PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

残すべきもの

C棟の4階から5階へ向かう階段の途中に、今年も体育祭の6年横断幕が飾られました。もとは、コロナの影響で体育祭に参加できなかった73期の生徒が飾り始めたのですが、参加できた今年の6年生も同じ場所につけたようです。日々の受験勉強で疲れたときに目に入ってくると、少し元気になれるでしょうか。新しい校舎での、小さな伝統ができそうです。

先ほど、もう社会人になっている卒業生が2人遊びに来ていて、一通り教員と話した後カフェテリアに出かけていきました。校舎建て替えでこのカフェテリアもなくなりますから、最後に懐かしい味を楽しむのでしょう。4年以上前の卒業生にとってみれば、思い出の校舎はこの夏ですべて姿を消すことになります。

そうなった時、私たちができることは何でしょうか。学校としての伝統や特色を残していくこと、そして品女生らしい生徒を育て続けることです。キャメルの制服を着た活気のある生徒が校内を歩き回る姿をみれば、校舎は新しくなっても、卒業生は学校を懐かしく思い返してくれるのではないか。そう思っています。

 

2022.5.21 [高等部校長]