PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

国際女性デー

昨日は、国際女性デーでした。 あるとき、修学旅行の交流校で校長先生から「 Suffragette」(邦題:未来を花束にして) という映画を 是非見てほしいと言われました。 それは1910年~20年代のイギリスの物語、参政権を得るために活動した女性達の物語でした。 同じように働いても給料は男性の三分の一、家庭では男性の付属物のように扱われる。参政権運動に参加したことで、仕事を失い、逮捕され、家から出され、子供も奪われてしまう。そして、子供は父親のもの、それが法律だと言われる。 女性達の言葉で印象に残ったのは、「私達はローブレイカー( 法律を破る人)になりたいのではなく、ローメイカーになりたいのだ」という言葉です。ちょうど高3の生徒達が選挙に行けるようになった年だったので、いっそう心に響きました。 私たちの学校は、大正時代、女性に参政権がなく、男子と同じ教育も必要ないと思われていた時代に、女性が力を合わせて創立した学校です。創立者は繰り返し繰り返し、「感恩報謝、自分に何かできるチャンスが巡ってきたら逃げずに受けて必ず社会 へお返ししなさい」と言っていました。 今、世の中はその時代とは比べものにならないほど、 女性にチャンスが巡ってくるようになりました。 それが困難な時代を切り開いてきた先人たちのおかげであることを忘れずに、まずは、目の前の自分のできることから逃げず、 次世代へとつないでいきたいと思っています。 自分にできるかしら・・・やりたがりと思われないかしら・・・と、少し勇気が足りないときや、やらない言い訳が浮かんでくるようなときは、自分が次の誰かに渡すバトンを手わたされたのだと思うことにして います。

READ MORE
白ばら日記

ひな祭り・就職情報交換会・女性のQOLをあげるイベント

  今日はひな祭り。 毎年、玄関に卒業記念品で寄贈してもらったおひな様を飾っています。 土曜は、PTAの役員会とお父さんの会がありました。役員会は人数を限ってリアルで、お父さんの会は、オンラインに100名以上の方が集まったそうです。 卒業生イベントも工夫しています。 例年、卒業生のために、就職情報交換会を実施していますが、 今年は、集まることが難しく、オンラインでやりました。 例年より多くの参加者が!先輩卒業生からのアドバイスも。いつもは、お父さんの会に協力してもらっているのですが、 これだったら、ブレイクアウト機能を使って、 それもできたなぁと。制約の中で、諦めず、 工夫することで今後も活かせるノウハウがたまっています。 *「Let‘s talk! in TOKYO」 女性にまつわる話題の中で、「タブー」とされやすい課題について、国内外の声を集め、対話が広がることを通して、女性たちのQOL向上、エンパワーメントに貢献するムーブメント「Let‘s talk !」のお知らせです。 初潮、生理痛、生理用品、子宮頸がん、Femtechなど、女性の健康に関連する様々なタブーや偏見を乗り越え、オープンに語り合い、具体的なアクションにつなげる対話型のプラットフォームとして、世界的スーパーモデル、ナタリア・ヴォディアノヴァ氏と国連人口基金(UNFPA)が協力し、このムーブメントは世界中で展開されています。 イベントサイト:https://letstalk.tokyo/ Twitter:https://twitter.com/letstalktokyo21YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=IIQLNL6y4cs   これも今週の写真。梅の季節の後は、早咲きの桜が待ちかねて咲き出しました。春はもうすぐそこです。

