PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

生徒がいる場所 いない場所

今日から生徒が戻ってきています。来たら来たで、いたる所騒々しいのですが、でも学校というのはやはりこういう所だなと思います。 そして6年生、今日からいわゆるMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)の大学入試が始まります。ここ数年、2月5日は明治大学と法政大学の全学部(統一)入試が行われ、本校からも多くの生徒が受験に行っていると思います。試験後、模擬試験と違って模範解答や解説が配布される訳ではなく、結果がわかるのも早くて1週間から10日、それもただ合否の通知のみです。4時間以上も真剣に問題を解くので、結果が気になると思いますが、よっぽど確認したい問題以外は見直しにあまり時間を掛けない方がいいでしょう。大学入試で類似問題が出る可能性は低いですし、自己採点して結果が悪いと翌日に響きます。この時期は、終わったことは考えず、前だけを見て進んでほしいと思います。 6年生のフロアだけはガランとしています。6年の教員はホームルームも直前講座もなくなり、職員室にいることが多くなりました。PCの画面を見ている時間も長くなりました。これからの入試本番、いいことがあっても困ったことがあっても、ぜひ担任や学年の先生に連絡してあげて下さい。メールがたくさん来たら来たで忙しいですが、でも学校というのは、そういうことが気軽にできる所だと思います。 C棟5階では、学年主任が一人赤本を整理する音だけが響いていました。

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高等部校長

日常へ戻ります

本日で入学試験が終わりました。自宅で勉強していた(はずの)本校生徒は明日から学校に戻ってきます。教員はそろそろ1週間ぶりの授業へ向けて準備でしょうか。そして、緊張の日々を過ごした受験生は、通い慣れた小学校へ戻ります。 この2年、コロナでさまざまな日常が失われてきました。取り戻せる日常もあれば、そうでない日常もあります。小学6年生にとって、これから卒業までの約1ヶ月は絶対に繰り返されない日常です。緊張から解放された残りの日々を、ぜひ大切に過ごしてほしいと思います。 そしてそれは本校生徒も一緒。二度と同じメンバーにはならない今のクラスとの1ヶ月。今しかできないその学年の勉強やクラブ活動。日常の活動の中からしか得ることのできないものが、学校にはたくさんあります。そんなことを、このあとの朝礼では少し伝えようかと思っています。 各試験室で受験生の心を和ませていた花(あまり見る余裕はなかったと思いますが)が職員室前の廊下に戻ってきていて、いつになく華やかです。

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高等部校長

全ての受験生へのエール

入学試験の2日目が先ほど終わりました。 在校生が、試験の運営を手伝ってくれています。彼女たちは、不安そうな表情の多くの受験生と顔を合わせます。きっと、品川女子学院を志望してくれる6年生には全力を出し切ってほしいし、みんな合格してほしいと思っているに違いありません。しかし受験では、全ての夢が叶うわけではないことも、経験者である彼女たちはよく知っています。 だからこそ、自ら手を挙げて朝早くから手伝ってくれているのでしょう。不安でたまらない気持ちがわかるから、自分たちなりの工夫をして声援を送っているのだと思います。そしてその声は、全力で挑んでいる6年生へのエールであるとともに、過去に同じ状況で頑張っていた自分たちへの声援なのかもしれせん。未来の後輩になる生徒もいますが、今日だけは、頑張っているすべての受験生へのエールです。   受験室への移動の際に使うため、自分たちで作ったボード

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高等部校長

「緊張しますか?」「全然」

5年生の面談を始めました。1人あたり15分弱ですが、校長室や応接室で全員と面談させてもらう予定です。最初に校長面談は緊張しますか?と聞いてみると、ほとんどの生徒がすごく緊張すると答えるのですが、時々「あまり」「全然」という返答も。これはこれで頼もしいです。次に、もうすぐ最終学年ですねと言うと、これは異口同音に「あっという間だった」という答えが返ってきます。そして進路希望の話しに入っていくのですが、どの生徒も自分の言葉でしっかりと説明してくれます。まだ1年ありますから、途中で多少方向性が変わるのは問題ありませんが、現在の考えをはっきり言葉にできるのはとても良いことです。 また、6年の英語教員に少しだけ直前講座を持たせてもらっています。今日は慶應大学文学部の講座でした。文字通り入試直前の講座なので、こちらも少し緊張して授業を始めたのですが、生徒はいたって普通に講義を聴いてくれました。授業終了後にいくつか質問もしてくれて、久しぶりの授業でも少しは貢献できた気がします。本番でも落ち着いて受けてきてくれることを祈っています。 最近ほとんどなかった生徒との直接の交流は、やはり楽しいものです。(生徒は違うかもしれませんが)5年にも6年にも、何かあったら質問に来て下さいと、つい担任の時のように言っているですが、はたして来てくれるでしょうか。「あまり」「全然」と答えた生徒は来てくれるかもしれません。期待して待ってみます。

