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白ばら日記

文化祭・特別講座伊達公子さん・お知らせなど

9月14日に毎日新聞の企画で、元プロテニスプレーヤーの伊達公子さんと「女子の未来を作る教育」というテーマで対談を行いました。せっかくなので、生徒にも聞かせたいなと思い、お願いして学校で特別講座形式で実施させていただきました。 生徒からは活発に質問も出ていました。内容は、オンラインと新聞紙面に掲載予定です。 オンライン記事の掲載は、9月29日(金)14:00の予定です。https://mainichi.jp/articles/20230928/k00/00m/040/062000c(有料記事です) また、女性誌STORYでも、中学受験を迎えるお母さまたちに向けてのインタビューを受けました。こちらも、9月29日(金)発売です。 ※画像をクリックすると拡大します。 文化祭が開催され、表彰式などまだ続いています。今日は中3で神谷校長が振り返りの授業をしました。賞をとったクラスの評価から、生徒達が何が優れた点だったかを考えていました。起業体験だけでなく、他にも活かせる体験になったと思います。目標、理念、企画、運営・・・会計などのそれぞれ手法についての振り返りもありました。ROEの計算ができる中3というのも珍しいんだろうなぁと私も、面白く見ていました。 改築中で手狭な校舎の中、生徒達が工夫を凝らして安全に実施できてほっとしています。今年からのキャッシュレス決済も大きなトラブルもなく行えたようです。 文化祭の写真ができてきたので紹介しますね。 一年生は、アーティストの小林武史さんとのご縁で、千葉県のクルックフィールズに行き、そこで体験したサスティナビリティーに関するテーマについて発表しました。 二年生は、日本社会、文化について学びます。着付け、茶道、活け花の授業、京都での体験学習を通して気づいた社会課題の解決について発表しました。 1A 1B 1C 1D  1E  1F 2A 2B 2C 2D 2E 2F 3年生はクラス単位、4,5年生は企画を立てた生徒が有志を募っての起業体験です。そのほか、家庭科の授業を中心に行っている課題解決プロジェクトや、学年の枠を越えて継続実施しているプロジェクトなど、様々な発表がありました。 部活の発表も年々充実してきています。 3A Peace COCO 3B もぐ。 3C Hairppy Lab 3D (株)chocoっと。 3E FraEly 4年 Like me 4年 Meuty 4年 Lifetime 4年 Kasstory 4年 Myselfact 5年 everesh 5年 てあらいふ 5年 UrVary 5年 ASSIT <クラブ・企画> 私と28歳の卒業生の対談

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金融経済教育(池上彰さん新井和宏さん講座、起業体験など)