READ MORE
白ばら日記

特別講座✕丸井グループ 「しあわせな未来のつくり方〜中高生とお金を通して考えてみた〜」

昨年丸井グループの方に実施していただいた特別講座「あなたはどんな大人になりたい?~丸井グループと一緒に「お金」や「未来」について考えよう~」の様子をまとめた動画がYouTubeで公開されました。 この特別講座は、丸井グループの「この指とーまれ!」という、持続可能な社会へ向けた取り組みの一環として行われたものです。「この指とーまれ!」←サイトへとべるようになっています。 そのときの様子を担当の丸山からご紹介します。   丸井グループのみなさまをお招きし、特別講座を実施しました。 一回目は、お金の使い方について考えました。最初に、 お金は使い方次第で社会課題解決に貢献することも出来るかもしれ ないということを、 具体的な事例も含めながらお話していただきました。 寄付や投資についてもお話していただき、 自分のためだけではなく、社会のため・ よりよい未来のためにお金を使うことが出来るということを学びま した。その後グループに分かれ、「しあわせな未来って?」「 自分ならお金をどう使ってしあわせな未来をつくる?」 という問いに対し、ディスカッションを行いました。「 丸井グループと一緒にやりたいことは?」という問いに対しては、 お金に関する講座の開催やクレジットカードの擬似体験が出来る仕 組みなど、様々なアイディアを出しており、 お金に対する関心が高いことが伝わってきました。 二回目はグループでディスカッションした内容を全体に共有し、 しあわせな未来の実現に向けた抱負を1人1人が掲げました。「 助け合い」や「思いやり」 といったキーワードをあげている生徒も多くおり、 今回の講座を通してお金と社会のつながりを意識するようになった ようです。 お金は私たちにとって身近なものですが、 日々の生活の中で使い道についてじっくり考えたり、 人と話し合う機会は少ないと思います。しかし、 しあわせな未来を実現していくために、 私たち消費者がお金の使い方について知り・考え・ 話し合うことが非常に重要なことであると再認識しました。

READ MORE
白ばら日記

子供の成長を服選びに例えると・・・

卒業生が送ってくれました。 2月2日が前理事長の命日だったので、仏壇の前にしばらく。 私が20代の頃、教えていた子なので、もうお母さんです。 家庭科の授業で、ほうれん草を計ってと指示されて、ビーカーにぐいぐい詰めていたという逸話を持つ子ですが、すっかり大人になっていろいろな気遣いをしてくれています。 入試の朝、玄関に立っていてふと気づきました。お母さんとお嬢さんのコートの色やデザインが似ていることに。 子供の成長を服の選び方に例えることがあります。 親が選び、友達が選び、自分で選ぶようになる。 「友達が選ぶ」と言うのは、 周囲に合わせたくなる時期と言う意味です。 