学校にいらした時は、ぜひ
先週の土曜日は4年生と5年生の保護者会を久々に対面で実施させていただきました。今回は講堂よりも広い体育館での全体会でしたが、教室へ(から)の移動を含めての2時間はお疲れになったと思います。内容としても受験に関係することが多くなり、情報を整理されるのに時間がかかるかもしれません。これから入試に関する情報はしっかり学校の方で収集し適宜お嬢様の方へお伝えして参ります。その中で、何か疑問の点がありましたら遠慮なく学年の方へご確認下さい。 今回使用した体育館は7月で使用を終了し、次回の保護者会は新校舎の明るい体育館で実施できると思います。体育館と高等部C棟教室も渡り廊下でつながり、移動も楽になりますので、少し楽しみにしておいてください。 そして、学校にいらした時にはぜひ北品川の町も楽しんでいただければと思います。ご存じの通り、この地域は東海道の第一宿ですから、井戸の残る古い通りや、歴史のある店(このブログでもご紹介した履物店や畳店も含めて)などもいくつか残っています。また、自然豊かな御殿山庭園や品川神社も天気が良ければ楽しめます。せっかく北品川の学校にお嬢様を預けていただいているので、近辺を散策していただくのも良いと思います。(生徒は帰りが遅くなるのであまり勧められませんが)もし、良いところを紹介せよという場合は、お声がけください。
残すべきもの
C棟の4階から5階へ向かう階段の途中に、今年も体育祭の6年横断幕が飾られました。もとは、コロナの影響で体育祭に参加できなかった73期の生徒が飾り始めたのですが、参加できた今年の6年生も同じ場所につけたようです。日々の受験勉強で疲れたときに目に入ってくると、少し元気になれるでしょうか。新しい校舎での、小さな伝統ができそうです。 先ほど、もう社会人になっている卒業生が2人遊びに来ていて、一通り教員と話した後カフェテリアに出かけていきました。校舎建て替えでこのカフェテリアもなくなりますから、最後に懐かしい味を楽しむのでしょう。4年以上前の卒業生にとってみれば、思い出の校舎はこの夏ですべて姿を消すことになります。 そうなった時、私たちができることは何でしょうか。学校としての伝統や特色を残していくこと、そして品女生らしい生徒を育て続けることです。キャメルの制服を着た活気のある生徒が校内を歩き回る姿をみれば、校舎は新しくなっても、卒業生は学校を懐かしく思い返してくれるのではないか。そう思っています。 [gallery ids="20345,20346,20347"]
面談スタイル
昨日の総合学習は、4年生が主に進路ガイダンス、5年生は校外授業+修学旅行の計画、6年生は自習+面談でした。 4年生を見学した時には、学年主任がオープンキャンパスの話しをしていました。ここ2年はコロナの影響で、縮小中止またはオンラインで実施されることが多かったですが、今年はキャンパスで実施される大学が増えました。現場でしか得られない情報もありますし、参加したときの印象は進路選択に大きな影響を与えます。友だちどうしで楽しく参加するのもいいですし、保護者の方と一緒でも構いません。都会の学校である利点を生かして、ぜひ多くの大学に行ってみて下さい。 5年生は、旅行2つの計画という忙しくも楽しそうな1時間でした。校外授業で訪れると聞いた水戸のホテルには個人的に行ったことがあるのですが、とても雰囲気のある場所です。本校でテーブルマナーをするのも久しぶり。社会人になれば絶対に必要な素養なのですが、きちんと学ぶ機会は意外と少ないものです。食事を味わうとともに、ぜひしっかり身につけてきて下さい。 そして6年生は、広い廊下を使って担任がさまざまなスタイルで面談をしていました。面談には一般的に対面、直角、平行型などがあり、その目的などに合わせて使い分けますが、昨日は写っている4組がすべて違う形で話しをしていました。私は対面型が多かったのですが、当時の生徒はどう感じていたでしょうか。ちょっと圧迫感がありましたかね。(現6年生、どうでした?)