  先週末、お父さんの会の皆さんが、学校周辺の環境整備のためゴミ拾いをしてくださいました。 まもなく文化祭ですが、起業体験プログラムにも保護者の方々が協力してくださっています。 起業家教育についてお話をした記事が公開されました。 ■YOSOROオンライン記事“配当金未定”が引き起こした大失敗、それでも品川女子学院が諦めなかった「起業家教育」 文化祭でも、校外の多くの方にお世話になりますが、特別講座としても、様々な専門分野をお持ちの方にいらしていただいています。明日はテニスの伊達公子さんと私の対談を行います。せっかくいただいたお話なので、以前、安倍晋三さんと黒岩祐治さんとの鼎談を本校でお願いしたように、生徒の前でやらせていただけるようお願いしました。 すると、なんと、担当者の方も以前、特別講座をしてくださっていた方でした。(ご本人も4大大会に出場するようなトッププレーヤーで引退後、新聞社のデスクになられたそうで) この記事は、一回目が元OECDの村上由美子さんでしたので、これもご紹介します。世界の教育データ関連でお世話になっています。今は、女性の起業を支援するファンドを立ち上げられたそうです。 対談 伊達公子×村上由美子 なぜリスクを取った方がいいのか/㊤対談 伊達公子×村上由美子 「成功の理由はユニークな視点」/㊦ 金融経済の知識は、起業マインドをもって夢を叶えるためにとても大切です。そんな特別講座もしていただきました。 知人の紹介で、新井和宏さんと池上彰さんをお迎えして実施。担当の丸山、山下より以下報告です。 「あたらしい“お金“と”生き方“の授業」と題し、お金の貯め方ではなく使い方にフォーカスし、生き方や仕事と絡めた新しい視点の金融経済の授業になりました。 ベースになったのは、『あたらしいお金の教科書 ありがとうをはこぶお金、やさしさがめぐる社会』新井和宏(山川出版社2021)と『僕らの未来の生き方が変わる お金と生き方の教室』池上彰(Gakken2023)です。 お二人の掛け合いが実に軽妙で、生徒の意見発表とそれに対するコメントにも時間をとってくださって、大いに盛り上がりました。参加生徒からは、「お金を腐らせる」「非地位財」「お金の背後にあるストーリー」といった概念に共感する感想が多く寄せられました。 池上さんは2015年に5回シリーズの授業をしてくださって以来のご縁です。 新井さんには、今後の家庭科の金融経済教育授業へのご協力もお願いしてしまいました。 今回の授業にとどまらず、今後の展開に繋げていけるよう努めたいと思います。 *以前、本校で特別講座をしてくださった松嶋啓介さん(フランス本土で外国人として史上最年少でミシュランの星を獲得)から、食育の論文 についての記事が送られてきましたので、以下のコメント(抜粋) とともにご紹介します。 「『学校での食育には大きな可能性が秘められている』 北欧研究者からのメッセージです。世界も気づいてきています。料理をできないというのが、 健康に豊かに生きるための機会損失だという事に、、、 食は総合学習でもあると思います。」 卒業後、生徒は広い世界に羽ばたいていきます。人生の扇の要とも言える中高時代に、様々な専門領域をもつ方々と直に接し、未来の夢を見つけてくれたらと思っています。これからもあらゆる機会を捉えてそんなチャンスを提供していきます。