ひな鳥があたたかな親鳥の懐からいつか飛びたつように、子供は、徐々に自立し、 自分で意志決定できるようになっていきます。 中高は、その大切な成長期を預かる場所なんだなぁと改めて思いました。 社会の変化が激しく、教育のあり方も大きく変わる節目に、迷うことも多い日々ですが、生徒の将来だけを見つめてやっていこうと強く思いました。 *本日、10日(水)の22時から、「コロナ禍の子供の教育と心の健康」というテーマでクラブハウスアプリでのディスカッションに参加します。

READ MORE
白ばら日記

入試を終えて

入学試験が終わりました。以前のブログでもお伝えしたことをあらためて、シェアさせていただきます。 思い通りの結果になった人、そうでなかった人、思いは様々だと思います。私自身、入試前日に高熱を出し、第一志望の試験中に気を失って医務室に運ばれた経験があるので、受験生の気持ち、おやごさんの気持ちを思うと、入学試験を実施する身としても、受験生を送り出す身としても複雑な気持ちです。 しかし、30年近く、入学のその後を見てきて実感していることは、 「縁あって進学する学校が、その子とって一番いい学校」ということです。 結果が思い通りにならなくて気持ちがすっきりしない方へ、生徒の成長を見ていて教えられたことを三つシェアします。 1,未来から逆算する お子さんの長い人生から見れば中学受験は一つの通過点です。 「そのとき思い通りにならなくてつらかったこと、こんなことに何の意味があるのだろうと思っていたこと、その一つ一つの点が、後で振り返ると繋がって意味のある線を描いていた」 多くの卒業生が語っています。 2,親のしたことはすべて愛情からのことと肯定する 中学受験は親主導の場合が多いと思います。ああすればよかったと後から思うこともあるかもしれません。しかし、自分のことで親が悩んでいるのは子どもにとってかえってつらいことです。 中学生になれば、だんだんと自分のことは自分で決めて自立するようになっていきます。親が自分の問題と子どもの問題を分けて考えられるようになることが子どもの成長に繋がります。 すべての行動の奥には価値観があります。親が子供への愛情からしたことは、いつかきっとお子さんに伝わります。 3,得たものを見る お子さんが目標に向けて頑張ったその過程にこそ意味があるはずです。得た物を数えてみます。 進学した学校に前向きな気持ちで通う子は必ず伸びます。 この学校でよかったと思えるような学校生活をおくれるよう、ご家族みんなで応援してあげてください。   昨日見つけた梅の枝。「百花の魁」寒く厳しい冬を経て、暖かで明るい季節の訪れを予感させてくれる開運の花です。 *明日9日火曜の夜20時からオンラインでお話をします。HatchEduオンラインセミナー #1「 GIGAスクール時代の学校のあり方を考える」 Zoom 終了後、質問が多いときは、クラブハウスアプリに場所を移すかもしれないとのことです。 *10日(水)の22時からは、「コロナ禍の子供の教育と心の健康」というテーマで議論します。