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高等部校長

高等部合唱祭

昨日は中等部と高等部に分かれて無事合唱祭が行われました。高等部は、昨年開催できなかった時の現5年実行委員が舞台で挨拶するという粋な計らいで始まりました。現地での校長挨拶でも伝えたのですが、2回の練習日を見る限り、やはり練習時間不足や全体で集まれないことが影響しているのかなと心配していました。しかし、最初のクラスの歌い出しを聞いた瞬間に杞憂だったと感じました。本当に不利な状況の中でよくあそこまで作ってきたなと思います。曲の合間に全く私語がないのも素晴らしかったと思います。 コロナの中で、全ての人が多くのことに耐えていますが、この状況で何かを作り上げた人は多くはありません。この合唱祭は、実行委員をはじめクラスのメンバーで困難を克服し、1から作り上げた舞台です。このことは、今後の生活の中で必ず役に立つはずだともお伝えしました。 最後の実行委員長の言葉は、例年にも増して多くの人への感謝が伝えられました。先行きが不透明な中で不安だったと思いますが、よくまとめてきたと思います。それ以外にも、合唱祭中に生徒が発した言葉で、心に残ったもの、面白かったものをいくつか   「経験者がいない中で、ここまで合唱祭を作り上げてくれてありがとう」 前述の旧実行委員が、今年の実行委員に伝えた言葉。   「君は傷ついてないかい」 5年AB組が歌った曲の冒頭の歌詞。今の不自由な生活の中、生徒はみんな少しずつ傷ついていると思いながら聞いていました。   「推しの先生」「ペンライトを忘れた人は、心のペンライトを振って下さい」 先生合唱団ビデオを見る前に実行委員が放ったフレーズ。    

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高等部校長

教室に残された言葉

明日は2年ぶりの合唱祭。最後の最後まで練習していた教室には、写真のような歌詞とコメントが残されていました。クラスの生徒が、歌詞の解釈や自分たちなりのアドバイスを書き加えています。C棟教室の戸棚の扉はホワイトボードになっているのですが、そこを使ってみんなにいつも意識していて欲しいことを書いたのでしょう。明日はこの通りに歌えることを祈ります。

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留学成果発表会

先週土曜日の午後には、現在唯一の来日留学生である4Dカシンさんの留学成果発表会がありました。挨拶の時にも言いましたが、私は市民レベルでの文化比較がとても好きで、今日はそれが聞けてとても勉強になりました。料理や教育など高校生として身近な例を挙げ、その違いを、実体験を通して紹介してくれました。 その中でとても興味深かったのは教育の話しで、日本の授業ではディスカッションやグループ学習や実験が中国の学校よりも圧倒的に多いという発言でした。このフレーズは、これまで日本の学生が欧米に留学し帰国したときによく使っていたものです。時代は変わったなと思います。そして最後にカシンさんが、日本の文化に触れられて、品川女子学院の一員になれて、4年の、D組の仲間になれて本当にLuckyだという言葉を繰り返しました。感謝の気持ちを、率直にはっきりとした言葉で伝える。これは逆に日本人が学ぶべき姿勢だと強く感じました。 クラスや学年の仲間、中学生など大勢が応援に来てくれていました。本人はとても嬉しかったと思います。

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高等部校長

共通テストの朝

朝、品川神社へ行ってきました。この時期ですからもちろん寒いですが、天気は快晴。昨日一昨日の降雪で移動が大変な地域もたくさんありますが、首都圏は大丈夫そうです。 6年生は昨晩ゆっくり眠れたでしょうか。朝自宅で食事をして、快晴の中、勝手のわかっている交通機関で会場へ向かう。以前にも書きましたが、これだけでも恵まれています。あとは自分との勝負。今伝えられることとしては、終わった科目を振り返らないことでしょうか。たった1回のテストですから気になるとは思いますが、まだ試験が残っている段階で終わった科目のことを考えても良いことはありません。常に先を見て頑張ってきて欲しいと思います。 他に人がいなかったので、かなり長文でお願いしてきました。

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高等部校長

合唱祭練習日

今日は1回目の合唱祭練習日です。各学年が1時間ずつ体育館に集まって通しで練習をします。まだ本番まで1週間ちょっとありますので、例年だと仕上がりは今ひとつ。ここで、他のクラスの完成度を目の当たりにして、遅れているクラスは気合いを入れます。そして2回目の練習日(今年は来週火曜日)では、ほんの数日前は出遅れていたクラスが見違えるような状態になっていることがあります。 1時間目は4年生、3時間目は5年生の練習を見学しました。昨年は合唱祭が中止でしたので、4年生は2年生からいきなり高等部の曲、5年生は最初で最後の高等部合唱祭です。コロナの流行が始まってからは、練習にとても多くの規制があり、マスクをしたまま合唱することになります。例年に比べて不利であるのは間違いないので、どうなるかと思って見ていました。全員で合わせる機会が少ないのか、歌い出しで戸惑っているクラスがいくつかありましたが、後半に行くにしたがって良くなっていきました。5年生はすでに完成度の高いクラスもあります。 練習後各クラス2分間だけ音楽科小山の指導がありますが、教員の指導が入ると一気に声が出るようになるのは例年のこと。この指導に熱が入ってきたところで、実行委員が「時間です!」とバッサリ打ち切るのも例年のこと。そして学年練習終了後、小山のところへ各クラスの責任者が殺到し、必死に修正のポイントを聞き出そうとする光景も例年のこと。状況が不利でも、その中で何とか良いものにしようとする積極的な姿勢はいつもと全く変わりませんでした。このまま無事に彼女たちが会場で成果発表できることを切に願っています。 今年は指揮者がご覧の通り離れた所から、鑑賞も舞台に離れた位置からと生徒会が工夫しています。1年生も合間に見学したのですが鑑賞態度が素晴らしかったです。  

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