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国際交流が戻ってきました 

  猛暑が続きます。自然の涼やかさのお裾分けです。 本校の起業教育についてのインタビューが、オンラインメディアYOSOROに本日掲載されました。   さて、コロナ禍の長いトンネルを抜け、人の移動が戻ってきた夏です。 学校行事も制限され、特に留学や修学旅行などの海外交流には厳しい環境でしたが、その中でも様々な工夫を凝らし生徒の学びを減らさないようにやってきました。4年学年主任の白石より修学旅行とその後の成果について報告します。 修学旅行は、以下の5つの目標を設定しています。①語学学習、②異文化探求、③協調性を高める、④自立(自分の力のみで物事を進めること)、⑤自律(自分自身で立てた規範に従って行動すること)これらを念頭に置いて、責任者を中心として決定したスローガンが、「LED 〜 Learn culture ,Enjoy English ,Discover myself 〜」 ・Learn culture (文化を学ぶ) ・Enjoy English (英語を使って楽しむ) ・Discover myself(自分自身の発見)です。このスローガンを念頭に置いて、ニュージーランドで活動しました。まずは、自主研修。これまでのクルックフィールズ、鎌倉散策、京都宿泊行事などの経験を礎にして、自分達でオークランド市内での活動計画を立てて、グループ活動を行いました。そして、待ちに待ったホームステイ、交流校での学校生活が始まりました。セレモニーで披露した英語でのスピーチや歌は、各交流校から大変お褒めの言葉をいただいています。慣れ親しんだ日本を離れての生活は、楽しいことばかりではなく、悔しいことや辛いこともたくさんあると思います。しかし、様々な課題や不都合を自分の力で乗り越えた先に、生徒達の大きな成長があると信じています。   *そして、その後の成果物ができてきました。以下が白石からの報告です。 修学旅行ではこれまでの探求型学習を生かすことができないかと、自主研修における課題に探求の視点を盛り込むようにし、「地球の歩き方」ともコラボレーションをして取材について学び、成果物としてオリジナルガイドブックを作るという流れを取り込みました。先日、ガイドブックが完成しましたのでご報告いたします。まず、「地球の歩き方」の皆様による全3回の事前講義を実施しました。 <第1回講義> 『地域の歩き方』授業の導入として、地球の歩き方の紹介と、そこに携わる職業の紹介、制作工程を伝えていき、次回授業の読者設定・テーマ設定につなげていきました。 <第2回講義> ガイドブック制作に欠かせない「取材」について学び、現地フィールドワーク(修学旅行)では、必要に応じ「取材」を実施できるよう、事前の準備から当日のポイントまでを確認しました。 <第3回講義> 取材を踏まえて、魅力的な記事を制作するためのポイントを学び、制作準備を行う。ガイドブック編集者目線での、原稿の作り方、見直し方法、テンプレートの紹介など。 <春休み課題(事後学習)> 自分達で記事作成し、優秀6グループを「地球の歩き方」の皆様に選んできただきました。 <オリジナル冊子完成!> オリジナルガイドブックが完成しました。 目次やインフォメーション、裏表紙も代表生徒作成で、各自のセンスが光ります。 *インターナショナルデーの新設、留学生の受け入れも復活しています。 担当のスチュアートより、Farewell Partyと留学生料理教室について報告です。 まずは、Farewell Partyです。 ■概要 6月13日のお昼休みにグローバル教育部のイベントとしてもうすぐ帰国する留学生のお別れ会を開催しました。留学生の5年F組のElenaさんと5年F組のMariaさんが日本での活動を説明し、一番楽しかったこと、一番辛かったこと、絶対忘れられないことなどを共有しました。お別れ会に参加した日本人学生がメッセージカードを留学生にプレゼントをしました。1年生7名、2年生1名、5年生10名が参加しました。監督はグローバル教育部のスチュアートが務め、その他、英語科の山岡、山本、黒沢が見学に来ました。 ■目的 お世話になった留学生2人に感謝を伝え、留学の成果を共有することを目的として開催しました。 ■実績 クイズゲームの形で、留学生2人にとっては留学中の一番楽しかったこと、一番辛かったこと、絶対忘れられないことなどが何だったのかを日本人学生が推測し、留学生2人が自分の経験を共有し、質問に答えました。その後、日本人学生は、留学生にメッセージを書いたメッセージカードをプレゼントしました。留学生との交流が続けられるために、日本人学生が手紙もプレゼントし、帰国したら送るようにお願いしました。   つづいて、留学生料理教室についての報告です。 ■概要 6月20日の放課後にグローバル教育部のイベントとして留学生による料理教室を開催しました。留学生の5年F組のElenaさんと5年F組のMariaさんが担当して、調理室でスペイン料理のチュロスの作り方を紹介しました。作り終わったら、作った料理についての意見交換を通してコミュニケーションを図りました。4年生8名、5年生8名、6年生1名が参加しました。監督はグローバル教育部の黒沢、山本、スチュアートが務め、その他、英語科の小澤、中川、権藤校長が見学に来ました。 ■目的 異文化に触れることを目的として開催しました。また、留学生の2人とももうすぐ帰国しますので、留学生のお別れ会も兼ねました。 ■実績 チュロスは本来あげて作りますが、今回は安全面を考慮して、あげないものを作ることとしました。留学生と交流しながら、日本人学生がチュロスをうまく作ることができました。作り終わったら、スペインから来た留学生のElenaさんがイベントで作ったチュロスと本場のチュロスとの違いを説明しました。その後、出来上がったチュロスをチョコレートソースをつけて食しました。最後に、思い出として日本人学生と留学生と写真を撮ったりしていて、調理以外の活動にも繋がりました。 *6月には、日本ユースリーダー協会が実施している来日研修「さくらサイエンスプログラム」にて、タイの高校生・大学生が来校しました。 本校の生徒と交流をしたり、化学の実験授業への参加や、茶道部体験をしていただきました。今回来日した学生の中には、ロボットコンテストに出場する学生もいたそうです。