READ MORE
白ばら日記

中学入試を前に

  今朝、桜が一輪咲いているのを見つけました。よーく見ると、 真ん中のあたりです。 このところの寒さの中で一生懸命咲いている姿を見て、明るい春の訪れを予感させられました。   明後日から入学試験が始まります。現在、オンライン授業になっており生徒が登校していないので、今日は、教職員みんなで心を込めて、今年度から使用している新校舎に受験室を準備をしました。 入試期間中も、例年は在校生が手伝ってくれるのですが、今年は卒業生が来てくれることになりました。教員にしては若いな?という印象を持たれたら、先日成人式を迎えた学年の卒業生です。縁あって本校で6年間を過ごし、巣立ち、成人した卒業生が、かつて小学生だった頃の自分を思い出しながら、受験生のみなさんをサポートします。 入試期間中は思いがけないことが起きるものです。お子さんをサポートする親御さんに少しでも気持ちの余裕を持っていただけるように、毎年、入試直前チェックリストをシェアさせていただいています。(著書『伸びる子の育て方』の巻末に掲載したものです)。今年は感染対応で、交通機関も各校の状況も異なりますので、最終確認のヒントにしていただければ幸いです。 □ 持ち物は学校ごとにチェック表で確認。書類は取り違えないように学校毎にファイルしておく □ 体調不良に備え、マスクの替え、鼻血対応のティッシュ、エチケット袋等も持っておく。 □ 着る物は着やすくて温度調節ができるものを(保護者室が寒い学校もあるので、親御さんも備えて) □ 前日は消化のいい物を早めに食べて寝る(寝られなければ「それが普通。みんなそうだから大丈夫」)。 □ 移動時間はもう一度シミュレーション。土日はダイヤが違うことも、今は便数が減っていることも。万が一に備えて他の路線があれば見ておく □ 受験校の電話番号は控えておく。もしものときはまず連絡を □ テストの後、結果は聞かない。結果で叱らない(本人が一番感じています)。ただ、理社の時事問題はその年の傾向があるのでチェックした方がいいかも。そのとき、ケアレスに気づいてがくっとしたら、「次はどうしたらいい?うん。それなら次は大丈夫」とよいイメージに変えてあげて。ただし、それもあまり疲れているようなら終わったことには触れずに、リラックスさせることを優先に □ 一つ一つの入試結果が思い通りにならない日があっても、お子さんとは”終わった後の楽しいことをシミュレーション”「最終日は好きなものを食べようね」などと明るい絵が見えるように □ 学校によって過去問の傾向が違うときは、次の学校への切り替えを(句読点の数え方が違うことも。慌てて時間切れにならないように時間配分のシミュレーションなどもしておく。満点は取らなくていい、合格点をとればいいので) □ 併願校で最後まで迷ったら、とりあえず出願だけダブルでする方法も。偏差値だけでなく定員、倍率も見る(受験料はもったいないが、どういう心理状況になるか分からないので、それに助けられることも) □ 併願パターンに合わせて合格後の手続きまでを事前に一覧に。学校は期限には厳密。気が抜けてうっかりしないように □ 受験番号は他人に言わない。受験校の同じ親しい友人との行動もどこまで一緒にするか事前に考えておく(合否が別れたときが辛いので) □ 第二志望以降は数字をつけず、どこが好きかを話題にしておく。公立の悪口も言わない。 □ 不合格になった学校の悪口を言わない(あきらめたころ繰り上げがくる学校もありますし、手に入らなかったものを否定する概念が入ると、責任感や向上心がなくなります) □ 合格した学校に「あなたを認めてくれた」という言葉を使わない(選んで受けてくれた受験生を認めていない学校はありません。合否は本人のとった点数の結果です。逆の場合に否定された気持ちになってしまいます) □ 万が一の場合を考え、親類縁者、人手を確保しておく。手の抜けるところは抜けるよう、自分でなくてもできること、他の人に手伝ってもらえることがあれば頼んでおく(一段落してからでも大人同士のフォローはできます) □ 何かあっても親は慌てた顔をしないで。お子さんが落ち着いて受験できることを最優先に □ 自分自身の精神状態を安定させるため、入試期間中の息抜きの時間や場所(お茶の時間、好きなスイーツ、部屋に飾る花、待っている間に読む楽しい本、愚痴を言える人等々)も確保しておく(お母さんが泣いて子どもが慰める場面を何度も見ました) □ 下の子のケアを疎かにしない(「お姉ちゃんは受験だから仕方ない」が通用しない年齢もあります) □ 未来を犠牲にしない(受験はとても大変で大きな出来事ですが、お子さんの長い人生から見たら一時のことです。未来を見たとき受験より大切な価値観は見失わないように) □ 複数の学校に合格して迷ったら、他人の評価や動く数字でなく価値観を優先して。最後は子ども自身に決めさせる(入学後、思い通りにならないことは必ずあります。そのとき、乗り越えられる子は自分で選んできた子です) 受験期間中、お父さん、お母さんの一番の仕事は、「笑顔でいること」です。 30数年、この世界にいてしみじみ思うことは3つです。 「受験のその後の人生は長い」 「入学することになった学校がその子にとって一番いい学校」 「結果がどうあれ、受験勉強の過程で得た財産は消えない」 試験が終わったら、どうか笑顔で、これまで頑張ったお子さんとご自分自身をねぎらってあげてください。 入試当日は密を避けるため、私の講堂での説明はありませんが、朝、玄関で皆さんをお迎えします。 受験生の皆さんが、落ち着いてこれまで努力した実力を発揮できるよう祈っています。   *IFCの生徒たちが「IFC応援メッセージ動画」を作成いたしました。

