成され、高校の先生が同席しながら何度も審査を繰り返して完成します。ですから、それぞれの問題には必ず教科書の重要な学習内容が含まれています。自分が一生懸命解いた問題の復習をすることほど定着する学習法はありません。吸収力が圧倒的に高いのです。試験で疲れたあとに大変ですが、模試のメインは解くことではなく復習。いつも言われていることだと思いますが、作成者からみてもこれは大正解です。頑張りましょう。 先週水曜日は、4,5年とも次年度用の写真撮影。真剣です。

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生徒がいる場所 いない場所

今日から生徒が戻ってきています。来たら来たで、いたる所騒々しいのですが、でも学校というのはやはりこういう所だなと思います。 そして6年生、今日からいわゆるMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)の大学入試が始まります。ここ数年、2月5日は明治大学と法政大学の全学部(統一)入試が行われ、本校からも多くの生徒が受験に行っていると思います。試験後、模擬試験と違って模範解答や解説が配布される訳ではなく、結果がわかるのも早くて1週間から10日、それもただ合否の通知のみです。4時間以上も真剣に問題を解くので、結果が気になると思いますが、よっぽど確認したい問題以外は見直しにあまり時間を掛けない方がいいでしょう。大学入試で類似問題が出る可能性は低いですし、自己採点して結果が悪いと翌日に響きます。この時期は、終わったことは考えず、前だけを見て進んでほしいと思います。 6年生のフロアだけはガランとしています。6年の教員はホームルームも直前講座もなくなり、職員室にいることが多くなりました。PCの画面を見ている時間も長くなりました。これからの入試本番、いいことがあっても困ったことがあっても、ぜひ担任や学年の先生に連絡してあげて下さい。メールがたくさん来たら来たで忙しいですが、でも学校というのは、そういうことが気軽にできる所だと思います。 C棟5階では、学年主任が一人赤本を整理する音だけが響いていました。

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日常へ戻ります

本日で入学試験が終わりました。自宅で勉強していた(はずの)本校生徒は明日から学校に戻ってきます。教員はそろそろ1週間ぶりの授業へ向けて準備でしょうか。そして、緊張の日々を過ごした受験生は、通い慣れた小学校へ戻ります。 この2年、コロナでさまざまな日常が失われてきました。取り戻せる日常もあれば、そうでない日常もあります。小学6年生にとって、これから卒業までの約1ヶ月は絶対に繰り返されない日常です。緊張から解放された残りの日々を、ぜひ大切に過ごしてほしいと思います。 そしてそれは本校生徒も一緒。二度と同じメンバーにはならない今のクラスとの1ヶ月。今しかできないその学年の勉強やクラブ活動。日常の活動の中からしか得ることのできないものが、学校にはたくさんあります。そんなことを、このあとの朝礼では少し伝えようかと思っています。 各試験室で受験生の心を和ませていた花(あまり見る余裕はなかったと思いますが)が職員室前の廊下に戻ってきていて、いつになく華やかです。

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全ての受験生へのエール

入学試験の2日目が先ほど終わりました。 在校生が、試験の運営を手伝ってくれています。彼女たちは、不安そうな表情の多くの受験生と顔を合わせます。きっと、品川女子学院を志望してくれる6年生には全力を出し切ってほしいし、みんな合格してほしいと思っているに違いありません。しかし受験では、全ての夢が叶うわけではないことも、経験者である彼女たちはよく知っています。 だからこそ、自ら手を挙げて朝早くから手伝ってくれているのでしょう。不安でたまらない気持ちがわかるから、自分たちなりの工夫をして声援を送っているのだと思います。そしてその声は、全力で挑んでいる6年生へのエールであるとともに、過去に同じ状況で頑張っていた自分たちへの声援なのかもしれせん。未来の後輩になる生徒もいますが、今日だけは、頑張っているすべての受験生へのエールです。   受験室への移動の際に使うため、自分たちで作ったボード