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終業式、卒業生、表彰、お知らせ

一学期が終わりました。 中等部の終業式では、起業体験のプレゼンで高等部に交じって2位になった中3のチームに校長がインタビューをしました。このチームは、私のところにも相談にくるなど、理念に基づき、様々なリソースを活用して企画をたてていました。偶然を活用できる人の特徴として、「頼む力(以前のブログで紹介)」が挙げられますが、これも品女力と言えるかもしれません。こうした場でシェアすることで1年生、2年生にとってもモデルとなる思います。 高等部と中等部がともに行事や部活を行うことで、上級生にはチームをまとめる力や後輩を育てる力がつき、下級生には近い将来のイメージが見えることがモチベーションにつながります。これも一貫校のメリットでしょう。 高等部では、帰国するネイティブ教師に校長が英語でインタビューしていました。 また、最近入ってきた卒業生の情報を動画や映像でシェアしました。社会人になった卒業生たちが学校とつながって在校生のロールモデルとなってくれるところも、長く続いた一貫校の特長です。 以下がその際使った各企業のサイトで、それぞれ卒業生が仕事について語っています。HP上の表記名でご紹介します。 日本メドトロニック 一人目に出てます。https://www.medtronic.com/jp- ja/our-company/careers/people/ stories/crm.html JR東海情報システム A.S.さんhttps://www.jtis.co.jp/ recruit/graduates/person/ 楽天ゴール デンイーグルス Sakuraさんhttps://www.rakuteneagles.jp/ recruit/people/ *表彰 <高等部> ■ECC部 第4回フラワーカップ高校生英語ディベート大会 ベストディベーター賞  ■弓道部 全日本弓道連盟昇段審査 初段 全日本弓道連盟昇段審査 初段 *中高の6年間は将来の進路につながるいわば扇の要です。特に女性の場合は男性に比較して出産育児などライフイベントの影響を受けがちなので貴重な時間を有効に使って準備できるよう、私たちも未来社会にアンテナを立てています。 先日は東大の松尾豊先生とゼミのみなさんをお招きして、教員研修を行いました。その様子が、記事になりましたのでご紹介いたします。 データサイエンス百景東大松尾豊教授と考える「生成AI時代の教育」とは? *以前からお付き合いのある寺田倉庫さんから、天王洲のWHAT MUSEUMで現在開催中の展覧会のチケットを保護者の皆様分、 頂戴しました。(高校生以下は無料)学校から歩いて行けるので、保護者面談でお越しの際 などに立ち寄れるよう、各学年フロアに置いておきますね。お子さんがピックアップしてもOKです。 ■高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャ-日本現代アートのDNAを探る-」展 * 高校生が内閣官房の会議室にて大学生と一緒に参加できる講座( 無料)、講師陣も豪華、 研究者とインタラクティブに行うワークショップもあります。 今後は、 データに基づく意思決定がすべての領域で必要になるため、 理系だけでなく、人文、 社会学に興味のある生徒にも進路を考えるよいチャンスと思います 。 未知なるウイルスに立ち向かえ!パンデミック研究ワーキング  申込みはこちら *東京女子大で女子中高生のための仕事塾が開催されます。 講師の内田和成先生の元で私自身も今、学んでいます。 めったにないチャンスなので、案内します。 申込みはこちら締め切りは7月28日(金)です。 ※写真をクリックすると拡大します。