READ MORE
白ばら日記

特別講座「注文の多い工作」

オンライン授業になり、先日は、私も1年生の道徳の授業をオンラインで実施しました。 コミュニケーションのワークショップなので、難しいかなぁと思ったのですが、実際やってみると、ブレイクアウトルームを使ってディスカッションをするなど、話し合いもできました。 チャットにワークごとに感想を書いてもらって、全員にシェアすることができるのもオンラインのメリットでした。 でも、やはり顔を合わせて話すのとは大きく違い、集う場としての学校の意義を再認識もしました。 こんな時期だから交流の機会がうれしかったとチャットに書いてくれた子もいて、思い切ってやってよかったなと私も楽しい時間を過ごしました。 先学期に行なった、特別講座の報告を以下に。 土曜は久しぶりの登校日です。   担当の塩崎より以下報告です。 特別講座 注文の多い工作~わかりませんが完成はします~アーティストの開発好明さんが本校に来てくださいました!10月17日(土)、1~5年生の希望者25名が集まり、ダンススタジオで特別講座を実施しました。講師はアーティストの開発好明さんです。東京都現代美術館「2020年度アーティストの1日学校訪問」の訪問先として本校を選定していただきました。開発さんは、観客も一緒に楽しく参加できるような作品が多いアーティストです。今回は「注文の多い工作 ~わかりませんが完成はします~」という、魅力的なタイトルの特別講座を実施してくださいました。参加者は、ゴールを決めて作品づくりを進めるの「ではありません」。開発さんの「思いもよらない指示」を聞いて行動していき、その行為の連続で作品が「完成」していきます。ゴールやそれに至るプロセスが明確でないとき、動き出すことで発見があり、ゴールにつながるヒントとなる。そんなことを学べる講座だったと思います。   9月19日に参加者が確定してから、Slackでこの講座のワークスペースをつくり、開発さんの作品の紹介をしたり、当日使う材料集めを呼び掛けたりしました。   当日。まず、東京都現代美術館学芸員鳥居茜さんより、開発さんのご紹介がありました。生徒たちは初めて出会うアーティストを前に、お話に聴き入っていました。   その後は開発さんのご進行で、はじめにアイスブレイク。ストレッチをしたり、ペアの相手を褒めたりしました。   いよいよ指示の書かれた紙が配布されました。美術教育を学んでいる大学生のOGにお手伝いをお願いしました。ミッションは全部で5つで、開発さんの指示で紙を開いて見ていきます。   各々ミッション実行に必要な材料を選び、制作へ。   ラジオ体操がミッションの内容に入っていたことも。   途中、開発さんがその場でおつくりになった箱から、全員に向けての「開発ミッション」が発令されました。   そのミッションは、「みんなで立って静かに(←コロナ対策)校歌を歌う」。個人で作業する中、ちょっと変わった時間が流れました。   あっという間に1時間以上経ち、お互いに作品を鑑賞しました。 講座の後、Googleドキュメントに各自できあがった作品の写真を載せ、学んだことなどを共有しました。いくつかご紹介します。 【生徒Aさん(1年生)】 ◇与えられたミッション1.ダンボールに絵を完成させます。今日の出来事をかいてください。2.紙を組み合わせて、作品をつくってください。3.ラジオ体操のイメージをかき加えてください。4.作品の気に入った部分を変更して上がきしてください。5.となりの人に次は何をかいたらいいか聞いて次にかく物を決めてもらってください。 ◇講座で発見したこと・学んだこと・感想などとても楽しかったです。お題に沿ってやるということが初めてだったので最後にできた作品を見て面白いなって思いました。いつもと違うことをすることでいろいろな発見がありました。私はいつも意図的に作ってしまうので新しい楽しさを見つけることができました! 【生徒Bさん(2年生)】 ◇与えられたミッション1.立体を完成させます。凄いを表現。2.行きたい旅行先をかき加えてください。3.立ち上がり、今いる部屋の中を後ろ向きで歩いてください。4.自分の作品を眺めながら、作品の中に詩をかき入れてください。5.近くの人がかくのに使っている色で自分の絵を塗ってもらってください。 ◇講座で発見したこと・学んだこと・感想など何かハプニングが起こってもすぐに対応する力がより上げられたと思います。初めは抽象的でイメージしづらかったものも、ミッションのおかげで具体的にイメージすることができたり、逆にそれをひっくり返されたり、近くの人に絵を描いてもらうというミッションでは新しい方向から自分の作っているものをみられたりと、ミッション一つ一つそれぞれの役割がありとても面白かったです。 