論語と算盤
本日は、朝のホームルームで文化祭の閉会式が動画視聴の形で行われました。講評のあと、1、2年生のクラス、各クラブの表彰があり、最後は生徒が作ったmemory of festivalというビデオ。この中での生徒の表情や、舞台での姿を見ていると、中等部校長からもあった通り、リアルでできて本当に良かったなと思いました。 6時間目の起業体験の講評の中では、7月にここに載せた二宮尊徳の言葉を紹介させていただき、企業理念と経営のバランスの重要性をお伝えしました。3~5年のどのクラスも本校起業体験の主旨を理解し、企業理念から出発しましたが、経営はなかなか難しく黒字にならなかったクラスもありました。一般の企業なら改革を継続して経営を安定させるのですが、文化祭は2日間ですから改善するにしても1回しかチャンスがありません。ずっと考えてきたことを1日で修正するのは勇気がいりますが、今年の各クラスはその修正力が抜群でした。この点に関してはサポート委員の方からもお褒めの言葉を多くいただきましたが、3,4年生はまだチャンスがあります。次年度頑張ってください。 標題は渋沢栄一の著書で、やはり理念・道徳と経営の重要性を説いているものですが、本校の新校舎を作っていただいている清水建設では、相談役として縁からこの言葉がそのまま社是になっているようです。
工事が始まって楽しみ
写真は新しいC棟ですが、一部小さな工事が始まります。現在建築中のB棟とC棟を結ぶ空中連絡通路です。今は移動が遠くて迷惑を掛けていますが、この通路が完成(1年以内の予定です)すれば、体育館、特別教室、職員室等への移動距離がかなり短くなります。楽しみにしていて下さい。(6年生は遊びに来た時にでも渡ってやって下さい)
さまざまで楽しみ
今年は来校を遠慮してもらいましたが、例年は文化祭に卒業生がたくさん遊びに来ます。私は現大学4年の世代の学年主任でしたので、学校に報告に来ようとしていた卒業生が、メールで就職内定先などを教えてくれました。さまざまで、今後の生徒の発展が楽しみです。 (ちょうど1クラス分くらいありますので、目安になるかと思います。) 畜産1 建設2 印刷1 土石製造1 電気1 運輸1 流通1 小売2 証券2 保険4 不動産2 ホテル2 税務1 放送1 情報1 芸能2 医療1 教育1 人材1 公務員2 特殊法人1 医歯学部在学中3 大学院進学3 第70期成人を祝う会
文化祭点描
校内を歩きながら撮った写真を何枚か載せておきます。文化祭が終わっても、本日の片付日には、3年生~5年生は朝からの教室復旧作業に加えて決算作業を行い、先ほどまでオンラインの株主総会をやっていました。準備日から5日目、生徒は少し疲れているようでした。その生徒が帰宅した今、祭の終わりの寂しさを少し感じます。 [gallery columns="2" size="medium" ids="14420,14421,14410,14411,14412,14413,14414,14415,14416,14417,14418,14419"]
支えること(文化祭今昔⑤)
昨日は少し教室を回ったので、今日の午前中は舞台を見に行きました。私はダンス部とバトン部の顧問だったことがあります。ダンス部は、私がいた頃よりもテーマ性を重視していて、小さな舞台にも関わらず作品の空気感が凄く伝わってきました。バトン部は、最近まで顧問でしたのでどうしてもドロップ(バトンなどを落とすこと)を心配してしまうのですが、今日それが少なく衣装も華やかで、落ち着いて作品の世界観に浸ることができました。 そして、それぞれの華やかな舞台が終わって、観客がいなくなった後に行われていること。文化祭実行委員が、毎回全ての座席を消毒しています。前の回でその座席には誰も座っていなかったかもしれないし、自分が消毒した場所に最後まで誰も座らないかも知れない。それでも、毎回すべての座席を消毒する。このことを知っている人は少ないでしょう。私は舞台での感動と同様に、いやそれ以上の気持ちで、舞台を支える彼女たちを見ていました。
決断が早いこと、正直にやること(文化祭今昔④)