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「緊張しますか?」「全然」

5年生の面談を始めました。1人あたり15分弱ですが、校長室や応接室で全員と面談させてもらう予定です。最初に校長面談は緊張しますか?と聞いてみると、ほとんどの生徒がすごく緊張すると答えるのですが、時々「あまり」「全然」という返答も。これはこれで頼もしいです。次に、もうすぐ最終学年ですねと言うと、これは異口同音に「あっという間だった」という答えが返ってきます。そして進路希望の話しに入っていくのですが、どの生徒も自分の言葉でしっかりと説明してくれます。まだ1年ありますから、途中で多少方向性が変わるのは問題ありませんが、現在の考えをはっきり言葉にできるのはとても良いことです。 また、6年の英語教員に少しだけ直前講座を持たせてもらっています。今日は慶應大学文学部の講座でした。文字通り入試直前の講座なので、こちらも少し緊張して授業を始めたのですが、生徒はいたって普通に講義を聴いてくれました。授業終了後にいくつか質問もしてくれて、久しぶりの授業でも少しは貢献できた気がします。本番でも落ち着いて受けてきてくれることを祈っています。 最近ほとんどなかった生徒との直接の交流は、やはり楽しいものです。(生徒は違うかもしれませんが)5年にも6年にも、何かあったら質問に来て下さいと、つい担任の時のように言っているですが、はたして来てくれるでしょうか。「あまり」「全然」と答えた生徒は来てくれるかもしれません。期待して待ってみます。

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高等部合唱祭

昨日は中等部と高等部に分かれて無事合唱祭が行われました。高等部は、昨年開催できなかった時の現5年実行委員が舞台で挨拶するという粋な計らいで始まりました。現地での校長挨拶でも伝えたのですが、2回の練習日を見る限り、やはり練習時間不足や全体で集まれないことが影響しているのかなと心配していました。しかし、最初のクラスの歌い出しを聞いた瞬間に杞憂だったと感じました。本当に不利な状況の中でよくあそこまで作ってきたなと思います。曲の合間に全く私語がないのも素晴らしかったと思います。 コロナの中で、全ての人が多くのことに耐えていますが、この状況で何かを作り上げた人は多くはありません。この合唱祭は、実行委員をはじめクラスのメンバーで困難を克服し、1から作り上げた舞台です。このことは、今後の生活の中で必ず役に立つはずだともお伝えしました。 最後の実行委員長の言葉は、例年にも増して多くの人への感謝が伝えられました。先行きが不透明な中で不安だったと思いますが、よくまとめてきたと思います。それ以外にも、合唱祭中に生徒が発した言葉で、心に残ったもの、面白かったものをいくつか   「経験者がいない中で、ここまで合唱祭を作り上げてくれてありがとう」 前述の旧実行委員が、今年の実行委員に伝えた言葉。   「君は傷ついてないかい」 5年AB組が歌った曲の冒頭の歌詞。今の不自由な生活の中、生徒はみんな少しずつ傷ついていると思いながら聞いていました。   「推しの先生」「ペンライトを忘れた人は、心のペンライトを振って下さい」 先生合唱団ビデオを見る前に実行委員が放ったフレーズ。    

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教室に残された言葉

明日は2年ぶりの合唱祭。最後の最後まで練習していた教室には、写真のような歌詞とコメントが残されていました。クラスの生徒が、歌詞の解釈や自分たちなりのアドバイスを書き加えています。C棟教室の戸棚の扉はホワイトボードになっているのですが、そこを使ってみんなにいつも意識していて欲しいことを書いたのでしょう。明日はこの通りに歌えることを祈ります。

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留学成果発表会

先週土曜日の午後には、現在唯一の来日留学生である4Dカシンさんの留学成果発表会がありました。挨拶の時にも言いましたが、私は市民レベルでの文化比較がとても好きで、今日はそれが聞けてとても勉強になりました。料理や教育など高校生として身近な例を挙げ、その違いを、実体験を通して紹介してくれました。 その中でとても興味深かったのは教育の話しで、日本の授業ではディスカッションやグループ学習や実験が中国の学校よりも圧倒的に多いという発言でした。このフレーズは、これまで日本の学生が欧米に留学し帰国したときによく使っていたものです。時代は変わったなと思います。そして最後にカシンさんが、日本の文化に触れられて、品川女子学院の一員になれて、4年の、D組の仲間になれて本当にLuckyだという言葉を繰り返しました。感謝の気持ちを、率直にはっきりとした言葉で伝える。これは逆に日本人が学ぶべき姿勢だと強く感じました。 クラスや学年の仲間、中学生など大勢が応援に来てくれていました。本人はとても嬉しかったと思います。

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