偏愛
高校時代は「自分が何をやりたいか」ばかりを考えていましたが、社会と関わるようになって「自分が社会に何を残せるか」と考えるようになりました。 今日見に行った4年生の総合学習「inspire High」の中で、ガイド(ゲスト)の辻愛沙子さんが最後に言っていた言葉です。表現は違いますが、理事長先生がよく言っている言葉でもあります。進路選択に迷っている人は、このような視点で考えてみるのも良いでしょう。 4年生、このプログラムはどうだったでしょうか。最初に辻さんの仕事と経歴について話を聞きましたが、その後のアウトプットが面白かったですね。①自分の好きなものを3つあげる、②その共通項にキャッチコピーをつける、③その理由と解説を書く、④イメージ画像を共有。私も授業を見学しながらやってみました。ちなみに、①②はともかくとして私の③は「自由を得られるから」でした。 ふだん皆さんはさまざまなワークショップをやると思いますが、おそらくこのような切り口のものは初めてだったと思います。これは、自分を知り、特に相手を知るときに有効だと思います。極端に好きなもの、というのは人の特徴がよく出ます。その人がどんな人かを知りたいとき、旧知の人でも、新たに出会った人でも、男性でも女性でも、どんな年齢の人でも、大きなヒントになります。またフィードバックをする/もらうことによって「偏愛」を深く掘り下げ、自分や相手への理解が深まるでしょう。 どうですか。4年生は今晩でも、家族とやってみませんか。身近な人の意外な一面が発見できるかもしれませんよ。 好きなもの3つは、すぐに挙がったようでした。
傘募集
先日生徒会の生徒が、SDGsを意識した運動の一環として傘のリユース活動を始めたいということで、関係書類の印鑑をもらいに来ました。持ち主のわからない傘や、家庭で不要になった傘を集めて、生徒に再利用してもらおうというものです。身近なところから始める、というのが品女生らしいところです。試験があったので、実際の準備を始めたのは最近だと思うのですが、もう昨日校内放送で呼びかけ、エントランス前には傘とその入れ物が準備されていました。 個人的に気に入ったのは、入れ物に書いてある「傘募集」のフレーズ。何か「まだ役立つ道具たち、集まれ!」みたいなイメージが湧いてきていいです。
都会の学校であるということ
昨日は4,5年生が模試、6年生は大学入試説明会が行われました。6年生の教室を巡回していて思うのは、都会の学校は恵まれているということです。本校生徒の志望が多い主要大学の職員をお招きし、生徒1人1人の個別質問を受けていただきます。事前にパンフレットも郵送していただき、それを手に、学校に居ながらにして約2時間で3~5校かそれ以上回ることができます。 地方の学校であればこうは行きません。多くの大学職員を招くのは難しいので、夏休みなどに計画をたて、慣れない交通機関を使って学校を回っても、せいぜい1日に1校か2校でしょう。交通費も時間もかかります。最近はリモートのところも増えてはきましたが、教室に行って空いていればすぐ質問できる状況はやはり便利です。 そしてこの状況は、入試の時期にさらに差がつきます。本校の多くの生徒は、入試の朝も自宅で朝食をとり、ある程度勝手のわかる電車に乗って大学へ向かいます。試験場でもときどき顔見知りがいますし、自宅に帰ればすぐ夕食をとってリラックスできるでしょう。一方地方の受験生は、例えば大都市圏に受験にくる場合は綿密な受験計画をたて、交通費をかけて移動しホテルに泊まります。ベッドも朝食もいつもとは違いますし、慣れない交通機関も不安で、会場に行っても知り合いはいません。毎日近くに家族がいるかどうかも精神的には違いがでると思います。 先日、国公立入試の英語外部試験導入断念が正式に決まりました。地域による受検機会の差が大きな理由ですが、上記のように実際の差はもっと大きいです。都会の学生はこのとこになかなか気づきませんが、恵まれているのは事実です。本校の生徒も、もちろん様々な悩みがあり、自分の境遇を不利だと思うことがあるかもしれませんが、入試一つとっても大きな違いがあることをきちんと認識しておいてほしいと思います。
アドバイスのページを書いたのは
5,6年生は十分わかっていると思いますが、英語外部検定をうまく活用して下さい。英語4技能の現在の実力を測る意味でももちろん大切ですが、大学入試や、卒業後の大学での単位認定、留学試験などで幅広く利用できます。 英検対策では通称「パス単」を使っている生徒は多いと思いますが、新しい版の学習アドバイスページは、多くを本校の卒業生が書いています。書いている内容は、ほとんどが自分で編みだしたものだと思います。もちろん学習のスタート時点では、友だちや授業でのアドバイスを参考にしたかもしれませんが、そこから自分に合うように調整していったのでしょう。 この調整というのがとても重要で、他の学習においても成功の鍵になります。目標を設定し、それに到達するための自分に合う学習法を考える。それは自分の生活サイクルのなかで実現可能なものでなければなりませんし、大まかなスケジュールもあったほうがいいでしょう。 これを書いた3人をよく知っていますが、共通して言えるのは、他人のアドバイスを鵜呑みにせず、自分で考えるタイプだったこと。ぜひ「参考」にしてみて下さい。 [gallery size="medium" ids="12998,12999,13000"]