3~5年生の起業体験プログラムは、営業が終わるとすぐに、社長、マネージャーが集まる営業報告会議と、会計担当の集計作業がありました。 営業報告会議では、その日の活動を総括してうまくいった点と失敗した点を整理し、改善策の決定まで行って全企業の前で報告します。その後、サポート委員の方からアドバイスをいただくのですが、この会議を見て思うのは、社長、マネージャーが自分達のやり方を非常に客観的に見られていること、そして改善策を打ち出すスピードが早いこと。営業日が2日しかない起業体験では、この姿勢はとても重要です。 会計作業では在庫と現金を確認して、誤差があればその日のうちに原因を突き止め改善策を考えます。普段多額の現金を扱い慣れていない生徒が入れ替わりで販売活動を行うのですから、ある程度差が出るのは仕方ありません。しっかりと原因を考えて、それでもわからないときは、けして現金を調整して数字を合わせたり、原因をねつ造したりしない。理由が本当にわからなければ、状況を公認会計士の方に伝えて(本プログラムは、EY新日本有限責任監査法人の方が長年協力して下さっています)処理方法のアドバイスをいただく。私は、この作業が、会計に対する基本的な姿勢を学ぶ非常に大きな機会になっていると思っています。 文化祭実行委員起業体験班の生徒が、正確に現金を数えてくれます。
違和感だらけ(文化祭今昔③)
テレビなどで2年以上前のスポーツイベントやライブの映像を見ると、何か遙か昔の時代のように感じます。コロナ禍の今やってはいけないことが、1つの画面の中で5つぐらい存在するのです。はたして、その映像のような時代に戻ることが本当にあるのだろうかと最近は思ったりします。 水曜日、文化祭前最後の総合学習を見に行きました。起業体験のクラスはどこも佳境で、いかにも文化祭直前という雰囲気。クラスを回りながら、条件の厳しい中で何とか企画を成功させようという気概を感じました。 今日は、文化祭閉会式の過去の画像を見ていただこうと思います。残念ながら今年も一堂に会する閉会式ができませんが、写真は私が担任をしていた頃のクラス・クラブ発表の表彰場面です。皆さんはいくつ「違和感」を持ちますか? ①会場が、今はない第2体育館(1,2年生は全く知りませんね)です。 ②この写真は全体の4分の1程度が写っているだけで、実際約1000人が同じ空間に座っています。 ③誰もマスクをしていません。 ④表彰されている生徒は、おそらくクラスに向かって大声で叫んでいます。 ⑤中学生は赤いスカートです。
空が青くなくても(文化祭今昔②)
今度は現在の文化祭です。明日の天候が微妙なので、今日1日でひと通り準備を見てきました。 普段東棟を使っている1,2年生と各クラブは、高等部C棟が展示場所になっていて、広い廊下を使いながら展示物を作成していました。現代の問題点を正面から扱っているクラスが多く、掲示を読んで軽くコメントするつもりだったのですが、私自身が考えこんでしまってうまく言葉がでてきませんでした。それにしても、地面に座って模造紙を書いている中学生の体勢を見ていると、よくあの状態で長時間居られるなと感心します。私だったら、いくつか関節を外さないとあの体勢にはなれません。 3~5年生は東棟です。起業体験では多数の品物を売るので、商品そのものや包装、パンフレットや装飾など、多くアイテムを作成するクラスがあって大変そうでした。(大量に仮想通貨を作っているクラスもありました)でも1人の生徒は「何も考えずに1つの作業ができるものいい」と言っていました。柔軟な考え方をしています。高校生は慣れているので、分担や手順をきちんと決めて効率よく準備ができているようでした。 第1体育館上の人工芝では、特別企画用の舞台の設置とリハーサル、そしてペンキ塗りの作業をしていました。中でも、文化祭のテーマを描いた大きな看板は圧巻です。真っ青な背景に達筆な「結一無二」の文字、そして暖かいデザインが、灰色の空を吹き飛ばしています。来場される保護者の方、実物を楽しみにしていて下さい。
絶対晴れる(文化祭今昔①)
私が生徒会の担当をしている頃、今年と同じように文化祭と台風の接近が重なったことがありました。文化祭は、生徒会役員の1年の任期最後の大行事です。この年は大型の台風が迫っていて、直撃すれば中止の可能性もありました。文化祭を運営しながら、生徒のサポート役を買って出ている生徒会役員は、各クラスやクラブがどれだけ前から準備をしているかをよく知っています。ですから、この行事には特別な思い入れがありました。 写真は、生徒会役員が居ても立っても居られず、巨大なてるてる坊主を生徒会室に飾っていた時のもの。その甲斐あってか、当日はご覧のとおり青空も見えていて、役員渾身のてるてる坊主もなんか嬉しそうです。