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早稲田会議、デジハリ見学、プログラミング講座など

ハナミズキの綺麗な季節になりました。   今日6月21日(水) の日経新聞朝刊、31面に私が参加した早稲田会議のまとめが掲載されました。今、注目されている社会課題について、様々な専門分野の方が集まって議論しています。 数年前にAI・数理・データサイエンスの大学教育を考える会議に出ていましたが、このところの生成AIが話題になり、こうした分野における基礎知識が専門領域を越えて必要になってきています。関連していくつか。 生徒がデジタルハリウッド大学を見学させていただいた時の様子をPDFでご覧いただけます。担当の塩崎のレポートです。   20221222-63a3ad5ff3e9b.pdf (225.68KB) 本校がお世話になっているLife is Tech! の、プログラミング講座 の体験会を6月26日(月)放課後に実施することになりました。 対象学年は1〜5年生です。校内で無料で体験できる機会なので、少しでも興味のある人は参加してみるといいですね。 ※チラシには「4日間」とありますが、その体験版を、校内で1日(2時間・無料)で実施します。 さて、こちらも外部の学びの場を校内で体験できる講座でした。担当の山下より以下報告です。未来に向かう中等教育の6年間は本当に限られた大切な時間です。本校では、常に学校の枠を越えて生徒が外の世界とつながって視野を開き、多くの選択肢から自分の道を見つけられるような環境をこれからも提供していきます。 HLAB主催の進路相談会が行われました。昨年度も好評だった企画で、今年度も悩める4, 5年生が参加しました。司会進行は、品女時代にサマーキャンプに参加し、 現在は運営に携わっている73期の中村さん。 今回は文理選択で悩んでいる生徒も多かったため、 ICUの学生さんや文系理系両方の学生さんが来てくれました。専攻も、社会学、法学、堆積学、国際関係学と多岐に渡りました。2〜4人のグループに分かれ、 アットホームな雰囲気でフリーディスカッションがスタート。生徒たちは進路や将来のことを相談したり、 大学生活について気になることを沢山質問していました。 最後に昨年度のサマーキャンプ参加者、 5年吉田さんのスピーチがありました。学校外のコミュニティで、 多様なバックグラウンドを持つ人たちと寝食を共にする中で、 真剣に相談に乗ったり応援できる仲間ができたそうです。また、1日の最後に行うリフレクションの時間が、 無言でいても大丈夫な温かい雰囲気でとても好きな時間だったとの こと。本当に素敵なスピーチでした。 参加した生徒たちも、 色々と話を聞けて充実した時間になったようです。来年度もぜひ実施できたらと思っています。

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体育祭・特別講座シリーズ・お知らせ

昨日は代々木体育館で体育祭でした。6年生だけオリジナルTを着られます。 詳しい写真は、のちほど。 3年生の演舞、上級生の声援が微笑ましい パン食い競争・コロナ禍の工夫 学年対抗リレーは逆転の最後のチャンスで大歓声! 実行委員に支えられています。 *行事も一段落し、一年生の部活見学が始まっています。 本校は仕事を持つ未来から逆算し、マルチタスクを奨励していますので、学習、行事、クラブと積極的に参加してほしいです。 (去年のバトン部の記念品ありがとうございました。もったいなくてしばらく飾っていました) *ダンス部が、昨年度の大会の特別賞副賞として、Bリーグ試合(アースフレンズ東京Zvs西宮ストークス)のハーフタイムパフォーマンスを行い動画がアップされました。 *特別講座シリーズの続きです。 【「ナパーム弾の少女」50年の物語』から考える戦争】 担当の植草より、以下報告です。 [第1回目] ベトナム戦争中、ナパーム弾を被爆し裸で逃げまどう少女を撮影し た1枚の写真が世界で有名になりました。今回の特別講座では、その被写体となったキムフックさんや、カメ ラマンのニックさんに長年取材し、6月に『「ナパーム弾の少女」 五〇年の物語』を出版なさった朝日新聞社の藤えりかさんにお越し いただきました。 藤さんからは、複雑な背景をもつベトナム戦争や、キムフックさん のこれまでの歩みなどをお話しいただきました。生徒たちにとって、藤さんがおっしゃった「戦争や国というものか ら、時には逃げても良いのではないか」という言葉が印象的だった ようです。それは「生きて自由になることを絶対に諦めないこと」 と表裏一体であり、「被写体の少女」として戦後政府のプロパガン ダに利用されながらも、諦めずに留学、亡命そして平和活動へと行 動を起こしていったキムフックさんの人生そのもののように感じま した。また生徒から、「現代であれば、このような写真を載せることは問 題になるのではないか」という質問がありました。当時も掲載する にあたってたくさんの議論があり、キムフックさんご自身も、この 写真を見ることを嫌だと思っているようです。メディアの可能性だ けではなく、危険性についても考えさせられる視点でした。 次回は、「書くこと」について学びます。記者として第一線で活躍 なさっている藤さんが、ワークショップ形式で書くための視点や思 考について教えてくださる予定です。ぜひ、 たくさんの生徒に参加してほしいと思います。 [第2回目] 「ナパーム弾の少女」五〇年の物語』を出版し、 朝日新聞社の記者として活躍なさっている藤えりかさんをお招きし て、2回目の特別講座を開催しました。 今回は、 藤さんご自身が学ばれたアメリカの記者教育講座やシナリオライテ ィング講座をもとに、「書いて伝えること」 についてワークショップ形式で教えていただきました。具体的に描写することが説得力につながる、 主題とテーマは別もので、 主題をまとめるときには形容詞的な熟語を使うと意味が伝わりやす い、など、わかりやすいアドバイスをたくさんいただきました。講座中は皆黙々と文章を書き、終了後、 下校時間ぎりぎりまで個人的に質問をしている生徒たちもいて、 たくさんのことを学んだ充実感が伝わってきました。今回の講座の内容を忘れずに、これからの長い人生で何度も行う「 書く」という行為を楽しんでほしいと思います。   *経済同友会の教育改革員会から出された政策提言「価値創造人材の 育成に向けた教育トランスフォーメーション(EX)~ 個の主体性を尊重し多様性を育てる教育とそれを支える社会環境の 整備~」の34~ 36ページに本校の実戦が取り上げられています。

