ジェンダーギャップ指数・「SJ OPEN DAY」の開催報告
先日、世界経済フォーラム(WEF)より「世界ジェンダーギャップ報告書(Global Gender Gap Report)」が発表されました。この報告書は、政治・経済・教育・健康の4分野における男女格差を指数化し、各国を比較したものです。
日本は今回、世界117位。前年より順位を一つ上げたものの、依然として大きな課題が残されています。
女子校が減る中、一世紀以上教育方針を変えず貫いているのは、社会の意思決定層に女性を増やすには、中等教育で自己決定力のある女性を育てることが最も近道と考えているからです。卒業生のデータからもそれが明らかになってきています。
日本のジェンダーギャップ指数は健康、教育の2分野は世界トップレベルなのに、政治、経済の2分野が世界最低レベルであることでこの順位になってしまっています。これまでも何度も紹介してきましたが、和平合意に女性が参加すると継続率が上がる、女性は危機時のリーダーシップ力が高いなど、意思決定の場には多様性が必要であることはデータが示しています。
昨日、公益財団法人Will for Japan主催のイベントにて、フジテレビの解説委員の鈴木 款さんと対談し、品川区の森澤区長にインタビューしたときの話が出ました。自然災害の増加する中で、品川区では「女性視点の防災」を打ち出しているそうです。 避難所では生理を含めた女性特有の健康課題への対応や、性被害、トイレの問題などがあるにもかかわらず、市区町村の防災・危機管理部の女性職員割合は全国平均が12.6%で、品川区は8年前は29人中5人で17%→今年は29人中11人と倍増しているそうです。
なぜ東京都品川区は子育てしやすい街 全国ナンバーワンになったのか “おむつ定期便”でプッシュ型支援 森澤恭子区長に聞く(FNNプライムオンライン(フジテレビ系) )
私たちの学校は、関東大震災のとき女性たちが設けた避難所が元になっているので、この話は心に残りました。
そして、もう一つ、うれしいニュースが!
東京大学学長に藤垣裕子氏選出 女性初、学内投票覆す:日本経済新聞
私も東京大学には、経営協議会の委員として関わっていますが、せめて候補者に女性をといろいろな場面で、発言し続けてきたので、この結果は次に続く女性たちにとっても、日本社会にとっても朗報だと思っています。
さて、次に続く年代を育てるためのイベントの紹介です。
夏休み中、本校でSJ OPEN DAYを開催しました。
これは、本校で生徒が行っている様々なプロジェクトの発表会を他校にも広げ、学校の外の世界の大人とつなぐ試みです。人口減少社会の中で、次の世代は少人数でこの国を支えていかなければなりません。地域や性差、年齢差を超えてつながり、シナジーを起こすことが必要です。
今年はどのような交流や学びが生まれたのか、担当の荻野よりご報告します。
SJ OPEN DAYは、複数の学校の生徒が一堂に会し、自身の取り組んでいるプロジェクトについてプレゼンテーションやワークショップを行い、大人の方々からフィードバックを直接いただくことで新たな気づきを得たり、社会とのつながりを築いたりすることを目的としています。
「他校の生徒や大人と繋がり、その交流を通じて学びや気づきを得てほしい」「自ら人と繋がる経験を通じて、能動的に道を切り開く力や意欲を育んでほしい」そんな願いから2024年度にスタートしたこの企画も、今年で3回目を迎えることができました。
当日は、全国から11校の生徒の皆さんが発表者として参加してくださいました※。企業や大学など各分野でご活躍されている85名もの方がご参加くださり、熱心なフィードバックをしていただきました。本校からも9チームが発表に参加し、受付や誘導、司会進行に至るまで、生徒たちがイベント運営を担いました。
イベントの冒頭では、参加者全員の前で代表校の生徒がプレゼンテーションを行い、直接フィードバックをいただく「公開フィードバック」を実施しました。ゲストコメンテーターとしてお招きした青井浩さま(株式会社丸井グループ代表取締役社長)、田丸玲奈さま(株式会社エービーシースタイル代表取締役社長)からの鋭く温かいフィードバックは、生徒たちにとって非常に貴重な経験となりました。また、全体でフィードバックを共有できたことで、その後の各教室での発表も、より深みのあるものとなりました。
1ターム15分、13の教室に分かれて行われたプレゼンテーションやワークショップでは、生徒一人ひとりの個性が光る内容ばかりでした。発表後には質疑応答をしたり、アドバイスをいただいたりと、積極的に交流する様子が見られました。
懇親会でも、ゲストの皆様からたくさんの激励の言葉をいただきました。今回の経験を糧に、生徒たちが楽しみながらプロジェクトを深め、その輪をさらに広げていってくれることを強く願っております。
イベントにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。来年度も同様のイベントを開催する予定ですので、ぜひ多くの方にご参加いただければと思います。
※参加校:
鹿児島実業高等学校、岐阜県立多治見北高等学校、攻玉社中学校・高等学校、桐蔭学園高等学校
北海道ニセコ高等学校、本郷中学校・高等学校、長野県白馬高等学校、長野県松本県ケ丘高等学校
文教大学付属中学校・高等学校、宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校、横浜市立東高校



再掲:SJ OPEN DAYの記事がForbesJapanオンラインに掲載されました。