最後の薔薇
今年も学校のバラが咲き始めました。東棟は8月から解体が始まりますので、この場所で長く生徒を見守ってきたバラも今季で見納めです。1年生の教室から見えるのですが、今はA組の後方の席あたりが見頃でしょうか。 新入生は毎日新しいことばかりで忙しく、窓の外の花に目を向ける余裕はないと思いますが、それでいいでしょう。若い時は目の前のことで精一杯、というくらいがちょうどいいと思います。何年か経ち、1年生の頃のことを思い出した時に、微かに教室の光景の一部として記憶に残っていれば十分です。 私が通っていた小、中学校からは、秋冬は毎日のように富士山が見えていました。私は当時のことを思い出す時、まずこの光景が甦ってきます。自分の席からずっと景色を眺めていたような気がします。こんなことを言ったら、当時の先生方に怒られますね。
生徒総会
生徒総会が年々面白くなっています。生徒会から全校生徒へ伝えたいマナーや生徒会予算の承認決議など、堅苦しくなりがちな内容をクイズなどの番組仕立てで進めていきます。4,5年生はよく知っている教員が出演していましたし、6年生は受験勉強の合間で楽しく見ることができたのではないでしょうか。ビデオを作った生徒会のみなさん、ご苦労さまでした。 マナーの悪い生徒にぶつかった数学科教員が教材を落とす場面。この後見事なまでに廊下にノートが散乱しますが、これは本物の生徒のものでしょうか。それがちょっと心配になりました。
小さなグローバル
ドイツ人留学生のElisaさんが、4月下旬から4年B組の生徒として加わっています。シンクロナイズド・スインミングを得意とする活発な生徒で、昨日行われていたネイティヴ教員と生徒の交流会にも参加してくれていました。1学期だけの滞在ということで、遠慮しているとすぐに帰国の日を迎えてしまいます。交流したいと思う生徒はぜひ積極的に話しかけてあげてください。留学生は話しかけられれば100%うれしいはずです。 理事長の日記にも紹介されていますが、インターアクトクラブの生徒が今週は毎朝エントランスで文房具の寄付を募っています。文房具に不自由している国の生徒に送るということです。先日もウクライナの子供を支援する募金を行っている生徒がいました(13万円くらい集まったそうです。ありがとうございました)が、グローバルな活動はどんな形でも、どんなに小さなことでも行うことができます。生徒のみなさんは、ぜひもう1回机の引き出しを見直してみてください。 Elisaさんが自己紹介のプリントを3階掲示板(English Boardの横)に貼ってくれていますが、その中に驚きの写真が。自分の街の市役所だそうです。
驚異の占有率
昨日放課後、懐かしい卒業生が遊びに来てくれました。私が担任をしていた世代の生徒で、大学卒業後秋田のテレビ局に就職し、アナウンサーとして活躍しています。実はこのテレビ局にはもう1人本校出身の先輩アナウンサーがいて、彼女は卒業時の担任でした。ホームページを拝見する限り女性のアナウンサーは7人ですので、もの凄い品女占有率です。 1年少し前には、2人揃ってズームで授業に協力してもらったことがありました。生徒が2人を見る目は輝いていて、話しが上手であると同時に、どこか品女生の雰囲気が残っていたことも生徒を惹きつける要因になっていたと思います。人が職業を選ぶ理由はさまざまですが、憧れも立派な動機になりますので、この授業を受けた人の中からきっと同じ職業を目指す生徒が出てくると思います。 昨日はたまたま帰京した後、羽田から秋田に戻る途中に寄ってくれました。(卒業生の中には、品川駅での待ち合わせの時間調整で学校に遊びに来る生徒もいます。まあそれでも嬉しいですが)あまりに昔話が楽しく、出発の時間が迫っているのにだいぶ引き留めてしまいましたが、はたして彼女は無事飛行機に間に合ったでしょうか。 [gallery columns="2" size="medium" ids="20042,20041"] 授業に協力してくれた時の写真。授業中はマスク、最後は外してもらって生徒が撮影。
地域に支えられて
授業見学前後にC棟スタッフルームで待機をしている時、 写真のような光景を目にすることがあります。 御殿山の方から道路わきのゴミを1つ1つ拾って進み、 学校横の通りも長い時間をかけてきれいにしてくださいます。 通り過ぎる方が声をかけることはほとんどなく、 黙々と作業を続けています。お年寄りのボランティアの方です。 本校は今年で97年間この地に存在しています。 一世紀近くも同じ場所にいて、 地域の方々から愛されない学校であってはなりません。 時々校内から大声を出して近隣の方々にご迷惑をかけることがありますが、 見えないところで地域の方々に支えられていることがわかっていれば、自ずと行動も変わってくるでしょう。 もしこのような方を見かけたとき、ひと言でいいので「 ありがとうございます」と言える生徒になってほしいと思います。
起業体験相談会
4月30日の放課後、各所で行われているクラブ活動を観察しようと廊下を歩いていると、何やら熱気に溢れている部屋が。起業体験取締役を対象とした相談会を行っていました。これは私が起業体験を担当していた頃にはなかった会で、初めて参加する中学3年生を対象に、幹部の役割を相談したり、クラスの企画について質問をするというもの。連休の谷間にも関わらず多くのサポート委員保護者の方にご参加いただき、各クラスの机を回って熱心に質問に答えていただきました。おそらく、この会が一般企業で行われていれば確実に有料になるものでしょう。 「企業理念と商売を結びつけるのが本当に難しいんですよ」とか、「それは社長が決めてしまっていいのでしょうか?」など、先輩の誰もが悩んでいたような質問が聞こえてきます。写真を撮ったり、聞き耳を立てている私には目もくれず、保護者の方のお話しを熱心に聞いてメモをとっています。本校の起業体験は6ヶ月続きますが、すでに雰囲気は文化祭間近のようです。高等部生徒に挑む彼女たちのこれからの奮闘が楽しみです。