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特別講座シリーズ(毎日新聞社・イトーヨーカ堂)

本日はすずらんの日だそうです。 一鉢、すずらんをいただきました。 特別講座シリーズの続きです。 *毎日新聞社様との特別講座について、担当の中川より以下、報告です。 少し前の話ですが、春期講習4日間の午後、 東北新社さん主宰で毎日新聞社さんの「ジャーナリズム特別講座」 を実施しました。Z世代に社会問題について考える機会を与えることを目的としてお り、今回は「大学の女子枠入試」がテーマにされました。記者の方々からニュースの見方や意見の伝え方の講義を受け、 最終的には現役ラッパーの方の指導の下、 テーマに関して自分たちが考えた歌詞を( 博報堂さんと毎日新聞さんが開発した) AIラッパーの声に乗せてTiktokで配信するというところま でさせていただきました。Tiktokリンクはこちらです。 韻の踏み方など意外と考えられているので、 もしよければご覧ください。 生徒が考えたのは後半のアンサー部分です。 ※ 学校が特定されて誹謗中傷されるのを防ぐために学校名などの情報 は一切出しておりません。 今回の取り組みについて毎日新聞のポータルサイトで公開されまし た。また、元記事となった「女子枠」の記事のところにも、 出来上がったTikTok動画が張られています。生徒にとっても身近なテーマについてラップで表現するという斬新 な取り組みでとても興味深いものになったと思います。 *イトーヨーカ堂様との特別講座について、担当の中村渚央より、以下報告です。 講座の中で生徒たちが作成したコンセプトシートをもとに、 商品をつくっていただき、お弁当が発売となりました。( 生徒が考案した「チートDAY」が採用されました。)  講座が2回延期になるなど、 担当の方が想定されていたスケジュールと大きく異なる形となりま したが、年度内に商品化までたどり着くことができました。 夕食に食べてみましたが、女子学生が考えたとは思えないボリュームでした。イトーヨーカ堂さんではめずらしいボリューム満点の攻めたお弁当とのことでした。 現在工事中の校舎から持ってきた白薔薇です。 スプリンクラーのなかった時代は、薔薇当番という制度があり、生徒が長期休暇中に交代で水をやり、育てていました。新校舎が建ったら、学校のシンボルフラワーの白薔薇を引き継いで、咲かせたいです。 明日は創立を記念する日です。生徒のみなさんには、先人への感謝を胸に学校の歴史を振り返り、一人一人が果たす役割について考え、行動していただきたいと思います。 学校の後援会より、記念品としてエンブレム入りの蛍光ペンをいただきました。98年の歴史を想いつつ大切に使ってください。   *卒業生の広末涼子さんと対談をした様子が、STORY6月号(2023年5月1日発売)にて紹介されました。  