【生徒Cさん(3年生)】 ◇与えられたミッション1.紙に絵を完成させます。思い出。2.「ギュウギュウ」という言葉からイメージする作品にしていきましょう。3.5分に一度はく手してください。4.今、食べたいものを作品のどこかにかいてください。5.立ち上がり、作品の中で一番気に入っている部分を指さして、「ここ、気に入っています!聞こえますか」と2度言ってください。 ◇講座で発見したこと・学んだこと・感想など普段の美術ではある程度どうなるっていうのがわかった状態で作ったり描いたりするので心の余裕があるのですが、今回はどうなるのか全くわからない状態で描いていたのでずっとドキドキしてました。 最初のミッションでは、校外学習で鎌倉に行った時に見た海を描こうと思って描いていて、個人的に色とかもいい感じと思ってたのですが、2個目のミッションで急にギュウギュウという言葉からイメージする作品と言われ、ここからどうするか結構悩みました。結局ビルをなるべくギュウギュウにしてみたり、鳥を大量に描いてみたり、ピラピラ(?)を大量に散りばめたりしてみたのですが、そこまでギュウギュウ感がなくて結構どうしようか焦りました。結局そのままにしちゃいましたが。4個目のミッションで食べたいものを作品の中に入れると言われてどこに入れようか考えてみて、お腹が空いた時に太陽とか食べ物に見えてくる時があるなと思って、太陽の部分をいちごが乗ったゼリーみたいにしてみました。縁にあるのはクリームなのですが、後々見た時いらなかったなと思いました。家族に見せた時に、イチゴとか影の女の子に持たせればよかったじゃないと言われてそこは盲点だったと思いました。母にはあなたらしくていいと思うといってもらいました。うれしかったです。 【生徒Dさん(4年生)】 ◇与えられたミッション1.立体を完成させます。未来を表現。2.最近読んだ本のイメージをかいてください。3.3分後に右手をあげて、「エイエイオー!」と言ってください。4.自分の絵を右の人に見せて、魚を好きな場所に好きな大きさで書いてもらってください。5.立ち上がって嘘の自己紹介してください。 ◇講座で発見したこと・学んだこと・感想など人によってお題がバラバラでなおかつ自分なりに解釈する必要があるため、少し大変でした。しかし、予測していないお題が次々出ても最終的に何かしらの形になった事に達成感を感じました。予期せぬ事が起こっても臨機応変に対応し、他の人の意見によって別の角度からものを見る大切さが学べました。 【生徒Eさん(5年生)】 ◇与えられたミッション1.ダンボールに絵を完成させます。思い出をかいてください。2.紙、ダンボール、立体を折り曲げてから、好きな絵をかいてください。3.好きな色で、星をかいてください。4.部屋に立っている人に声をかけて、何か質問してください。5.作っている作品を反対側にして制作してください。 ◇講座で発見したこと・学んだこと・感想など途中で自分の考えていた完成形とは違うようになり、でもそれが終わってみると違う良さを出していて最初は考えつかなかった方向に行ったのが良かったなと感じた。これを自分の人生に当てはめて考えてみると、人生壁もあるしどんな困難が待ち受けているかもわからない世界で生きているが、その時々の自分の判断を信じて、最後自分の人生を見つめ直す時が来たらその時の選択が正しくなくても自分の選択の一つとして捉えられると感じた。 ドキュメントの内容を、学芸員の鳥居さんがお読みくださり、コメントをくださいました!鳥居さん、ありがとうございました。+++東京都現代美術館の鳥居です。皆さんの感想を拝見して、私が気づけていなかったミッションが色々と繰り広げられていたことが改めてよく分かりました。周りで何が起きているかに神経を配りながらの制作だったかと思いますが、皆さんの集中力はすごいなあと感じました。ミッションの解釈や、そこから表現されるものが人それぞれで、出来上がった作品は、その人らしさがとても表れていました。開発さん発案のオリジナルワークを体験していただき、美術の捉え方が変わられた方も多くいらしたようで、嬉しく思います。東京都現代美術館は、11月14日(土)から新しい展覧会が始まりますので、美術館にもぜひお越しください!鳥居 茜(東京都現代美術館)+++ ----------------------------------------------------------------開発好明氏 公式サイトhttp://www.yoshiakikaihatsu.com/開発さんのご著書『新世界ピクニック』と、市原湖畔美術館での展覧会カタログ『開発好明:中2病』に、サインを頂戴しました!図書室で閲覧できます。