道徳なき経済は
ちょうど今から1年前、小田原の報徳二宮神社を訪れました。ふつう二宮神社というと、その国(地域)で2番手の神社を意味するのですが、この神社は二宮尊徳を祀っているのでこの名前がついています。保護者の方の世代ならご存じだと思いますが、昔はかなりの学校に二宮金次郎像がありましたし、もちろんこの神社にも二宮像があります。 この像、もとは勤勉の象徴として扱われていたのですが、近年は教育方針の問題とか、歩きながら何かをするのは良くないとか、さまざまな理由でなくなったと聞きます。 本校の生徒も試験期間は時間を惜しんで勉強するので、意図せず金次郎のような状態になっています。その気持ち自体はいいのですが、必然的に周りに迷惑を掛けてしまい、試験期間はお叱りの電話を受けることが多くなります。現代の東京で歩きながらの勉強は無理です。あと3日間頑張ってほしいですが、生徒のみなさんは必ず止まって勉強してください。 以下の写真は、報徳二宮神社の像です。これは、あまり歩きながらという感じではありません。右下には彼の言葉が書いてあります。「経済なき道徳は戯言であり、道徳なき経済は犯罪である 」 3年~5年生は試験が終わると起業体験再開ですが、プログラムのルールや提出物等を厳しく言われるのは、こういう意味もあります。忙しくなりますが頑張りましょう。
今一番忙しいのは
いよいよ来週の水曜日から期末試験。職員室前には質問の生徒が増えてきました。期末試験は科目数が多いので大変ですが、全く勉強しない科目は作らないように。全科目トータルの順位を目標にしている生徒なら、極端に悪い科目を作らないことが重要です。一方、先生たちも試験の作成や打ち合わせ、印刷などに余念がありません。勉強する方も大変ですが、作る先生たちもかなり忙しい時期です。 しかし、この時期一番忙しいのは、印刷室にある写真の巨大なマシーン、紙折機です。皆さんのための試験が無情に次から次へと作られていきます。ただ、枚数が多すぎると、ときどき機械が癇癪を起こして止まってしまいます。生徒に味方してちょっとだけ抵抗しているようです。
少し先を見据えて
今日の総合学習は4年生が起業体験、5年生は夏のオープンキャンパスについて、6年生は、夏休みの学習についての学年集会(zoom)でした。 4年生のあるクラスを覗いたときには、起業体験各担当者の業務内容について、社長マネージャーが結構具体的な話をしていました。私が担任をしていた頃には、9月になって慌ててやっていたようなことを、今やっています。これからの発展がとても楽しみです。 5年生はオープンキャンパスの計画です。昨年はほとんど全ての大学がオンラインでしたが、今年はリアルのところも増えました。実際に行けると、大学の授業だけでなく、校舎や、学生の雰囲気や、大学周辺の町の様子などもわかります。オンラインは気軽にたくさん参加できるメリットが大きいですが、実際に行くと、それまで想像していなかったような大学の魅力が発見できます。ぜひ楽しんできて下さい。 6年生は、再度D組担任司会のテレビ番組風学年集会でした。昨年までの学年主任も参加して楽しそうでした。途中司会者が「今日は書き込みが少なくて盛り上がらないなあ」と言った途端に書き込みが入ったりして、気のいい生徒たちです。500時間超勉強して成果の出ない人はいません。この夏、地道に1歩ずつ階段を上れば、秋には大きく展望が開けます。頑張りましょう。 写真部生徒撮影。ちょうど1ヶ月後、この真下でトライアスロン競技が最終日を迎える予定です。
手紙
先日教育実習を終えた卒業生から何通か手紙をもらいました。私の机の上には、毎日いくつかの郵便物が置かれるのですが、手書きの文書が来ることはまずありません。実習を通して、教師としてという以上に人として成長させてもらった、とか、今後の人との関わり方を考えるいい機会だった、というようなことが一文字一文字丁寧に書いてあります。用事の済んだ印刷文書を処分するのにためらいはありませんが、こういう手紙はいつまでも机の引き出しの中に残っていきます。 気になって確認しましたが、letterという語の定義の中にhandwriting/handwrittenという表現は使われていません。私たち英語教員が安易に英訳和訳している語にも、それぞれ成り立ちがあり、注意が必要だと改めて感じました。(ちなみにletterの第1義は「文字」です。生徒の皆さんは覚えておいてください) 少し前にここで紹介した11人の役員面接を受けた卒業生、内定をもらったそうです。
ホスピタリティが歩き回る3時間
今日はオープンキャンパス。クラブの生徒や立候補してくれた生徒たちが、来ていただいた受験生と保護者のために色々な工夫をしながら学校生活を紹介してくれました。感染防止のために各教室では人数を絞っての実施となりましたが、歓迎しようという生徒の気持ちは100%です。お手伝いの生徒は1年生が多いのですが、迷っている方を見れば「どこをお探しですか?」、受験生が帰るときには「今日は楽しかったですか?それは良かったです」と、ホスピタリティの精神そのものでした。 各イベントの詳細は書ききれないので割愛しますが、生徒たちが学校を代表する気持ちで、説明をしたり発表をしたり歩き回ってくれました。この姿を見て、誇らしいと思わない教員はいなかったと思います。生徒の皆さん、協力ありがとうございました。 協力してくれる生徒のためのバッジ。