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新学期が始まりました。お知らせ

新学期がスタートしました。 入学式の様子です。 今年も、フラワーアレンジ部が新入生のためにアレンジメントを作成してくれました。 今日の始業式では、今話題のチャットGPTの話をしました。 最初に、LINEの「AIチャットくん」に「校長から中高生向けに始業式で話すスピーチとして、今、チャットGPTに何が起きていてこれからの学校や、将来の仕事にどんな変化が訪れるのかまとめて」とコマンドを入れて作った挨拶を読み、種明かしをしてから本題に。 数年前まで犬と猫の顔の区別が付かないと言われていたAIが急激に進化して誰でも使えるようになっているという話を私が耳にしたのは、ちょうど1年前くらいでした。教えてくれた人は今、オープンAIにいます。この会社にマイクロソフトが一兆円を投資したというのも驚きでした。 昨日、知人に英会話のAIアプリ、スピークを見せてもらったのですが、フリートークでこちらの間違いも直してくれて、早速使ってみようと思っています。 新しいテクノロジーにはリスクもつきもので、論文やレポートへの使用制限、著作権の問題でアクセスを禁止の国もあり、また、社会の鏡ともなるため、AIによる差別も存在するなど様々な話題が出ています。 私は、以前インターネットと子どもに関する法案を検討する委員をやっていたのですが、そのとき、多くの委員が「インターネットに子どもがアクセスするのは危険だから制限」という意見を述べていたことを思いだしました。私はそれではチャンスも逃すので、コントロールできるようなリテラシーが必要と発言しましたが、今回も、インターネットのない時代に戻れないのと同じようなことになるのではないでしょうか。 昨日、友人から、映画パラサイトの監督の「最もクリエイティブなことは最も個人的なこと」と言う発言に言及していました。チャットGPTは大きなデータを扱いますが、たった一人の体験に基づく表現だからこそ多くの人の共感を得る、そんなこともあるのでしょう。 日本のAIの第一人者の方が、「アメリカに行けば年収が100倍になるのに、どうして日本にとどまるのか」と聞かれたとき、「AIをやっていると人間とは何かという問いに当たる。自分にとって大切なのは身近なひとに貢献することだから」と答えていました。 若い頃から答えをすぐ求め、検証せずにまるごと使うようなことを繰り返していれば、「人間に残る仕事」を果たせない人になってしまうでしょう。今は、ソクラテスのキャラクターで答えを教えず問答するAIもあるそうですが、AIを活用する力、いわばAIとの対話力、コミュニケーション能力も社会的スキルの一つになる日が近づいているのかもしれません。学校教育も大きな岐路に立たされています。 *留学生紹介 アナ・ルイスさん国籍はアメリカです。 *表彰は以下です。 <高等部>■ECC 第8回PDA高校生即興型英語ディベート全国大会2022 ベストPOI賞  ■JasminePeach Education 第5回Change Maker Awards東京ブロック決勝 金賞  ■JasminePeach Education 第5回Change Maker Awards全国大会 銀賞  ■品川女子学院 CLAIR.#SASS2022 最優秀賞 ■品川女子学院 CLAIR. 全国高校生マイプロジェクトアワード2022 ベストラーニング賞  ■個人SandyFace 部門:bgirl 1on1 *NZの大会です  <中等部> ■ECC長良川カップ2023 ベストディベーター個人7位 *生理について活動をしている生徒有志企画の「CLAIR.」が、SASS2022(Sustainability Awards for Students by students)にて活動が評価され、 最優秀賞を受賞したそうです。 *4年生徒有志団体”Jasmine Peach Education”が、「 全ての学生にとって学校の授業をより有意義なものにすする」とい うテーマについて活動し、Change Maker Awards全国大会で銀賞をいただきました。東京海上日動様、マネーフォワード様にもご協力いただきました。 *卒業生の堅田智子さん(大学の最年少で専任の教員)の著書を紹介します。 アレクサンダー・フォン・シーボルトと明治日本の広報外交 吹奏楽部の保護者の皆さま、誕生日のお花をありがとうございました! *広末さんとの対談のあと子育てについての取材がありました。 こちらで放送前日の夕方に告知されるそうです。↓  フジテレビ ノンストップ https://www.fujitv.co.jp/ nonstop/ 