READ MORE
白ばら日記

2021三学期始業式

東京に緊急事態宣言が出たので、昨日の予定だった始業式を通勤客の少ない今日にずらし、来週一週間をオンライン授業にすることにしました。 コロナ禍の中、生徒の安全を最優先にしつつも、これまで様々な工夫をしながら部活動や文化祭、体育祭を実施してきました。例年、3学期に行ってきた合唱祭の実行委員たちは再三の変更に心が折れそうになっているのではと、その気持ちを思うと胸が痛いです。 私も例年一学期に行っている1年生の道徳の授業を延期し、来週に予定しています。内容はコミュニケーションのワークショップでディスカッションやペアワークが欠かせないので、今年は無理かなぁと一瞬弱気になりましたが、みんなが諦めずに頑張っているのに背中を押され、なんとか工夫してオンラインで実施するつもりです。 生徒の一年は二度と戻ってきません。品女で過ごす中高生としての貴重な時間、その体験をなくさないよう、感染状況を見つつ対応していきます。       一月一日の朝   明けない夜はありません   無病息災を祈って、食べる七草がゆを食べました。       オーストラリアの姉妹校、イプスウイッチ・ガールズ・グラマースクールから、グリーティングが届きました。   私が現地を訪ねて交渉し、姉妹校提携をしてから30年以上が経ちました。 世界的に同じ苦しみを抱いているときだからこそ、励ましあいたいです。   各国の学生たちも頑張っています。 知人を介して、Harvardの学生から自分たちが主催するプログラムを紹介されました。Zoomで高校生向けのProgramを提供するそうです。ビジネス、コーディングなど、生徒参加型のDiscussionを主体としたもので、世界中から参加を受け付けるので、 日本の高校生も参加するといい刺激になるのではとのことです。時間も日本との時差を考えて、別個にScheduleを考慮するそうです。 以下、紹介文 Harvard Student Agencies is offering Academies @ Home for high school students. We are interested in extending the online program to Japanese students. The program offers 4 different courses: Business, Pre-Med, Coding, and Pre-Law. Each course will last 4 days, with each session spanning 4 hours. These classes will be through the Zoom video conferencing software and taught by qualified student instructors. It will include a variety of activities, and they are designed to be as interactive, engaging, and involved as possible. Academies @ Home offers a special opportunity for students to obtain challenging and enriching education while receiving advice from current Harvard students. Please see the attached brochure for more information. (The time in the attached brochure will not be applicable for this program and will be accordingly changed to fit the time difference. Registration will be separate from the website on brochure). 4,5年生に案内しています。

READ MORE
白ばら日記

終業式・一陽来復

  今年の近所の紅葉はとてもきれいでした。あっという間に今日は終業式。   感染対策で各クラスに放送で行いました。表彰はこの最後で紹介します。式の前には防犯訓練もありました。 式終了後、6年生の入試激励会をしました。   新校舎は各学年が一つのフロアに入れるように設計してあり、簡単に学年集会が行えるよう廊下がとても広くなっているのでこんなときはとても便利です。   カフェテリアの横のヒマラヤ桜です。厳しい寒さの中に毎年美しく花を咲かせてくれます。今年は、社会全体が厳しい冬を迎えていますが、そんなときに受験という人生の節目を迎える方々にエールを送りたいです。 今年は個人的にも初めて経験するようなことがたくさんありました。どうしてこんなに重なるのかなと思うくらいに。でも、来年、還暦を迎えるこの年齢になると、知っていることがあります。 目の前で起きる、意味の見えないような困難な出来事も、いつか振り返ったとき、意味を持った一本の線につながっていくことを。 昨日は冬至、暗闇が長く陰極まる日。そして、一陽来復、今日からは陽へと運気が少しずつよい流れに向かうと言われています。 みなさま、どうぞよい年をお迎えください。 表彰は以下でした。 <地理>□日本地理学会2020年秋季学術大会高校生ポスターセッション発表タイトル「都心に残る古民家集合地区の防災について」松島さん □経済産業省・内閣府主催 地方創生政策アイデアコンテスト中部地区大会 第1位 石川さん・齋藤さん・佐藤さん このコンテストは、私が地方創生の委員をしていたとき始まり、最初の会は審査員もしていました。そのご縁で、小泉進次郎さんや、当時大臣だった石破さんにも本校で特別講座をやっていただきました。こうして、生徒が継続して学習に活用してくれるようになりよかったです。 <美術部>□第48回 生徒写真・美術展 美術の部 入選 磯山さん、岩瀬さん、松村さん、宮谷さん <弓道部>□日本弓道連盟 昇段審査弐段 遠藤さん初段 渡邊さん、大野さん、安間さん、牛田さん、鈴垣さん、内山さん <ECC部>□第10回 全国中学生英語ディベート大会第8位 品川女子学院鴫原さん、大井さん、笠松さん、岡さん、齋藤さん、坡場さん、米山さん、手塚さん、飯田さん、藤井さん <体操競技部>□東京都高等学校体操競技秋季大会団体総合 第2位個人総合 第3位 相浦さん<ダンス部>□第8回 全国高等学校ダンス部選手権決勝進出・全国第7位 「タイトル「未蝶(イモムシ)」      

READ MORE