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送別会・トークイベント・外部講師特別講座

昨日は送別会をやりました。6年生の教員の出し物?があまりに面白かったので、学年教員に「先生達、頑張ったねぇ」と言ったら、生徒がすべて企画して、台本通り演じ、それを生徒が編集したとのこと。驚きました。 6年間の振り返り映像を見ていて、この学年で校長職は最後だったなぁと懐かしく思いました。 先ほど、出張から戻ってきたら卒業生が何人かいて、特別講座をしてくれたそうです。卒業してもこうしてずっとつながっていられるのが長く続いた私学のいいところです。先日、紹介したBS-NHKで放送された本校の28歳ホームカミングデーの特集を見たときもそれを感じました。 私が最初に教えた子達も40代になり、その子供が入学するような年齢になってきました。卒業生が母校のためにいろいろな話を持ってきてくれるようにもなりました。 来月は、卒業生で俳優の広末涼子さんと対談を行うことになりました。こちらもブログで紹介した彼女の子育て特集で私の著書が紹介されたことがきっかけで、その後、インタビュー記事も出て、対談ということになりました。面白くなりそうなので、ご紹介します。 4月6日(木)13:30開演(12:45開場)紀伊國屋ホール 紀伊國屋書店 新宿本店4階入場料2,500円(STORY5月号本誌950円、イベント参加費1550円) 詳細、チケットのお申込みはSTORY WEB、または紀伊国屋HPからご確認ください。   特別講座は卒業生以外にも様々な方が協力してくださっています。 今年度行われた外部講師特別講座をいくつかご紹介します。 *SHOWROOM株式会社 代表取締役社長 前田裕二さんは、ベストセラー『メモの魔力』で語られている、具体的な事象を抽象化するメモのコツを講義と実践を踏まえて教えてくださいました。 Twitterにも投稿していただいています。 とても好評だったので、その後、3年生全体に向けて『メモで夢を叶える魔法のドリル』を活用したワークショップをしていただきました。 高等部での文理選択を前に、 自分を見つめ、未来から逆算した職業選択を考える機会にもなりました。 *テレビ朝日、弘中綾香アナウンサーの特別講座も文化祭に合わせて行われました。こちらは、生徒が企画して「激レアさん」的な進行をしていて面白かったです。年齢も近く女性の先輩ということで、質疑応答も盛り上がりました。その様子が以下のインスタグラムに掲載されています。 【公式】弘中綾香エッセイ集『アンクールな人生』(KADOKAWA) *堀江貴文さんには、ロケットや人工衛星などこれからの宇宙に関するお話をしていただきました。堀江さんが創業したインターステラテクノロジズ株式会社はロケットを開発する民間企業で、宇宙に到達したロケットも開発しています。ロケットや人工衛星事業の最新動向や今後の展望について講演をしていただきました。最近は工学系に進む子も増えてきて、こうした仕事も生徒の未来の選択肢の一つです。 文系理系という分かれ目もだんだんなくなってきていますが、入試にはまだその区別があります。28プロジェクトの影響で、受験科目が苦手でも、将来の仕事や自分の興味を大切に、理系を志望する子も増えてきています。この日は、眼科医で起業家の窪田良先生にお越しいただき、特別講座を実施していただきました。窪田先生はNASAでも仕事をなさっていて、グローバルな視野でのお話をしてくださいました。 その様子が窪田製薬ホールディングスのHPにて、公開されました。 18日は卒業式です。

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